
新潟県出身のタレント、俳優、農業ジャーナリスト、新潟食糧農業大学の客員教授をしている大桃美代子です。IFAJ(The International Federation of Agricultural Journalists)国際ジャーナリスト会議のケニア大会に参加してきました。そのリポートを3回にわたり、ご紹介します。第1回はこちら。
ナイロビのホテルから出発して4時間半。お昼ごろにマサイ族の村での歓迎を受け、彼らの作ったネックレスやブレスレットなどを買うことに。1対1で勧められては、買わないわけにはいきません。これが、彼らの収入となります。

最後にお見送りの歌とダンスで、村を後にします。
マサイの村を出てから30分ほど走り、キリマンジャロの麓に広がる世界遺産・アンボセリ国立公園に到着。14時を過ぎています。

ジープには、5人の客とドライバー、ガイドで7人。アンボセリ国立公園に入る前に、ジープの上の幌を上げて、見学ができるスペースを作ってくれました。
左:後方にはキリマンジャロ 右:見学は車から
国立公園内は、車から降りることはできません。環境保護のため、車の中からの動物観察となります。広がるサバンナは乾燥した土と少しの緑。車が進むと、土埃が舞う。スピードを抑えながらの運転で、動物を探します。
ドライバーが「右を見ろ!」と。「ゼブラがいるぞ」と前に座ったアメリカ人が叫び、カメラを向けて、興奮しながら撮影タイム。シマウマが群れになってお尻を向けている姿が可愛い。その後、ダチョウ、コヨーテが見え、アフリカに来たのだ〜と感動。リアルサファリにいるのです。この体験と感情の動きを味わいたくて旅に行きたくなるのです。

まだまだ入り口です。ガイドから「前のキリンを見ろ」と。車の前を横切るキリン。なんとゆっくり、優雅に歩くのでしょう。長すぎる足を交互に出して歩く姿。うつくし〜い。

キリマンジャロ越しのフラミンゴ、ダチョウを眺めます。途中で煙の柱が立ち上り焼畑農法か?と思ったら「トルネード(竜巻)」でした。アンボセリ国立公園は象が有名ですが、まだ象に出合っていません。
国立公園内にはたくさんのツアー客がランドクルーザーやバンに乗って移動していますが、車同士で無線連絡をしながら、客に多くの種類の野生動物を見せることができるように、移動してくれるのです。「ここに象の親子が出てきたよ」「フラミンゴの群れはここにいるよ」と。ガイド同士のコミュニケーションがツアーの満足度を維持しています。
沼地に移動したら、親子象が車の横を通り過ぎる姿を見ることができました。

湿地にはフラミンゴの群れも近くにいて多くの動物を見る事ができました。
野生動物を見られたということも興奮しましたが、ガイドたちのコミュニケーションと自然保護、観光経済のバランスに感動しました。観光立国を目指す日本が、自然と、地域コミュニティをどう共存していくか?の解に近いものがあるという気がしています。関わる人間の質が問われる。ステークスフォルダーと言ったりしますが、観光業に関わる人、地域住民、観光客へビジョンの共有。観光客であっても地域作りの一員であるという「意識」を持つこと。一度きりだからとゴミを捨てたら、次の人が汚れたものを見て、2度と来なくなるかもしれない。初めて見た状態を維持するのは、1度きりの観光客にも責任があるということ。旅のステークスフォルダーという言葉にモヤモヤしていた私に、光が差し込んだ瞬間でした。
野生動物ですから全てを見られるとは断言できませんが、ガイド同士のつながりがアフリカのサファリツアーのクォリティーを維持している。感動体験はアフリカの産業になり、ガイドや地域のコミュニケーションが外国人に行くべき理由になっている。次回行くなら、動物より、ガイドをリピートしてみたい。ケニアのサファリツアー、自然と人の共生を考えるいい機会になります。おすすめします。
次回はケニアの農業について紹介します。
取材・文/大桃美代子







