第95回 日本酒や郷土料理、磐梯山の宝が山盛り!「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」で会津の魅力にどっぷりつかろう(福島県・磐梯町)

「エイヤ〜 会津磐梯山は宝の山よ〜」
福島県の民謡『会津磐梯山』でも歌われている通り、会津にはお宝がたくさんあります。その一つは、なんと言っても日本酒! 福島県内には60以上の酒蔵があり、2022年には都道府県別金賞受賞数において、なんと史上初めて9回連続日本一を達成しました。名実ともに酒処な福島県なのですが、会津地方には県内の酒蔵総数のほぼ半分を占める31もの蔵が集まっています。

酒処・福島県における酒造りの中心地・会津に、星野リゾート 磐梯山温泉ホテルはあります。標高およそ700mのマウンテンリゾートでは、5月31日まで「会津よっぱら日本酒祭り」を開催中。さてさて、どんなお祭りなのでしょう。

自分好みの地酒と出会えるかも!?「会津よっぱら日本酒祭り」
お祭りの舞台は、磐梯山温泉ホテルの「会津SAKE Bar」。会津にある酒蔵の地酒をほぼすべて取り揃えている日本酒専門のバーです。ここでは、普段から会津の地酒を味わえるのですが、お祭り期間中は、さらにさまざまなイベントを楽しめます。

・お祭りTopic1/新酒鑑評会気分で飲み比べ「会津ノムリエ品評会」[16:00〜18:00]
毎年5月に開催される「全国新酒鑑評会」は、新酒の品質の調査・研究を行うことで酒の品質の向上を目的としています。1911年にスタートした権威あるコンテストでは、香りや味を細かく評価し、特に優れている酒には金賞が授与されます。

会津ノムリエ品評会では、この全国新酒鑑評会で金賞を受賞したおよそ10の会津の酒蔵が、その時季イチオシの日本酒を出品。鑑評会さながら、飲み比べて味わいの違いをみていくことができます。
ホテルオリジナルの会津ノムリエ品評シートを手にしたら、品評にチャレンジ。シートには「味・香・見た目・総評・感想」の項目が設けられているので、一つ一つ味わって印象を記していくことができます。

出品されている日本酒のネームタグには、酒蔵名や銘柄のほか、ホテルの利き酒師による味わいの印象が書かれています。説明を参考にするもよし、まずは自分の“舌”で感じてみるもよし。最後に“これは”と思ったお気に入りの1本に投票します。その日一番人気となった地酒は「あいばせ!踊らんしょ」で振る舞われるので、ぜひ踊りにも参加しましょう(詳しくは後述)。
同会場では16:00〜18:00の間、会津の発酵文化にちなみ、「ウェルカム発酵けんこう味噌汁」を振る舞っています。甘酒とバターを加え、クルトンを浮かべた和洋折衷の味噌汁は、品評会で日本酒を楽しんだ後にいただくのがおすすめ。ほろ酔いの胃に、ほのかに甘酒の旨みをまとった味噌汁がしみ入ります。

升を活用した投票所。起き上がり小法師で一票を投じます。利き酒の後はウェルカム発酵けんこう味噌汁でほっこり

・お祭りTopic2/オリジナル絵柄がかわいい!「赤べこおちょこくじ」
磐梯山温泉ホテルの各所に置かれている「赤べこ」。疫病除けのお守りとしての役割もある会津地方の郷土玩具は、ぽってりとしたフォルムやとぼけた表情もかわいらしく、お土産品としても人気があります。
この赤べこが描かれたおちょこがガシャポンになり、お祭り期間限定で登場(1回500円)。スタンダード(?)な表情や、ほろ酔いなど赤べこの絵柄は5種類。ガシャポンなので、どの絵柄が出てくるかはお楽しみです。手に入れたおちょこを、早速品評会で使ってみるものいいですね。

スタンダード赤べこのおちょこ。会津旅のお土産にもなります

・お祭りTopic3/毎週金曜限定!酒蔵さんと、とことんトーク
会津よっぱら日本酒祭りは期間中毎日開催していますが、毎週金曜日にはさらに、ノムリエ品評会に参加している酒蔵の方が来場。蔵の特徴や日本酒について、直接話を伺うことができます。造り手の思いを知ってからいただくと、お酒の味わいもまた異なってくるはず。販売会も行われるので、お気に入りをぜひご自宅へ連れて帰りましょう。

・お祭りTopic4/「会津日本酒ぶらりんガイドブック」を作って酒蔵めぐりへ
会津ノムリエ品評会で、会津の地酒を堪能したら、実際に蔵元へ足を運んでみたくなりますよね。そんな方のために、酒蔵めぐりを楽しめるツールも用意しています。その名も「会津日本酒ぶらりんガイドブック」。

会津のマップを掲げたボードの周囲に酒蔵に加え、酒器や地酒を購入できるお店の情報を1軒ずつ記したカードがぶら下げられています。気になるショップのカードをまとめてリボンで綴じれば、自分だけの酒蔵めぐりガイドブックの出来上がり。酒蔵カードには蔵元の説明のほか、「酒蔵見学」「試飲」「販売」を行っているかひと目でわかるアイコンがついているので、参考になります。

・お祭りTopic5/「会津朝市」に日本酒スイーツが登場[7:30〜9:30]
毎朝ロビーで開催される「会津朝市」には、会津の名産品がさまざま並びます。地元人気カフェのコーヒーや、ワインなどのほか、季節によっては旬の野菜やフルーツがお目見えすることも。地元の魅力的な物産を取り揃えたこちらの朝市に、お祭り期間中、日本酒を使用したスイーツが加わります。


この日本酒スイーツは、福島県菓子工業組合と福島県酒造組合がタッグを組み、2021年に始動した「酣(たけなわ)プロジェクト」で生まれたもの。日本酒や酒粕の味わいを生かしたり、日本酒で生地のしっとり感を出したりと、日本酒をさまざまに活用したスイーツが並びます。“酒処・福島”らしい発想のスイーツを味わってみましょう。

「あいばせ!踊らんしょ」、振る舞い酒でカンパイ!
磐梯山温泉ホテルで夜な夜な開かれる盆踊り「あいばせ!踊らんしょ」。歌やお囃子は地元の民謡グループが担当するので、真夏のシーズンよりひと足先に本物の盆踊りを堪能できます。

盆踊りのナビゲーターを務めるのは民謡『会津磐梯山』に登場する小原庄助さん。“朝寝・朝酒・朝湯が大好きで身上をつぶしてしまった”という自由人ですが、盆踊りの振り付けはしっかり丁寧に教えてくれます(笑)。
どどんとお腹に響く太鼓の重低音、軽やかな笛の音色、そして、どこまでものびやかで高らかな歌声。これをライブで聞くことができるのは、本当にぜいたく!最初はいえいえと恥ずかしがっていた方も、いつの間にか踊りの輪に加わっています。

この「あいばせ!踊らんしょ」では、振る舞い酒があるのですが、会津よっぱら日本酒祭り開催期間中は、「会津ノムリエ品評会」で最も得票数が多かった日本酒が発表され、そのお酒で乾杯します。どのお酒が選ばれているか、聞き逃せませんね!

                                                           

日本酒の他にも会津の宝はまだまだあります。磐梯山温泉ホテルで楽しめるお宝たちをご紹介します。

手打ちそばの実演も!会津の郷土料理をビュッフェで味わう
城下町・会津は、食文化も豊か。ビュッフェスタイルで供される夕食や朝食で、会津を感じられるメニューを楽しめます。

郷土料理以外にも和洋の料理がずらり。※料理の内容は時季により変わります。

会津地方はそばの産地としても知られ、喜多方市や会津若松市は県内第1、2位のそばの主産地。それにちなみ、ディナータイムのビュッフェ会場で、手打ちそばの実演が行われます。地元そば店で修行をしたスタッフが打つそばを、打ちたて・ゆでたてで味わえます。そば料理は他にもあり、この日はそばの実のリゾットや、そばぜんざいなどユニークなメニューもありました。

タイミングが合えば、手打ちそばの実演を見学できます。郷土料理は赤べこテーブルコーナーにあります

干し貝柱でダシをとる会津のハレの席の郷土料理「こづゆ」や、麹で漬けた漬物「三五八漬け」、細切りのスルメイカとニンジンを合わせた「イカにんじん」などの地元発の食も、ぜひ味わってほしいところ。
さらに朝食では、喜多方名物“朝らー”も登場。ミニサイズなので、色々食べたい派の方でもチャレンジしやすいボリューム感です。
     
左から「三五八漬け」と「イカにんじん」。この日の朝食のビュッフェではイカにんじんのアレンジ料理も楽しめました

福島で生まれ育った私ですが、この日の朝食に並んでいた「イカにんじん」の炊き込みご飯が新鮮でした。拙宅ではおせち料理の一品としてお正月にいただくものという印象だったので、イカにんじんを炊き込むという発想が皆無。これはぜひ母に教えてあげないと!と思ったのでした。

城下町・会津に伝わる手仕事に触れる
400年以上前、会津の領主となった蒲生氏郷が近江国から職人を招き、会津の地場産業の基礎を作ったといわれています。以降、会津ではさまざまな伝統工芸品が生まれました。
磐梯山温泉ホテルでは、アクティビティで会津の伝統工芸に触れることができます。

・会津木綿におい袋づくり
タテ縞模様が特徴的な会津木綿は、およそ400年の歴史がある織物。吸湿・吸水性に優れ、厚地で丈夫なことから、主に日常着として使用されていたのだとか。この会津木綿でにおい袋を作ります。

布は、会津坂下町に工房を構える会津木綿織元「IIE Lab.(イーラボ)」のもの。好みの色の布とリボンを組み合わせて作ります。袋に仕立てる際は、布用ボンドを使用するので、ソーイングが苦手な方でも簡単に作ることができます。アロマは磐梯山温泉ホテルのロビーに漂う香りと同じ、ヒノキにイランイランを合わせたオリジナル。森の中に佇んでいるような、爽やかな香りに包まれます。[500円/8:00〜11:00、15:00〜20:00]

・会津てわっさ
ロビー2階にあるクラフトスペースではさらに、起き上がり小法師や赤べこ、白虎刀の絵付け体験ができます。

赤べこはボディが赤く塗られているので、どんな模様を描くかは自分次第。起き上がり小法師はボディが真っ白なので、ベースの色から考える楽しさを味わえます。白虎刀は鞘から刀を抜くことが可能な本格派(?)。完成したら、昔懐かしい“ちゃんばらごっこ”ができちゃいますよ。[8:00〜11:00、15:00〜20:00]

会津の手仕事がそこ、ここに。「会津モダンスイート」

会津モダンスイートは会津の手仕事で彩られたお部屋。クッションやランプには会津木綿が使用され、壁面には赤べこや起き上がり小法師、会津絵ろうそくなどがかわいらしくディスプレイされています。この客室はセラーもあり、地酒が用意されています。会津の手仕事に囲まれて、ゆったりくつろぎの時を過ごせます。

月明かりに照らされて、「磐梯星あるき」へ
夜も明るい都会で暮らしていると、山の上へ訪れるたびに、星ってこんなにいっぱいあるんだ!と思わずにはいられません。4月29日〜11月25日にかけて行われる夜のプログラム「磐梯星あるき」では、スタッフがホテル周辺の自然や星を案内してくれ、美しい星空を堪能できます。

                                        (写真提供:星野リゾート)
実は私が訪れた日は、あいにくの曇り空。本来はプログラムが中止なのですが、特別にコースの一部を歩いてきました。
「磐梯星あるき」では、主にホテルに併設のゴルフ場の敷地内を歩きます。頭上が開けているので、天気に恵まれれば満天の星を見ることができます。この日は星を望むことはできませんでしたが、雲間から漏れるほのかな月明かりで磐梯山のシルエットが夜空にくっきり浮かび上がっているのが見え、幻想的でした。磐梯山は1888年に噴火し、その山容が大きく変わってしまったのですが、散策コースの途中ではその際に飛んできたと考えられる大岩も見ることができます。その巨大さに、地球が秘めるエネルギーを垣間見た思いでした。

                                              

スタッフおすすめスポットもご紹介!会津若松、街歩き
磐梯山温泉ホテルは、会津若松や喜多方、猪苗代湖などへ車で20〜40分ほどでアクセスでき、観光の拠点として好立地にあります。会津よっぱら日本酒祭りで会津の地酒に触れた翌日は、会津若松市内で酒蔵見学はいかがでしょう。
例えば、1850年創業の末廣酒造なら、酒蔵見学や試飲に加え、併設のカフェで日本酒スイーツを味わえます。

末廣酒造の木造3階建の主屋。蔵見学の所要時間は30分ほどなので、ぜひ参加してみて!

酒蔵見学では、古酒の貯蔵庫内も見学できます

地元ランチを味わうなら末廣酒造から徒歩3分ほど、1834年創業の満田屋(みつたや)がおすすめ。
柚子やじゅうねん(エゴマ)、山椒などを練り込んだ秘伝のみそダレを使用するみそ田楽を味わえます。

みそ田楽は、注文が入ってから一本ずつ囲炉裏の炭火で焼き上げます。みそ田楽コースでは、こんにゃく・豆腐生揚げ・
もち・しんごろう餅(ご飯を半潰しにしたもの)・里いも・身欠にしんを焼き立てで供されます

週末を中心に行列ができる人気店。店舗建物はかつてのみそ蔵を改装したもの

末廣酒造も満田屋も、只見線七日町駅から徒歩圏内。このエリアは七日町通りを中心に、古い建物が残り、ぶらぶら歩きも満喫できます。

                                                 

マウンテンリゾートや会津若松の街歩き、磐梯山温泉ホテルでの滞在で、会津の自然や街の魅力にどっぷりつかることができます。会津よっぱら日本酒祭りは5月31日までのお祭りですが、7月8日〜8月31日までは「赤べこ夏祭り」を開催予定。さらに、2023-2024ウィンターシーズンには、磐梯山温泉ホテルに隣接するスキー場「アルツ磐梯」と、その北側斜面にある「猫魔スキー場」がリフトで結ばれ、東北最大級のビッグなゲレンデになります。話題続々の磐梯山温泉ホテルから、目が離せません!

星野リゾート 磐梯山温泉ホテル

福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68
電話: 050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
料金:1泊1万7000円〜(2名1室利用の1名あたり、税・サ込、夕・朝食付き)

取材・文/川崎久子

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