人生にエンタテインメントを! by マドモアゼル安原

第27回 五感で愉しんでゴッホの人生に浸る! 「ゴッホ・アライブ 東京展」(東京・天王洲)

人生は旅に似ています。エンタテインメントは、その旅路に喜びと輝きをもたらす魔法!

これまで世界99都市を巡回し900万人を動員、100都市目の開催地となった「ゴッホ・アライブ 東京展」。鑑賞順路はなく、思いのままに自分の好きなように回る、新しい形の没入型展覧会です。

フォトスポットである「アルルのゴッホの寝室」は実物大で再現されており、足を踏み入れると作品の中に入り込んだような錯覚を覚えます。

 オランダ、パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェール=シュル=オワーズといったゴッホゆかりの地を旅するように、故郷から晩年までを各時代の作品や写真、本人の語録で構成されています。まるで、彼の人生をリアルに追体験しているようです。

五感で愉しむ展覧会は、「観る」だけではありません。真っ暗で広いギャラリーにクラシック音楽が流れて「聞く」中、3000点以上の画像が壁や床、柱に映し出されます。例えば、ゴッホの自画像にはドラマティックなヴィヴァルディ「四季」の〈夏〉、パリの時代は小粋なアコーディオン音楽、美しい風景画では穏やかな曲調のサティ「ジムノペディ 第1番」がそっと静かに流れます。

会場には、サイプレス、シダーなどにレモン、ベチバーをアクセントにした果樹園や庭、野原を思わせるアロマが香ります。「嗅ぐ」ことで脳内が刺激され、名画を描いたフランスの田園地方を思わせ、訪れた者の記憶に深く残ります。

ビジュアルとサウンドは、最新技術の「SENSORY4™」を使用。マルチチャンネル・モーショングラフィックスと映画館品質のサラウンド音響、高精細のHDプロジェクターを組み合わせ、ダイナミックで臨場感あふれる没入体験ができます。

会場すぐ近くの「WHAT CAFE」では、ゴッホの名作とコラボしたドリンクやフードを提供中。ぜひ「味わう」体験を!

 名作「星月夜」をテーマにした「星月夜の星屑カクテル」

いろんな角度から巨匠の作品に「触れる」ことにより、新しい発見があります。会期は、331日まで。

ゴッホ・アライブ 東京展 https://goghalivejp.com/tokyo/

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