第94回 ここまでやる⁉ パワーアップした「星野リゾート 青森屋」でお祭り三昧 (青森県・三沢市)

 

青森の文化をのれそれ(目一杯)体験できる温泉宿が「星野リゾート 青森屋」です。祭り気分を盛り上げる四季折々の灯籠の飾りつけやりんごジュースの蛇口、本物のねぶた展示やスコップ三味線など、なにかと本格的なのですが、青森の四季の情景と祭りの熱気をオリジナルのショーで表現する「みちのく祭りや」が20224月にリニューアル。え!ここまでやる⁉という宿の熱気をお伝えしたいと思います。

圧巻のショーに興奮、感動!

まずショーが行なわれる会場にびっくり。アプローチでは木製のねぶたの切り絵やねぶた絵がゲストを出迎え、そして立派なステージと客席が。ここは温泉宿ですよね? ショーへの期待が膨らみます。毎晩、21時~1時間行なわれるショーの始まりです。

ここでちょっとおさらい。青森には夏に開催される4大祭りがあります。ラッセラーの掛け声で跳人(はねと)が躍動する青森市のねぶた、山車は立体的な張り子人形です。弘前市のねぷたは武者絵が描かれた扇形の山車、五所川原市は立佞武多(たちねぷた)という高さ23m以上の山車を運行します。そしてユネスコ無形文化遺産に登録された八戸三社大祭。山車は神話や歌舞伎を題材にしています。

ショーでは語り手の進行とともに、映像と影絵、津軽三味線と民謡などで、青森の厳しい冬を乗り越えた人々が春を迎え、やがて夏の祭りにエネルギーを注ぐ、その情熱の爆発を表現します。そしてスタッフによる高揚感あふれるお囃子。笛や太鼓、手振り鉦の音色に乗り、寅舞が会場を駆け巡り、ステージ上に置かれた山車が次々とお披露目されます。

色鮮やかなねぶたや心躍らせる演奏に、会場は手拍子から大きな拍手へと盛り上がります。祭りの熱気の輪が広がり、最後はゲストもステージに上がり、跳人になりきり、大興奮! 

業務の合間にすっごい練習してるよね、とにかくスタッフの皆さんに脱帽です。

みんなで踊ろう~はぜひ、参加して!

 

 怖くて眠れない⁉ねぶた尽くしの客室

ここまでやる⁉の第二弾は、スタッフ発案の客室「青森ねぶたの間」です。こちらは20194月に完成。玄関、主室、寝室など客室全体がねぶた尽くし。ドアを開けると征夷大将軍・坂上田村麻呂の勇ましい姿が出迎え、廊下は跳人の足跡がついた跳人ロードとなっています。じつは客室には跳人の衣装が用意されていて、この廊下を足跡通りにステップを踏むと、立派な跳人になるというわけ(跳人の衣装は滞在中、ずっとお楽しみいただけます)。

そして現れる主室には立体ねぶたの阿弖流為(アテルイ)が! 大和朝廷に立ち向かった勇壮な姿は今にも動き出しそうです。さらに寝室の天井には義経が! 東北に逃げ延びたという義経伝説によるものです。ベッドに横になったら怖くて眠れない…。ほかにもテッシュケースやルームキーやら、どこもかしこも。ねぶたにうなされそうです。

すっごい客室は動画でもお楽しみいただけます →旅恋公式チャンネル

 

じゃわめぐ広場や料理、温泉、アクティビティも

施設の中心的存在がじゃわめぐ広場。広場は四季折々の飾りつけがされ、季節ごとのテーマでイベントなどが行なわれます。取材時は7体のねぶた七福神が鎮座し、新春を寿ぐ雰囲気。45日からは春の訪れを祝う「たんげ花咲かまつり」が開催、ねぶた花咲かじいさんが花見気分を盛り上げてくれます。朝の津軽弁ラジオ体操、青森の方言を伝授するあおもリンガル、ほたて釣りなど終日楽しめるのです。

たんげ花咲かまつり イメージ(提供:星野リゾート)

 

温泉はとろりと肌にまとわりつくアルカリ性単純温泉。メタケイ酸が豊富な美肌の湯です。内湯はひばの香りに包まれ、露天風呂の名物の「浮湯」は浮世を忘れて湯あみができます。食事はのれそれ食堂でのビュッフェと南部曲屋でのコース料理からチョイス。

コース料理では焼き白子や帆立、鮫、なまこ、鮟鱇などを用いた七子八珍の盛り合わせからスタート。どれもこれも日本酒との相性抜群で、嬉しいかぎり。お碗は八戸の郷土料理、雲丹と鮑のいちご煮。そしてお造りや焼き物、台の物などが続きます。食事処の南部曲屋はかつて馬とともに暮らしたL字型の農家。敷地内の大きな池のほとりにありますので、ぜひ周辺の散策も。

 

数あるアクティビティのなかで、ぜひご紹介したいのが、「きみがらミニぞうり作り」。農耕や運搬馬として大切にされた馬の飼料であるトウモロコシ。その皮を使う工芸品として、きみがらスリッパがあり、このミニチュア版として、ミニぞうりを作ります。トウモロコシの皮は乾燥させ、色のよいものを選別しているとのこと。トウモロコシは施設の敷地内でスタッフが育てているそうです。

編み方はとてもシンプル、黙々と長さ10㎝ほどに編み上げていきます。好みの色の鼻緒を付けて完成。不器用な私でも苦行になりませんでした! 大量に出るトウモロコシの皮を活用する、SDGsな体験でした。

 

星野リゾートの施設はどこへ行ってもスタッフが元気はつらつ。なかでも「星野リゾート 青森屋」のはじけっぷりは特筆もの! 自分たちが楽しむことがゲストを楽しませる、そのスピリッツが徹底しています。ですので恥ずかしがらず、思いっきりはじけて騒いで、じゃわめいでください。

  

星野リゾート 青森屋

青森県三沢市字古間木山56

電話:050-3134-8094(星野リゾート予約センター)

料金:119000円~(21室利用時1名あたり、税込み、夕朝食付き)

 

取材・文/関屋淳子 撮影/yOU(河崎夕子)

Tag

このページをSHAREする

最新記事一覧へ