「やさしい温泉」人、動物、地球にも! by 西村理恵

第22回 “大切な場所”だから居心地よくゲストを招く「春蘭の宿さかえや」後編(長野県・渋温泉)

前編でご紹介した「春蘭の宿さかえや」の後編です。

宿に帰ってしばらくすると夕食時間。食事は別室の個室でいただきます。季節感あふれる懐石料理で、岩魚や和牛など、自分で焼き加減を調整しながら食べられます。こうした工夫も、料理長を中心に、皆で意見を出しあって考えているのだそうです。

鉄分が含まれたにごりのあるお湯

温泉は男女別に内風呂と露天とがあり、肌になじむ弱酸性の湯が注がれています。内風呂はかけ流しと循環併用、露天はかけ流し。外湯と比べると湯温も適度で入りやすく、何より清潔感があります。1泊2日の間、3度、お風呂に入りましたが、いつ入ってもお湯はキレイで浴槽内のヌメリもなく、洗面所や脱衣場も整っていました。こまめに点検清掃をされている様子がうかがえます。

大浴場入口の壁面デコレーションもスタッフさん手作り

さかえやでは、社長やスタッフさんらが自らお手洗いの掃除をし、床にワックスをかけ、お世話になった人へ手紙を書き続けています。客室の水回りは、前面タイルも含めてピカピカで白い漆喰部分に黒ずみもなく、網戸もほこりひとつ付いていません。廊下もキレイで、ライトが美しく反射。各所にステキなお花や季節の小物が飾られています。

無機質になりがちな廊下も雰囲気よく飾りつけ。床もピカピカ

スタッフさんたちは若い方が多く、会うたびに笑顔で挨拶してくれます。36名のうち4名が就業支援者やフリースクール生だそうですが、どの人がどう、というのは全く分りませんでした。

フロントで。快く写真撮影をさせてくださった新人スタッフさん。
「先輩から学ぶことが多いです」

館内は居心地よくあたたかい空気感。「自分たちにとって、さかえやは大事な場所だから、ちゃんと準備をしてゲストをお迎えしよう」という、宿への愛情のようなものが感じられました。心の奥がほわっと温かくなり、もう一度泊まりに行きたくなる温泉宿です。

 春蘭の宿さかえや
電話:0269-33-253110:3020:00
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2171
https://e-sakaeya.jp

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