ひとり旅にアート心も入れて by 塩見有紀子

第22回 広大な芝生の広がる庭園に咲く四季折々のクレマチス。爽やかな風が抜ける「クレマチスの丘」へ(静岡県・駿東郡長泉町)前編

東京から東海道新幹線で約50分のJR三島駅から無料シャトルバスに乗ること約20分、そこに私の好きな「クレマチスの丘」があります。「〇〇〇美術館」の名前ではありませんが、クレマチスの丘は駿河湾を望む緑豊かな丘に四季折々の花が咲くガーデンと、3つの美術館(2022年6月現在、IZU PHOTO MUSEUMは臨時休館中)と1つの文学館、そしてカフェやレストラン、フラワーショップなどが点在する複合文化施設なのです。

ステキなアートスポットを前編・後編の2回に分けてご紹介します。

 (画像提供:クレマチスの丘 ※画像の転載・コピー禁止)

クレマチスの丘は、大きく分けて2つのエリアがあります。『ヴァンジ彫刻庭園美術館』と美術館に併設された庭園、レストランやショップのある「クレマチスガーデン・エリア」と、『ベルナール・ビュフェ美術館』を中心とした「ビュフェ・エリア」です。この2つのエリアは、鬱蒼とした緑に囲まれた駿河平自然公園の吊り橋を渡り、約15分で行き来できるようになっているので、気持ちいい散策を楽しめますよ。ちなみに無料シャトルバスも、三島駅・クレマチスの丘・終点のベルナール・ビュフェ美術館間を開館時間中に1時間に1本巡回しています。

 緑に囲まれた吊り橋。ちょっと怖い!?

前編でご紹介するのは、特に花好きの方や、小さなお子さまのいるご家族で訪れる方におすすめしたい「クレマチスガーデン・エリア」です。ヴァンジ彫刻庭園美術館に併設されたクレマチスガーデンは日本ならではのガーデンを目指してオープンした庭園です。クレマチスに焦点を当てているのはとても珍しいそう。庭園内には、四季折々に咲く約250品種、2000株以上のクレマチスが植えられています。

可憐なクレマチス(画像提供:クレマチスの丘 ※画像の転載・コピー禁止)

他にもチューリップやバラ、睡蓮、“ネコのヒゲ”の愛称のあるシソ科のかわいらしいキャッツウィスカー、シクラメン、クリスマスローズなど、季節ごとの花々を一年を通して楽しめます。クレマチスとバラのトップシーズンは5月末〜6月上旬なので、この記事のアップ時期にはずれてしまいますが、さまざまな品種があるので、春夏秋冬どの季節に訪れてもそれぞれの美しい光景を見せてくれます。

キャッツウィスカーと睡蓮(撮影は9月)

そしてこちらのクレマチスガーデンをいいなと私が思うポイントは、丁寧に手入れされた広大な芝生エリアです。花々を絡ませたフェンスやアーチ、ポール、東屋などが中央部分の芝生エリアを囲むように整えられており、とっても歩きやすいのです。さりげなく置かれた彫刻作品も風景に溶け込んでいます。花や彫刻をひとつひとつ見ていたら、いつのまにかクレマチスガーデンを一周していた、なんてことも。

これだけ広大な芝生ですから手入れはとても大変だと思いますが、まぶしいほどの緑が美しく整えられているので、時間を忘れて楽しめます。もちろんお子さまも芝生で思いっ切り走りまわれますし、屋外の彫刻ならふれることもできますよ。

起伏のある丘に広がる芝生エリア(画像提供:クレマチスの丘 ※画像の転載・コピー禁止)

クレマチスガーデン・エリアは順路などの標識はごくわずか。爽やかな空気が流れる中、思い思いに花と緑に癒されてくださいね。また、ガーデンエリアには薪窯で焼き上げるピッツァ、パスタやスイーツなどをいただけるイタリアン「チャオチャオ」と、寿司や会席、お重や丼、甘味をいただける日本料理の「テッセン」があるので、ランチやディナーも楽しめますよ。

庭園の一角にはグリーンに囲まれたこんなステキなスペースも

次回の後編では、『ヴァンジ彫刻庭園美術館』と『ベルナール・ビュフェ美術館』をご紹介します。

クレマチスの丘 http://www.clematis-no-oka.co.jp/

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