心と体によく効く、大人の山歩き by 西野淑子

第16回 年の瀬、古から多くの人に愛される信仰の名山・筑波山へ(茨城県・つくば市)

1年の締めくくりに、万葉集などにも詠まれた信仰の山、筑波山を歩いてみませんか。

男体山と女体山、ふたつのピークを持つ山で、関東平野にぽっこりとそびえている姿は、関東地方の各地からよく見渡せます。1年を通じて歩くことができますが、晩秋から冬のはじめにかけては空気が澄んで展望が優れています。山麓では遅い紅葉も楽しめるかもしれません。

 女体山の山頂から男体山方面を眺める。左のピークが男体山

登るルートが豊富なのが筑波山の魅力のひとつ。男体山にはケーブルカー、女体山にはロープウェイが運行し、山頂近くまでアクセスできます。山麓からの登山道もよく整備されています。私のおすすめは、女体山の山麓、つつじヶ丘から登山道を登って女体山に向かい、男体山まで足を延ばしたらケーブルカーで下山、というルートです。

 路線バスも発着するつつじヶ丘。売店やレジャーランドもあり賑やか

つくば駅からの路線バスが発着するつつじヶ丘から女体山へのルートは、途中の岩めぐりが見どころ。弁慶の七戻り岩、母の胎内くぐり、大仏岩などさまざまな奇岩怪石が出迎えてくれます。景色を楽しみながらゆっくりと登りましょう。つつじヶ丘から女体山の山頂までは2時間弱の道のりです。

山の斜面にそびえる大仏岩。大仏に見える?

女体山、男体山ともに展望はすばらしく、関東平野が一望に見渡せます。時間をとってゆっくり景色を楽しんでいきたいものです。それぞれ山頂にご本殿があり、ハイシーズンには社務所でお守りや御朱印をいただくことができます。女体山から男体山へは快適な稜線歩き。ふたつの山の鞍部、御幸ヶ原がケーブルカーの発着所になっており、周囲には売店が並びます。

女体山からの眺め。山麓に見えている建物はつつじヶ丘

女体山、男体山で展望を楽しんだら、下山はケーブルカーでさっくりと。ケーブルカー山麓の宮脇駅から少し下ると筑波山神社に到着します。1日の楽しかった山行を感謝して帰りましょう。宮脇駅周辺やバス通り沿いに売店があるので、立ち寄っていくとよいでしょう。

筑波山神社の社殿。筑波山を御神体と仰ぐ古社

筑波山の名物のひとつが福来(ふく)れみかん。小粒で香りのよいみかんで、秋から冬の初めは山頂や山麓の売店で求めることができます。冬以外の時期は、みかんの皮を混ぜ込んだ七味唐辛子を。ふんわりと香りのよい七味唐辛子はお土産にも最適ですよ。

つくば名物の福来れみかん。つくばはみかん栽培の北限だそう

【筑波山データ】

アクセス:つくばエクスプレスつくば駅からバス50分、つつじヶ丘下車

コース:つつじヶ丘…弁慶茶屋跡…女体山…御幸ヶ原…男体山…御幸ヶ原

所要時間:約2時間30分

体力度★★☆ 技術度★☆☆

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