2013年鑑賞回顧

 

皆様、今年もお世話になりました。おかげさまで楽しく仕事をし、年の瀬を迎えております。オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽の鑑賞記録で今年を振り返りたいと思います。前年よりちょっと、回数が少なかったですが。


年の初めはオペラ『タンホイザー』からスタートでした。ちょうど『サライ』でオペラ特集を担当させていただき、ワーグナー生誕200年に相応しいこの作品を制作段階から追うという楽しいお仕事を兼ねた鑑賞。主役のひとりが体調を崩されてしまったのが残念でしたが、なんといっても新国立劇場の合唱団の力量に圧倒されました。素晴らしい合唱!これだけでも鑑賞の価値ありです。新国立劇場は今年開場15周年。バレエ団も本当に素晴らしく、バレエと合唱が組み合わさった『カルミナ・ブラーナ』という演目が年明け4月にあります。私の大好きな作品のひとつで、オススメです。新国立劇場のバレエは、『ペンギン・カフェ』『バレエ・リュス』『くるみ割り人形』を鑑賞。特に素晴らしかったのは『バレエ・リュス』。ストラビンスキーの火の鳥、アポロ、結婚の3作品。こういう実験的な作品に挑戦するのが現監督・ビントレーのすごさだと思います。結婚では、『タンホイザー』取材時にインタビューさせていただいた合唱団のテノール、二階谷さんがソリストでした。独特の雰囲気と重厚感、不思議な作品でした。


4月は新しい歌舞伎座のこけら落とし公演。新しい歌舞伎座見たさに出かけた感ありだったので(笑)、演目はいまいち興に乗れず、華やかさもありながら、なんとなく見知った顔ばかり。これからは若手のイケメンを探すか・・・。歌舞伎よりやっぱり文楽のほうが好き。なのに今年は3回しか・・・すみません。近松門左衛門生誕360年記念ということで、曽根崎心中と心中天の網島。やっぱり近松さん、いいですね〜。それから、三谷幸喜さん作・演出の三谷文楽『其礼成心中』! 昨年のアンコールに応えての再演です。笑いと涙と、また笑いと。文楽初心者でも楽しめるのがいいですね。文楽ファンのすそ野が広がるといいなあ。今の脚本家さんたちに、ぜひ文楽作品を作ってもらいたいですね。クドカンとか。


バレエ海外ものは、パリ・オペラ座、英国ロイヤル、ミラノ・スカラ座。パリ・オペラ座は日本初公演の『天井桟敷の人々』。幕間にも劇場のスペースで踊り、ストーリーの世界を描いて、いかにもパリ・オペラ座らしいエスプリの利いた演出で魅惑的。ロイヤルは『不思議の国のアリス』。こちらはユーモアと皮肉ありのいかにも英国調。英仏好対照でした!そしてスカラ座は『ロミオとジュリエット』。マクミランの傑作、久しぶりのロミジュリで、胸いっぱい!


書きだしたら止まらなくなってきたので、この辺で。また来年も心の肥やしとして、ライブ鑑賞楽しみます。皆様、良いお年をお迎えください!!


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