濃いピンクの花を咲かせる早咲きの桜、河津桜。河津桜発祥の地と言われる静岡県河津町では、例年2月に河津桜まつりが行われています。見頃の時期に合わせて、河津桜を楽しむ山歩きに出掛けましょう。
河津城山の山頂から河津川の眺め。川の両岸がピンク色に染まっている
河津城山は、海沿いにそびえる標高181mの小さな山。戦国時代、足利の血を引く藤山勘解由によって河津城が山頂に築城されていました。今は山頂一帯が「河津城跡公園」として整備されており、河津駅から歩くことができます。
石垣や石畳が残されている登山道
登山口からうっそうと茂る針葉樹の中を歩いていきますが、ところどころに石畳が敷かれています。樹林が切れてしばらく進むと、相模湾が眺められるようになってきます。少し傾斜が急になり、丸太の階段が続きますが、山頂近くのあずまやからは河津の町並みと海岸線が奇麗に見渡せます。天気がよければ伊豆大島もくっきりと眺められるでしょう。
山頂直下のあずまやからは相模湾が見渡せる
あずまやから山頂まではひと登り。木造の門をくぐると山頂の広場に到着します。山頂にも河津桜が植栽されています。展望台からは蛇行して流れる狩野川が眼下に眺められ、川の両岸を濃いピンクの河津桜が帯のように彩っているのもわかります。狩野川の向こうには天城山など伊豆の山々が連なっています。
河津城山山頂にも河津桜が咲く
すばらしい景色を楽しんだら、ゆっくり来た道を戻ります。河津駅から足を延ばし、河津桜まつりの会場に向かいましょう。狩野川に沿って河津桜や菜の花が植栽されています。道沿いにはたくさんの露天が立ち並んでいて、伊豆の美味しいものに出合ったり、お土産を求めるのも楽しみです。
河津桜まつり会場。河津桜と菜の花が彩る
狩野川沿いに「さくらの足湯」があります。肌触りのよいお湯で、散策の足の疲れを癒していきましょう。さくらの足湯近くからは、歩いてきた河津城山を望むこともできます。
さくらの足湯で脚の疲れを心地よく癒そう
【河津城山:山歩きデータ】
アクセス:伊豆急行河津駅下車
所要時間:約1時間30分
体力度★☆☆ 技術度★☆☆
※2024年の河津桜まつりは2月1日〜29日開催予定。気候や開花状況により開催時期が変更する場合があります。河津桜まつりのサイト等で確認をし、お出かけください。