第74回 八坂神社の目の前!「OMO5京都祇園 by星野リゾート」で祇園ぐらし、体験してみる? (京都市)

四季折々に美しい京都。この都への旅は心華やぐものがあります。20214月に開業した「OMO3京都東寺」「OMO5京都三条」に引き続き、11月に開業した3軒目の施設は、なんと祇園の中心、八坂神社のお膝元にあります。コンセプトは「今日は祇園ぐらし」。どんなわくわくが待っているのでしょう。

ご近所を巡るふたつのアクティビティ

八坂神社へ向かう四条通り。老舗の菓子店や食事処などと並んで立つのが、この施設。え!ここ? と思うほど立地がすごい! 八坂神社へは徒歩1分、つまり参道に位置しているのです。八坂神社はかつて祇園社と呼ばれ、祇園は門前町として発展しました。

OMOベース

そんな街を愉しむアクティビティ。ひとつ目は「祇園てくてく茶会」です。施設周辺には和菓子の名店がずらり。OMOレンジャーおすすめの和菓子店を巡り、和菓子を購入、ホテルに戻り茶臼で茶葉を挽いたり、抹茶を立ててお菓子とともにいただくというもの。

ホテル1階にはライブラリーを供えたラウンジ「OMOベース」があり、茶臼から立ち上がる茶葉のいい香り。大きな「ご近所マップ」にはおすすめのお店が記されているので、道に迷うこともなくお店にたどり着けるでしょう。

老舗の「鍵善良房」四条本店

美味しい抹茶とお菓子、いただきます

まだ明けきらぬ早朝、「祇園うるわし朝まいり」はいかがでしょう。OMOレンジャーとともに、ひとけのない静かな祇園を歩きます。630分スタート、一力亭のある花見小路を歩き、悪縁を切り良縁を結ぶことで有名な安井金比羅宮、さらにねねの道を抜けて八坂神社へ。

OMOレンジャーがご案内

 

途中では知られざる花街の暮らしや、京町家の特徴である出格子や犬矢来、駒寄せの説明、目隠しのすだれ、軒上から見守る鍾馗(しょうき)さん、町ごとの地蔵尊など、細部をじっくりと楽しみます。人で賑わう時間帯ではできない、ディープな街歩きです。

そして八坂神社ではお千度詣りを。本殿の正面でお詣り、時計回りに本殿を巡り裏側で祈願、これを3度繰り返します。朝陽の下でのお詣りで無病息災、間違いなしです。施設に戻り、白湯に漢方の原料を香ばしく煎って粉末にしたものを入れた「御香煎(おこうせん)」をいただきます。清々しい香りで身が清められます。

パン好きの街でパンを焼く

客室は7タイプ36室。いずれも広々した部屋では靴を脱いでベッドルームやリビングなどで寛ぐスタイル。そしてキッチン付きの部屋が24室もあるのです。調理道具やプレート・カトラリーなども揃いますので、お惣菜を温めたり、ちょっとした料理も可能。

 夕食は近隣の食事処へ行くのもいいですが、部屋での仕出し料理もお願いできます(要事前予約)。観光で疲れたからもう出歩きたくないとか、ちょっとまだコロナが心配という方にはありがたいですよね。老舗の仕出し専門店「菱岩」の松花堂弁当は見目麗しい!

 

そして朝食のおすすめは、「おへやベーカリーセット」(1000円)。なんと前夜にホームベーカリーに材料をセットして、朝、香ばしい焼きたてのパンをかぶりつこうというもの。京都は有名パン店などが多いパン好きの街。京料理が発展した陰でじつは市民は朝はコーヒーとパンという人が多いのです。喫茶店のモーニングもいいのですが、パンのお供の6種類のコンディメント(豆乳ディップや粒餡など)とともに部屋でのんびり贅沢に!

 

東寺で厄除けも叶います

京都にあるOMO3施設で申し込みができる「京都やくよけOMO散歩」(御祈願4000円)。国宝の五重塔が聳える東寺で、厄除け祈願ができます。OMO5京都祇園からOMO3京都東寺へ移動し、まずは、東寺の境内を巡ります。その内容は以前、旅恋で紹介した記事をご参照ください。これだけでも盛りだくさんなのに、さらに御影堂で弘法大師祈願を受けます。

 

1200年の歴史をつなぐ弘法大師・空海ゆかりの東寺。厄除けなんて、なんだか怖そうと思っている方でも、安心して臨めるのがありがたいところ。邪念を払い、厳かに御祈願を受け、お札とこの企画限定の腕念珠をいただきます。心強い味方を得たように、心が晴れやかになります。

その後「小澤清風園」でお抹茶をいただきます。ご主人の温かいもてなしに、一期一会を感じ、散歩の締めくくりとなります。

京都にできたOMO3施設。連動する企画が続々誕生予定とのこと。祇園を満喫し、さらに京都旅行の拠点として、OMO巡りもいいものです。ホテル乱立の京都で、ごひいき宿を持つことは安心できるものです。OMOならば、「おかえりなさい」と、私たちを出迎えてくれることでしょう。

OMO5京都祇園 by 星野リゾート

19000円~(2名1室利用時ひとりあたり、税込み、宿泊税別、食事別)

  

取材・文/関屋淳子 撮影/yOU(河崎夕子)

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