大阪・関西万博がスタートして早2ヶ月。来場者数は600万人を突破し、テレビやネットでもニュースを見かけない日はありません。万博が始まるまでは、どちらかといえばアンチ派の姿勢をとってきた私でしたが、仕事の関係ですでに2回訪問、そしてすっかりハマっています。いやぁ万博、超楽しい!
コロナ禍は終わったもののひどい円安で、まだまだ海外旅行には行けない……そんな方こそ万博へ。世界中の様々な国の人と文化に触れることができるんです。
⚫︎予約は取れる? オススメのパビリオンは?
多くのパビリオンを巡りたいなら、9時入場は必須です。2ヶ月以上前に行く日を決めて、9時入場で予約。そしてパビリオンの2ヶ月前予約にトライしましょう。パビリオンの予約は2ヶ月前と7日前の抽選予約、3日前から前日までの先着予約、そして当日入場後にスマホか会場内端末機で取れる当日予約があります。
私の場合、1回目はイタリア館といのちの未来館、2回目はオーストラリア館が抽選予約で取れました。
名だたる美術品が展示されるイタリア館。1回目訪問時はローマ教皇が亡くなった直後だったので、献花が捧げられていた
でも、ひとつも予約が取れていなくても楽しめるのが、万博の魅力。意匠を凝らしたパビリオンや大屋根リングの木組みを眺めたり、パビリオン前で開催されるライブショーを見たり、ぶらぶらと歩いているだけでも世界旅行している気分に、「絶対に見たい」が多いほど並ぶ時間が多くなるので、「入れるところに入る」という流れに身を任せた方が楽しめます。
見ているだけでも楽しくなる各国パビリオン。お国柄の現れた建築も見どころ
大屋根リングは1周30分ほど。人混みに疲れたら、ぐるりと1周してみるのもオススメ
「今ナラ、スグニ、オ入リイタダケマース」の呼び込みに導かれて、旅行先の候補に上がったこともなかった国のパビリオンに入ってみる。そんな出会いこそ、海外旅行の楽しさを思い起こさせてくれますよ。
⚫︎どんなものを持っていく?
普段からテーマパークやフェスに行かれる方なら慣れたものかもしれませんが、遊園地すら子供が小さかった時に行ったきり、なんていう方もいらっしゃるかも。熱中症の心配もありますから、コンパクトにまとめつつも、準備は万全に。
スマホは写真や動画撮影・入場時や予約館入場の際に提示するQRコード・当日予約と、とにかくよく使うので、モバイルバッテリーは必携です。給水スポットが点在しているので、マイボトルや飲み終わったペットボトルに注ぎ足すことで、水で良ければ無料で手に入ります。自販機もあちこちにあります。
マップは紙が圧倒的に使い勝手良し。「つじさんマップ」がオススメです。
混んでいたりして食事のタイミングが遅れることもあるので、非常食を携帯しておくといざという時安心です。
・帽子、ハンディファンやクールネック
・晴雨兼用の折り畳み傘
・モバイルバッテリー(とにかくスマホはよく使います)
・QRコードを印刷した紙(スクショより便利)
・会場マップ
・折り畳み椅子(並んでいる時に座れるだけで疲労度が格段に違います)
・マイボトル
・エコバッグ
・ゼリー飲料やシリアルバーなどの腐りにくい軽食
⚫︎スタンプラリーも楽しい!
会場内には190個のスタンプが置かれていて、これを集めるスタンプラリーも楽しみのひとつ。専用の公式スタンプパスポートは東ゲートと西ゲートに2店舗ずつあるオフィシャルストアで販売されています。
いつか子供や孫が「おばあちゃんが集めたスタンプだ」って見てくれるかなと思いながら収集笑
私は、どこのパビリオンを巡ったかの記録になるので、自分へのお土産がわりに集めました。会場内郵便局の記念押印もパスポート内に押してもらい、特別な記念の一冊に育てています。夏休みにもう1回、家族で万博に行く予定なので、最終的にどこまで集められるか楽しみです。
⚫︎レストランで食事はできる?
大阪グルメを満喫できる「大阪のれんめぐり」や各国料理が食べられる「くら寿司」などの話題店、そして海外パビリオンのレストランやカフェ、キッチンカーなど様々なお店があります。予約ができるところもありますが、ほとんどは先着順でパビリオンと同様になかなかの競争率。並ぶのは覚悟の上の「運次第」という印象です。
テイクアウトでも遜色なし、時間を上手に使って各国の味も楽しみたい
実は、2回目の訪問時は「食」に重点を置くつもりだったのですが、海外パビリオンのレストランは軒並み60-70分待ちでした。時間帯にもよるのでしょうが、流石に70分は待てない!と向かったのは、マルタのユネスコ無形文化遺産に登録されている、フティーラというパンで作ったサンドイッチ。こちらはマルタ館の脇のキッチンカーで提供していたので、5分ほどで買えました。レストランでゆっくり食事をすることに重点を置くか、キッチンカーなどのテイクアウトもので手軽に楽しむか、目的を絞った方が良いかもしれません。
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これからますます混むかもしれない万博ですが、旅上手の旅恋読者の皆さんなら、臨機応変に楽しめると思います。どの海外パビリオンのスタッフも気さくなので、話しかければ色々と話が弾みます。ショップでは値段交渉できるところもあり、現地気分も味わえます。大阪に世界が来ている今、行かない手はありませんよ!
雑貨・服飾品からオリーブオイルやパンダのぬいぐるみまで、特産品が並ぶショップは各国らしさがいっぱい
2025年4月13日〜10月13日
取材・文/多田みのり