旅のモチベーションはスポーツ! ラグビーワールドカップ@フランス 緊急連載企画③ バラ色の街・トゥールーズ (フランス)

短期連載企画、パリから日本戦2試合が行なわれるトゥールーズへ

ラグビーワールドカップもフランス各地で熱戦が繰り広げられ、どんどん盛り上がっていますね。日本がチリと対戦したトゥールーズでは、92821時(日本時間294時)から、日本対サモアの一戦があります。パリに続き、今回はトゥールーズをご紹介します。

トゥールーズ・マタビオ駅

 

フランス南西部にあるトゥールーズはパリ、リヨン、マルセイユに続く第4の規模を誇ります。パリからは飛行機で1時間、TGV(高速鉄道)で約4時間30分の距離にあります。旧市街は赤煉瓦とテラコッタ瓦の建物が多く、日差しの中で建物が赤く輝くことから、バラ色の街と呼ばれています。フランスのほかの都市の建物が石で造られてるのに対して、トゥールーズの赤煉瓦は、この街の温かみとも相まっているように感じます。

 

街の中心はキャピタル広場。トゥールーズ市庁舎やホテルが広場を囲みます。このキャピタル広場を中心に散策を始めましょう。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路として重要で、11世紀に建てられた高い塔が特徴的なロマネスク様式のサン・セルナン・バジリカ聖堂(世界遺産)や、ドミニコ修道士会によるジャコバン修道院などの堂々たる建造物があります。

市庁舎

サン・セルナン・バジリカ聖堂

 

そうそう、キャピトル広場には、老舗カフェ、ビベン(Le bibent)があります。創業160余年というクラシカルな内装が素敵ですので、テラス席よりもぜひ店内へ。煌びやかなシャンデリアやフレスコ画など、オペラハウスにいるような豪華さ。カフェやランチに利用してみてはいかがでしょう。

 

市内を流れるガロンヌ川、川にはいくつかの橋が架かりますが、なかでもポンヌフは情緒のある橋。周辺にはカフェなどがあり、市民の憩いの場になっています。

 

ラグビーの試合が行なわれるのはガロンヌ川の中洲にあるスタジアム・ド・トゥールーズ。フランスラグビーの強豪チーム、スタッド・トゥールーザンの本拠地です。チリ戦の試合当日は川沿いを歩く赤と白のジャージーを着る日本人や賑やかなチリの応援団で大行列ができました。

 

ガロンヌ川から分岐し、地中海まで及ぶ運河が、ミディ運河です。全長は360㎞あり、17世紀後半、この運河の完成により南フランスのワイン(ボルドー、サンテミリオン、ラングドック)の出荷量が増大したといいます。運河トンネルや多くの閘門など、当時の最先端の技術力が発揮され、世界遺産となっています。運河沿いの散歩や運河のミニクルーズも楽しいものです。

マタビオ駅近くのミディ運河

 

フランス第4の都市でありながら、長閑でちょっと田舎っぽく、フレンドリーな街・トゥールーズ。ぜひ足を運んでいただきたいのがマルシェ(市場)です。市民はもちろん、観光客で賑わうのがヴィクトル・ユーゴー市場。鮮魚や野菜、肉類、チーズ、お惣菜などが並びます。2階にはレストランがありますので、ぜひ。私はここで、それはそれは美味しい名物の鴨のコンフィと、ラングドックの赤ワインをいただきました。

ラグビーワールドカップ歓迎仕様

名物鴨料理

もうひとつ、庶民的なマルシェがカルム市場。大量買いをする市民がひっきりなしです。住民の気分でお買い物も楽しいものです。

 

街を走るトラムもワールドカップ一色、公園には各チームのエンブレムが飾られていました

緊急連載企画の3回目、いかがでしたでしょうか。本当はもっともっとラグビーワールドカップで盛り上がるフランスをご紹介したかったのですが、旅には終わりがつきもの。今後は自宅で熱戦を応援します。皆さんもぜひ、日本代表、ブレイブ・ブロッサムズに声援を! Au revoir

取材・文/関屋淳子

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