トコトコ東北 by 川崎久子

第2回 「あれが水石山…」眺めのいい高台に立つワイナリー・ショップ(福島県・いわき)

いわき市と新潟市を結ぶ国道49号線は、福島育ちの私にとって馴染みの道。会社勤めをはじめたばかりの頃、所用で郡山へ向かう途中に、白バイに声を掛けられたのは、ほろ苦い記憶です。そんな国道49号線の平バイパスを通るのは、数年ぶりのことでしょうか。いわき中央インターを越えたあたりの道沿いに、「いわきワイナリー」なる見慣れない看板を見つけました。いわきにワイナリーがあるんだ!すごく気になる!ここで急遽Uターンし、看板の案内に従っていくと、小高い丘の上に木のぬくもりを感じられるおしゃれな建物が立っていました。

いわきワイナリーのガーデンテラス&ショップは、豊かな自然に囲まれて立っています

 

「あれが水石山、あの光るのが太平洋・・・」。

この絶好のロケーションは、高村光太郎の『智恵子抄』の一節を借りれば、こんな表現になるのでしょうか。斜面に沿ってぶどう畑が広がり、水石山の稜線を一望できます。

いわきワイナリーは、ハンディキャップを持つ方が農作業を通して自立すること目指して設立されたNPO法人が運営しており、2015年に果実酒醸造免許を取得。このショップはまだ新しく2018年7月のオープンだそう。オープン前に突然現れた私に、たまたま居合わせたスタッフの方が親切に教えてくれました。ワイナリーはこのショップからやや離れた場所にあり、予約をすれば見学が可能です。また、ショップでは、試飲を楽しむことができます。

水石山などを望む斜面にぶどう畑が。この日は生憎の空模様でしたが、太平洋も見えるそう

ぶどうの栽培から瓶詰めまで一貫して行ういわきワイナリー。味わってみたいけど、今、すぐにいわきへ行くことが出来ない…、という方に朗報!いわきワイナリーのワインは、オンラインショップで購入できます。

次回はぜひ、ワイナリー見学を。楽しい未来の宿題を抱えてこの日はショップを後にしました。

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