言葉の重み

2013年5月30日(木)曇り雨

 

言葉は軽いものですか?簡単に撤回できるものですか?

言葉を扱う私にとって、自分で言ったこと、書いたことの責任は常に意識しています。まあ、酔っ払って言ったことは除外していただくとして(笑)。

それなのに、簡単に自分の言葉を否定する輩が多いです。特に政治家に。でも、心の奥底にその気持ちがあるからこそ、出た発言ですよね。思ってもみない言葉は発せられません。そんな薄っぺらな言葉が横行し、薄っぺらな政治家が国を動かすという。いったいこの国の良心はどこにあるのでしょう。

歴史は常に勝者が作り上げるものです。でもだからこそ、敗者へのまなざしが必要で、そこから相互理解が生まれるのではないでしょうか。日本には「判官びいき」という文化がありました。諸手を挙げてどちらかに肩入れするわけではなくても、双方の気持ちを汲み取り思いやる心は今もあるのではないでしょうか。

日本という国の優しくてあいまいで、浪花節的なところ、それも素敵な文化ではないでしょうか。白か黒か、決めなければいけませんか? いつからそんなに難しい国になったのでしょう? 事実と史実と真実と。学ばなければいけないことが多くて、安易に言葉を発することが難しいのに、ひとりの政治家の思い上がった発言が多くの人を傷つけて、それが日本だと思われていいのでしょうか。

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