あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

第7回 国宝級イケメン、吉沢亮が演じる渋沢栄一と世界遺産「富岡製糸場」の密な関係(群馬県・富岡市)

今年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公、渋沢栄一。国宝級イケメンの吉沢亮くんが演じるということで、毎週楽しみにしていらっしゃる方も多いのでは? 『論語と算盤』も拝読し、個人的に敬愛してやまない渋沢栄一は、日本の近代経済社会の基礎を築いた人物であり、近代化遺産に深く関わっている方なのです。

ドラマの第1回をご覧の方はお分かりかと思いますが、渋沢は現・埼玉県深谷市で藍玉や養蚕を手掛ける豪農の息子として生まれました(カイコが踊っているシーンが可愛かった)。埼玉、群馬、長野などは昔から養蚕が盛んな地。子どものころから親しんだ養桑や養種に詳しかった渋沢は、明治新政府のもとで、当時、日本の輸出金額の2/3以上を占めていた生糸生産のための工場の計画に携わります。こうして明治5年(1872)、渋沢が32歳のときに完成したのが官営富岡製糸場です。フランスから指導者を招き、高品質な生糸を大量生産し、外貨を稼ぐ。渋沢は製糸業の近代化を確立させたのでした。

昭和62年(1987)まで使われていた自動繰糸機が保存されている繰糸所

平成26年(2014)に世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。富岡製糸場は近代化遺産の世界遺産第一号です。令和2年には、足かけ6年にわたる保存修理及び整備活用工事を終えた国宝「西置繭所」が公開され、東置繭所や繰糸所などとともに見学ができます。世界遺産という目線だけでなく、渋沢との関わりも念頭に見学してみてはいかがでしょう。

2020年10月から公開されている西置繭所。
ガラス越しに国宝の建物が体感でき、1階には歴史を伝えるギャラリーや多目的ホールがある

さて、渋沢は富岡製糸場設置主任に任命されましたが、工場建設の現場を取り仕切ったのが、渋沢のいとこである尾高惇忠です。ドラマでは田辺誠一さんが演じています。富岡製糸場完成の暁には初代場長となり、工女の教育を進めました。また、工女の第一号は娘の尾高ゆう。じつは、フランス人技師の飲む赤ワインが若い娘の血と誤解されたことから、工女の募集は困難を極めたそうです。そこで、14歳のゆうが志願。父親想いのゆうは、誰が演じるのでしょうね。

富岡製糸場 http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/

画像提供:富岡市

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