ニホンノカタチ 旅恋ver. by yOU(河崎夕子)

美食にオシャレに!品良く攻めるマドリード(スペイン)-VOL.3 鑑賞して体験して編

マドリードを3つの切り口で、フォトグラファーのyOUさん(http://www.youk-photo.com)が3回に渡ってそれぞれの魅力をたっぷりとご紹介。VOL.1 美食編 VOL.2 おしゃれ編に続き、今回がラストです!

 

・見応えたっぷり!200年の歴史を誇る「プラド美術館」

ピカソ、ダリ、ミロ、ベラスケス、ゴヤなどスペインには日本でも知られる有名な画家が数多。マドリード市内にも注目すべき美術館はいくつもありますが、その中でもまずは押さえたいのがプラド美術館。今年200周年を迎える歴史を誇り、スペイン王家歴代のコレクションを展示しています。


今年は200周年

美しい建築は元々1785年に自然科学博物館を作るために設計したもの。しかしそれは博物館として使われることなく、当時の王様フェルナンド7世の妻の進言を受けて美術館になったそう。収蔵品は絵画、版画、彫刻などを合わせて3万点ほど。そのうち現在の展示は1500点ほどで、それ以外は他の美術館に貸与されたり、保管されたりしています。宮廷画家だったベラスケスやゴヤの代表作も網羅された展示は見ごたえたっぷり。この美術館を1日で全部まわろうとするのはなかなか難しそうなので事前に情報をまとめて、観たい作品を定めて出かけるのが賢明かもしれません。


プラド美術館エントランス

ここでしか見ることのできない代表作、ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」そしてベラスケスの代表作「ラス・メニーナス」はもちろんのこと、今回特に印象的だったのは、ヒエロニムス・ボスの傑作「快楽の園」。500年も前の作品なのに、新しくも見え、その時点で未来を預言するかのようなディテールが印象的でいつまでも目が離せない不思議な作品でした。高さ2.2m、幅は4mほどでパネルで3つにわかれたこの作品、実は美術史上最大の謎とも言われ、いまだに完全な解釈ができてないというからますます魅力的。キリストが描かれつつ、人間の快楽や地獄がイラスト風に画面いっぱいに細かく描かれ、観る者を圧倒します。

そしてここでもう一点印象的だったのはやはりゴヤの作品。マハシリーズは教科書でも観てきた作品ですが、黒い時代のゴヤの作品「我が子を喰らうサトゥルヌス」は鬼気迫るその表情や色彩の扱い、大胆な画角に釘付けになってしまいました。恐怖とも取れる感情とともに。今回作品は撮影ができなかったため掲載できませんが、ご興味ある方は是非検索してみてください。


美術館の屋外にはゴヤやベラスケスの銅像も

他にも数々の名作が並ぶプラド美術館。日本でも時に「プラド美術館展」が開催されますが、ぜひ現地で歴史の息遣いを感じる荘厳な建築の中で拝観することをお勧めします。


入場チケット

プラド美術館
【開館時間】月曜日~土曜日 10:00~20:00 日曜日・祝日 10:00~19:00(12月24日、12月31
日、1月6日は~14:00
【閉館日】1月1日、5月1日、12月25日
【料金】14ユーロ
【住所】Paseo del Prado, s/n, 28014 Madrid
【アクセス】地下鉄1号線Anton Martin駅、RENFE C1線Atocha駅

 

・マドリッドでフラメンコ鑑賞ならここ!1970創業の老舗タブラオ「CAFE DE CHINITAS」

フラメンコといえばスペイン南部アンダルシア地方発祥の伝統芸能。本番はバルセロナ近辺となりますが、マドリッドでも鑑賞ができる場所はたくさんあります。その中でも王道の伝統スタイルを楽しみたいなら創業50年となるタブラオ「CAFE DECHINITAS」へ。

タブラオとはフラメンコ鑑賞のできるライブハウスレストランのことを言い、この店には歴史の中で数々の著名人が足を運んだいわば老舗有名店。19世紀の中頃のカフェの黄金時代には、数多の知識人や芸術家たちが集い、今でもスペイン国王や王室関係者なども訪れているほど。一流の演者達のステージを楽しむことができます。地下鉄サント・ドミンゴ駅を降りてから、陽が落ちて街灯がぼんやりと石畳を照らすオレンジの世界を歩き進んで、美しい建物が並ぶ一角へ。18世紀の邸宅内に造られたこのタブラオは螺旋階段を上がれば、赤い調度で揃えられた可愛らしい店内。


路地をゆくと案内看板が

赤を基調とした店内は明るい

まずは演奏が始まるまで、シェリーやワイン、生ハムやオリーブ、トルティージャを始めとした軽食を楽しみます。
しっかりとお食事を摂りたい方はパエリアなどを含むコース料理の用意もあります。


料理とお酒

そして客席が暗くなると、ステージ上ではギター演奏が始まります。これがフラメンコの伝統的スタイル。イケメンギタリストの切ない音色はぐっと聴かせてくれます。ステージの最初からぐっと引き込まれること間違いなし。


ステージはギターの演奏からスタート

続いて女性の踊り手「バイラオーラ」の登場!年齢も経験も?まちまちの女性達がそれぞれのスタイルで全身全霊をかけて所狭しとステージを動いて足を鳴らし、回転し、それはそれは情熱的で息を飲む美しさ。ステージと客席も近いので、息遣いが手に取るように感じられるのもこのタブラオの魅力の一つ。すっかりグラスのお酒を口に運ぶことも忘れてしまっていました。


踊り手達はスペインの中でも一流といわれるのも納得のステージ!

3名のバイアオーラが踊り終わった後、今度は男性の踊り手「バイラオール」がステージに登場。闘牛士を思わせる迫力ある動きが多いのもバイラオールの特徴です。女性とは圧倒的に異なる力強さに見応えもたっぷり。


スタイル抜群のバイラオールの迫力あるダンス

そして最後はベテランの歌い手「カンタオーラ」の迫力ある歌声ににすっかり魅了されてしまいました。言葉はわからないのですが、その叙情的なメロディと歌声に涙が出て来そうなほど。


心に響く歌声にすっかり魅了されて

気軽にドリンクだけでショウを楽しむもよし、しっかりディナーを食べてゆっくり過ごすのもよし、マドリッドの夜は長いので、プランを立てて各ツアー会社などに事前予約することをお勧めします。スペインに行ったら外せない夜の過ごし方です。

CAFE DE CHINITAS
【住所】Calle Torija 7 | 28013 Madrid, 28013 Madrid, Spain
【電話】+34 915 47 15 02
【WEBサイト】https://www.chinitas.com
【営業時間】月曜~土曜:20:00-01:00

 

・マドリッドはとにかく歩くが一番!路地裏の魅力

マドリッドの石畳を歩くと太陽の光やそよめく風がどことなく日本とは違う感じがします。旅先ではできる限り歩いた方が、旅情を掻き立て、その街を堪能できるというもの。路地裏にはカフェやバルが立ち並び、昼も夜も賑やかで活気に満ちています。ここではマドリッドの街中のあれこれをご紹介します。

●「クマとイチゴノキ」
マドリッドの中心街のさらにまた中心となるプエタデルソル広場に設置されている銅像。観光のスタート地点とも言われるメスグマとイチゴノキをモチーフにしたこの像はマドリッド市の紋章にも描かれています。また街中のダストボックスにも描かれていてマドリードでは知らない人はいない有名なモチーフです。


「クマとイチゴノキ」像とダストボックスに描かれたモチーフ

● 路地裏
石畳は確かに歩きづらいのですが、この雰囲気が日本人には珍しいはず。花屋の軒先や看板の一つも趣があって写真に収めたくなることでしょう。夜ともなるとオレンジの街灯が街を照らし、その色気ある美しさにすっかり魅了されるはず。


石畳の路地裏

● 広場の風景
マイヨール広場にプエタデルソル広場、そして五月二日広場....市民や観光客で賑わう広場の数々。この広場にはバルやテラス席も並び、昼夜問わず人々で賑わっていました。


広場の風景

● 笑顔の街マドリード
街のあちこちで素晴らしい笑顔に出会う街マドリード。海外の観光客に対してもとても開かれた印象でした。言葉は通じなくても笑顔でコミュニケーションができるのがスペイン人の陽気な性格があってこそ。


街中でであった笑顔

いかがでしたか?3回に渡ってご紹介したマドリード。美食もおしゃれも観光も全て網羅できる魅力的な街です。バルもブティックもそして路地裏も肩肘張らずに飛び込めば、楽しみ方も倍増するはず。さあ、今年のゴールデンウィークはマドリード渡航に決まり!

写真/文 yOU(河崎夕子)

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