日本初上陸! アイスランドを五感で味わう祭典「Taste of Iceland Tokyo」(東京/アイスランド)

北大西洋に浮かぶ小さな島国・アイスランド。北海道と四国を合わせたほどの面積で、近くにはグリーンランドがあります。首都のレイキャビクなどを除くと、内陸部には無人のエリアが広がり、手つかずの自然が多く残っています。アイスランドといえば白夜とオーロラ。神秘的な自然現象を楽しもうと世界各地から観光客が押し寄せます。

そんなアイスランドの魅力を発信する祭典「Taste of Iceland」はこれまで20年以上にわたり北米の都市で開催。そして今回日本初上陸を果たし、音楽やアート、文学、食文化などが2025530日・31日に紹介されました。オープニングセレモニーではハトラ・トーマスドッティル大統領も出席。2024年就任、同国で史上2人目という素晴らしき女性大統領です。アイスランドはジェンダーギャップ指数15年連続世界一の国なのです。

 今回ご紹介するのはアイスランドのアートシーン。7名の著名なアイスランド人アーティストによる現代アート展が行われ、絵画、彫刻、映像、パフォーマンスアートなど、多彩な表現が展開されました。

 

同会場では、デザイナーユニット フリエッタとイールアリによる、サステナブルなアート体験「Pizza Time by Flétta(フリエッタ) & Ýrúrarí(イールアリ)」も。アイスランドのウール産業で出た端材のフェルトでつくる世界にひとつだけのオリジナルピザを、その場で作成。

Pizza Timeは廃棄される素材を減らすという環境問題の解決の一翼を担い、さらにデザインの力でフェルトがピザに変身、再構築されるというユニークな取り組みなのです。アイスランドはウールの国。破棄される羊毛も多く、一般の問題意識も高いのでしょう。

 

通常はホール・ピザの形で制作、これはシートクッションにぴったり!かも。今回はピザスライスで、フェルトで作ったトマトや北極イワナ、マッシュルーム、チーズ、オリーブ、バジルなどのトッピングを3種類選んで、好みのピザスライスを制作してもらいます。

 

思わず食べたくなってしまうような、キュートな作品! 紙のトレーにのせて完成です。

Pizza Time2023年のアイスランド・デザイン・アワードで年間最優秀プロジェクトを受賞しました。笑顔の素敵なおふたりでした。

 

別会場では、オーロラと2026年の皆既日食について、天文学者のサイヴァル・ブラーガソン氏によるトークイベントも。アイスランドが誇る天体現象、オーロラの神秘について、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。

 

ちょっとだけアイスランドへの理解が深まり、興味がさらに大きく! 次の旅の目的地にいかがでしょう。

  

取材・文/関屋淳子

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