ピカピカの一年生! noteで魅力も発信中!
VOL.19 藤原彩花さん 2001年生まれ、23歳 界 アルプス
信州の贅沢な田舎を体感する温泉宿、「界 アルプス」。ここで元気に働くピカピカの一年生が、藤原彩花さん。接客の引き出しを増やすために日々奮闘中です。
―――入社の経緯を教えてください。
大学在学中にPA(パート・アルバイト)社員として、「OMO5東京大塚 by 星野リゾート」で働きました。大塚DJナイトのDJ役や、施設のおもてなしを新たに提案する仕事に携わる中で、星野リゾートで正社員として働くことを決意し、2023年4月に入社しました。接客の仕事、ホテルの仕事には最初から憧れがあり、星野リゾート一択で就活、そして初めての配属で、「界 アルプス」へ。「OMO」とは異なる働き方を求められるので、そのギャップに最初は戸惑いましたが、幅広い接客ができる「界」で勉強中です。さらに初めての一人暮らし、初めての車通勤という初めて尽くしの生活を送っています。
―――今、取り組んでいることを教えてください。
夕食サービスとチェックイン、客室清掃など幅広く担当しています。ほかに広報やマーケティングのチームで、施設の魅力をいかに発信するかということも並行して行っています。冬の魅力を伝えることに力を入れていて、試行錯誤を繰り返している最中です。
雪が年々減ってきているので、雪がなくても楽しめることを作り出すことを進めています。例えば、牡丹などの冬の花を守るための藁ぼっちを体験に組み込めないかなど、来年のおもてなしを検討しています。いままでにないおもてなしを創造することは、正解がない仕事なので、提案とフィードバックを繰り返していて、形にできたときの達成感を想像しながら、取り組んでいます。
―――大町の一番の冬の魅力はなんでしょう。
周りにスキー場が多く、すぐにスキー場へ行くことができるという、これほどの立地はないと思います。インバウンドのお客様も増えています。また、水が綺麗で、とても美味しいんです。水道水の原水はすべて北アルプスの山々の湧水で、湧き水を水源としていることは全国的にも希少なことです。美味しい水が育てるお米や野菜、日本酒などは自慢できる特産品ですし、仁科三湖と呼ばれる湖は透明度が高くとても美しく、気軽にウオーターアクティビティも楽しめます。一年を通しての魅力は「水」です。敷地内でも清流を利用して山葵を育てています。ほんとうにポテンシャルの高い場所なのです。
―――個人で情報発信するプロジェクトにも参加されていると聞きました。
note(ノート)で、記事を書いており、施設や大町の魅力を発信しています。普段の接客では、お伝えしきれないことが多いので、その想いを記事にしています。書く内容は自由度が高いので、自分のプライベートに関することも書いています。じつは大学の卒業論文でnoteを使って、衰退している商店街の活性化について書きました。noteであれば、あまり興味がないという方でも、私の卒業論文にたどり着いてもらえる、ちょっと気になって読んでもらえると。教授が読むだけの卒業論文に終わらせたくないと思ったのです。その経験があったので、社内エディタープロジェクトに参加しました。
―――noteでも書かれているプライベートの時間、教えてください。
長野県内をドライブして、温泉を楽しんだり、カフェやご飯屋さんを巡ったりしています。自分が楽しんだことをお客様にも伝えることができる仕事というのは、ラッキーなことですよね。温泉は大好きで、大町温泉郷の源泉である葛温泉は湯の花が多く、上高地近くの白骨温泉は白濁した湯で、温泉によって泉質や体の疲れの取れ具合も異なるので、面白いです。露天風呂に入っていたらカモシカに遭遇したりなど、楽しい経験もあり、自然豊かな環境も気に入っています。
また、私は12時からの遅番の出勤なので、出勤前の時間に湖でひとりでコーヒーを飲んだり、読書をしたりと楽しんでいます。リフレッシュの良い時間です。
みくりが池温泉と、大観峰で。(写真本人提供)
―――これからの夢はありますか。
まだ入社間もないですが、アルバイト期間を含めて「OMO」と「界」というふたつのブランドを経験しているので、ほかのブランドの施設でも働いてみたいですが、まずは「界」で接客の基礎をしっかり学びたいです。若い世代の方たちに気軽に旅に出て、楽しんでもらいたいと思っているので、居酒屋以上旅未満、みんなでルーズに過ごすホテルをコンセプトにする「BEB」での接客や魅力づくりに惹かれます。フランクな接客は、基本があるからこそだと思うので、まずは今の施設でしっかり経験を積みたいです。
関屋メモ
眩しいくらいにピカピカの一年生は、スポンジのように様々なことを吸収し、身につけていくのだろうなあと、羨ましくなるほど。笑顔が素敵で、勉強大好きというのもいいのですが、お酒も大好きという可愛い方です。東京出身で、かつては夜活ばかりから、今は朝活の生活にシフト。それでも夜に、美味しい日本酒をひとりで飲むというのも逞しくていい。今度はじっくり飲みながら話をしつつ、どれほど引き出しが増えたかをチェックしてみたいと思いました。
ちなみに、藤原さんのnoteはコチラ
ぜひチェックしてみてください。
取材・文/関屋淳子 写真/yOU(河崎夕子)