ひとり旅にアート心も入れて by 塩見有紀子

台湾発!「誠品生活日本橋」が今秋グランドオープン(東京・日本橋)

台湾で人気の読書と文化の交流発信拠点「誠品生活」。1989年にオープンした台北市の「誠品敦南店」の書店からスタートし、今では台湾、香港、蘇州などすでに49店舗が展開されています。書店以外にも、カフェ、ギャラリー、外食、パフォーマンスホール、ワインセラーなど大型の複合セレクトショップが出店しており、2013年にオープンした「誠品生活松菸店(松山)」店は、2016年にアメリカCNNの“世界で最もクールな百貨店14”に選ばれました。各店舗はそれぞれの地域の文化や特色にあわせた独自の造りになっており、どれひとつとして同じ店がないというのも特徴のひとつです。 

そして、2019年9月27日(金)に東京・日本橋の「COREDO室町テラス」2階に「誠品生活」が日本初進出!

誠品生活日本橋は、COREDO室町テラス2階の約2,900 m²(約870坪)のスペース、全フロアを使って展開されます。店内は、誠品書店の「書籍ゾーン」、「文具ゾーン」、「セレクト物販・ワークショップゾーン」、そして「レストラン・食物販ゾーン」の4つのゾーンから構成されます。6月某日に開催された「COREDO室町テラス」テナント先行体験会の様子とともに、テナントのほんの一部をご紹介します。 

 

テナント先行体験会で挨拶する三井不動産(株)商業施設本部アーバン事業部事業推進グループ長 清水氏

 

P.Seven 茶香水 <日本初出店>(ピーセブン ちゃこうすい)

Made in Taiwanにこだわった、台湾茶の文化をベースに調香して作られた香水ブランド。“台湾を瓶に詰め込む”というメッセージを掲げており、実際の店舗でもおしゃれなガラスの容器に詰め込んだ香りをかいでお気に入りを見つけて香水を購入というスタイルになるそうです。日本橋店限定の香りも提供されるとか。

 

DAYLILY <日本初出店(デイリリー)

漢方薬局を営む台湾人の父親と日本人女性2人が創業した台湾発の女性のための漢方ライフスタイルブランドです。漢方というとちょっと敷居が高いイメージもありますが、こちらのショップは、漢方を気軽に生活に取り入れて欲しいと、飲んでおいしいお茶だったり、栄養たっぷりのフェイスマスクだったり、おしゃれでモダンなパッケージだったりと、手軽に漢方を体験できるショップになりそうです。

 

王德傳 <日本初出店>(ワンダーチュアン)

1862年創業の老舗台湾茶荘のティーサロンが日本初出店。専門の茶師が淹れた、こだわりぬいて生産された台湾茶、台湾ウーロン茶やプーアール茶のほか、ウーロン茶ベースの特製ドリンクをイートインとテイクアウトで楽しめます。実際の店舗では、台湾茶の体験教室も開催予定だとか。

 

誠品生活市集 (せいひんせいかつししゅう)

人気のグローサリーストア「FOOD&COMPANY」とコラボした、こだわりの食材やキッチン雑貨が買えるショップ。台湾の雑貨は新しさの中にもちょっとレトロ感もあってシンプルなので、雑貨大好きな日本人女性にも人気が出そうです。実際の店舗では、食のワークショップも開催予定。

 

この他にも、日本初出店の台湾スイーツ、台湾料理のほか、天然コスメ、自家製タピオカのティースタンドなどが入居します。また、台湾の誠品生活と同じく、「誠品生活日本橋」にも体験型のワークショップがいろいろ入ります。 大阪で生まれた注染手ぬぐいの体験、本格的な窯を備えたガラス工芸、山梨の老舗ジュエリーショップがプロデュースするジュエリーの体験工房、シェフによる料理の実演など、個性的なショップが数多く登場する予定です。

 

 

また、COREDO室町テラスには、誠品生活日本橋以外にも、カフェからレストラン、ショップまでさまざまな店舗が出店されます。その中から先行体験会で私が気になったお店をいくつかご紹介。

 

やきとりお㐂樂 <商業施設初出店>

朝挽き鶏肉の希少な27種類の部位を使用し、伝統的な焼き方以外にもワイン、ブランデー、香草ビネガー、バルサミコなどを使ってフレンチやイタリアの手法で部位別に焼く焼き鳥のお店。日本酒や白ワインなどと合わせていただきたいですね。

 

海木 <関東・商業施設初出店>(かいぼく)

福岡で根強いファンを持つ“いなり”の専門店。出汁をたっぷり吸わせたジューシーなお揚げさんで包んだこだわりのお稲荷さんです。基本的にはテイクアウトのみですが、数席イートインを設ける予定だとか。テナント先行体験会での試食は叶わなかったので、オープンしたらぜひ行ってみたいですね。

 

ISHIYA NIHONBASHI <関東初出店>

北海道の銘菓『白い恋人』でおなじみのISHIYAによる、道外初の直営カフェ。札幌の“〆パフェ”が全国的に知られますが、こちらの店舗でも札幌発の締めパフェや、パンケーキを提供予定。フレーバーも多い「サク ラング・ド・シャ クッキー」も買えることになるそう。

 

ほかにも、ヘルシーなスチームホットポット料理を楽しめる「Tables steam hot pot TabLes」、カカオ豆からチョコレートまで全工程を手作業で製造するショコラショップ「green bean to bar CHOCOLATE」、革製品ブランドの「土屋鞄製作所」、雑貨と食のセレクトショップ「日本橋百貨店 にほんばし總本店」などが、同じく2019年9月27日にオープンします。

 

 

COREDO室町テラスのある日本橋室町三井タワーは、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅と、JR総武快速線「新日本橋」駅に地下歩道で直結しているので、アクセスはばっちり。江戸時代、物流の中心でもあった東京・日本橋がCOREDO室町テラスのグランドオープンでますます刺激的な場所になりそうです。

 

取材・文:塩見有紀子

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