以前、上野や青山の美術館・博物館スポット散策の記事をアップしましたが、実は皇居のある竹橋から古本の街・神保町エリアも歩いてまわれるアートエリアとしてステキですよ。
まずは北の丸公園にある「東京国立近代美術館(MOMAT)」。絵画、彫刻、版画、写真など明治時代後半から現代までの美術品をコレクションしており、収蔵品は約1万3千点にも及びます。
企画展のほか、所蔵品ギャラリーにて「MOMATコレクション」も開催されます。質、量ともかなり充実していますので、できれば半日以上かけてゆっくり鑑賞するのがおすすめ。お濠を望む休憩スペース「眺めのいい部屋」があるのもうれしいポイントです。
イサム・ノグチの「門」。イサム・ノグチが指定した青はなんと東京都の清掃車の色
◆企画展 生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ
2023年12月3日まで開催中
https://www.momat.go.jp/
東京国立近代美術館沿いの坂を少し上ると「国立公文書館」があります。国の行政機関などが作成、取得した文書の中でも歴史的に重要な公文書などを収蔵・保存する施設です。常設展のほか、企画展や特別展が随時開催されます。
小渕恵三官房長官(当時)が手にしていた「平成」の書や、菅義偉内閣官房長官(当時)の「令和」の書(レプリカ)も! 他にも、終戦の詔書や沖縄返還協定書など、歴史を語る史料はとても興味深いものです。
◆企画展 病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―
2023年12月17日まで開催中
https://www.archives.go.jp/
坂を下りきった内堀通りの丸紅本社ビルには、2021年11月に開館した「丸紅ギャラリー」があります。
元々丸紅は創業時から繊維に関するビジネスを展開していたため、江戸期を中心とした古い時代のものから昭和初期までの染織品や染織図案を所蔵していました。また他にも近代日本絵画や西欧絵画も所有。これらのコレクションを展示する企画展を年数回開催しています。こぢんまりとしたギャラリーですので、他の美術展とのハシゴも気軽にできます。
◆企画展 源氏物語 よみがえった女房装束の美
2023年12月1日(金)~12月28日(木)開催予定
https://www.marubeni.com/gallery/
丸紅ギャラリーから10分ほど神保町方面へ歩くと、共立女子学園のキャンパスが点在します。その建物のひとつに共立女子大学博物館があります。
共立女子大学は、明治19年の創立以来、江戸時代から昭和初期までの日本と西洋の服飾品や工芸品、アール・ヌーヴォーのガラス器などの美術品を蒐集・収蔵してきました。
ひと部屋のみの小さな展示室で、企画展やコレクション展が随時行われます。ちなみに入館は無料ですが、見学時は受付が必要です。
◆企画展 La Moda: Fortuny e Gallenga -ふたりのファッション・デザイン-
2023年12月2日(土)まで開催中
https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/muse/
都心の紅葉は11月下旬~12月上旬。紅葉とともにアート散歩、いかがですか?