第126回 旅の出発の前や後に、「OMO関西空港 by 星野リゾート」でプチリゾート気分(大阪府・泉佐野市)

20233月に誕生した OMO関西空港 by 星野リゾート」は、星野リゾート初のエアポートホテル。
関西国際空港まで一駅のりんくうタウン駅から徒歩約1分というアクセスのよさも魅力です。


りんくうタウン駅の改札からホテル2階のエントランスまでは段差がなく、スーツケースでもアクセス楽々
ところで、エアポートホテルというと、どういうイメージがあるでしょう?“出発前後に滞在する、寝るためだけの場所……”と割り切って選ぶ方も多いかもしれません。

OMO関西空港のコンセプトは、「空チカ、ファンタイム」。通常のエアポートホテルとはひと味違うワクワクが隠れているのでは……と胸を高鳴らせながら、新しい滞在拠点を訪れました。

 


“エアポート”を身近に感じる、ときめく演出がいっぱい

OMO 関西空港の第一印象を決定づけるのが、1階と2階にあるパブリックスペースの「OMOベース」。
りんくうタウン駅からは2階のOMOベースに着くのですが、飛行機のタービンエンジンをモチーフにした照明や機体を思わせるオブジェなど、エアポートムードたっぷりのデザインが随所に散りばめられています。


2階のOMOベース

 

OMOといえば、ご近所のおすすめ情報を集めたご近所マップが名物。
OMO関西空港では、りんくうタウン駅や空港周辺を中心にスタッフが厳選したグルメ情報が並び、到着後や出発前のちょっとした時間に役立ちます。


ご近所マップ。ホテルから徒歩圏内の情報も充実。

地元・泉佐野市特産品・泉州タオルのハンカチなどが並ぶお土産コーナーもある。スタッフ手書きのポップもかわいい!



さらにOMO関西空港では、宿泊者限定で関西空港行きの無料シャトルバスも運行。
バスの発着がある1階のOMO
ベースは、飛行機の座席をイメージしたインテリアで、バスを待つ時間もゆったりと過ごせる空間です。


1階のOMOベース(写真提供:星野リゾート)

飛行機の座席をイメージしたブースにはコンセントも完備。シャトルバスは1階エントランス前に発着する

 

 

客室や大浴場で、リラックスタイムを満喫

客室は和洋室やツインルーム、愛犬と宿泊できるドッグフレンドリーツインルームなど全部で8タイプを用意。ひとり旅から家族・グループまで、多様な旅のスタイルにフィットします。
ツインルームタイプの客室

室内はシンプルで落ち着いたインテリア。和洋室タイプは、海側に面し、窓から爽快な風景が望めます。バス・トイレが別になっているほか、洗い場も広めに確保されたバスルームは使い勝手も抜群です。
特にうれしいのが、客室内が“靴を脱いでくつろぐ”仕様であること。ファミリー旅なら、畳スペースのあるお部屋で小さなお子さまを安心して遊ばせることができます。
和洋室タイプの客室。畳コーナーの一角がフローリングに。スーツケースを置くのにピッタリ
和洋室タイプには広めのバスルームが付く。大浴場へ行く際に便利なバスケットも備わる
客室のアメニティにも飛行機のイラストが!

大浴場もまた魅力的。内湯には高温風呂のほか、シュワシュワとした泡が気持ちいい炭酸風呂、じんわりと効く電気風呂、木の香りも爽やかなドライサウナがあります。 水風呂は深さが約1mと深めで、立ったまま“ととのい体験”ができるこだわりのスタイルです。

大浴場(写真は男性用)。写真の左奥に見えるのが半露天風呂
ドライサウナ(写真は男性用)


半露天風呂は大きな湯船に加えて、おひとりサイズの壺湯もあり、湯あみをじっくり楽しめます。利用時間は15:00〜25:00、4:00〜10:30と長く、遅めの到着や早朝の出発でも利用できるよう配慮されています。 

 



眺めの良いダイニングで、夕食・朝食を

21階には、空と雲をテーマにした「OMOダイニング」があります。大きな窓から大阪湾のパノラマや空を望め、開放感たっぷりの空間です。

OMOダイニング(朝食ビュッフェ/写真提供:星野リゾート)

夕食はアラカルトスタイルで、ナポリタンスパゲッティやミートドリア、醬油ラーメンなどカジュアルなメニューを気軽に味わえます。
ナポリタンスパゲッティには、大阪の金紋ソースのソースを隠し味に使用。夜景もご馳走!

 

ディナータイムには、「FUWAFUWA Night Trip」という、ゆったり過ごせるスペースも登場。コーヒーやノンアルコールサングリア、キャンディなどがフリーフローで楽しめるほか、綿菓子作りを体験できます。
ここでは、見た目にも印象的でユニークなパフェ「そらパフェ」を、ぜひ味わっていただきたい!雲をイメージした綿菓子の上に、飛行機型のクッキーがのっており、冷やし飴ソーダを注ぐと綿菓子が溶けて、飛行機型クッキーがアイスの上に“着陸”します。遊び心あふれる演出が楽しい一品です。


ふわふわ“雲”タイム!遠くに観覧車が見えるコーナーは記念撮影にぴったり


スイーツやドリンクのフリーフローコーナー

朝食は、OMO関西空港オリジナルの「エクスプレス・フル・ビュッフェ で提供します。
これは料理を先に選んでから席に向かうスタイルで、入り口と出口を別にするなど会場の動線がスムーズ。出発前の慌ただしい時間でもストレスフリーで食事を楽しめます。テイクアウトも可能で、旅のペースに合わせて利用できます。


朝食の盛り付けイメージ



ビュッフェテーブルには彩り豊かなサラダや、うどん、パンなど和洋のメニューが並びます。
朝食のイチオシは、ライブキッチンで焼きたてが提供されるパンケーキ。ベーコンやスクランブルエッグを合わせて食事系に、ストロベリーやマンゴーなどのフルーツソースをトッピングしてデザート風にと、お好みでアレンジできます。


パンケーキのフルーツソースには果肉がたっぷり入っている。サラダも充実


 

夜景もキレイ!ルーフトップバーでクラフトビールを

「遅く着いても、ただ寝るだけではもったいない」
「ダイニングはクローズしているし、コンビニだけでは気分が上がらない」――
そんな声に応えて2024年11月に誕生したのが、最上階22階 にあるクラフトビールをテーマにしたルーフトップバー「よなよなムーンウォーク」です。


(写真提供:星野リゾート)

国内のクラフトビール市場でトップクラスのシェアを誇るヤッホーブルーイングのクラフトビールを味わえるバーで、フラッグシップ「よなよなエール」を含む5種類を定番で提供。さらに月替わりで期間限定ビールも楽しめます。
開業前には、スタッフが実際に長野県の佐久醸造所を訪れ、「クラフトビールを一番おいしく提供する方法」を学びました。その知識を生かし、ビールの特徴や味わい方を丁寧に紹介してくれます。クラフトビールが初めての方でも気軽に楽しめるよう、日々伝え方を工夫しているのも魅力です。
それぞれのビールに合わせたフードも用意され、ペアリングの楽しみも広がります。
メニュー表ではクラフトビールとフードのおすすめのペアリングを紹介

店内のモニターでクラフトビールのラインアップを紹介。スタッフにビール選びを相談するのもおすすめ

ルーフトップというロケーションだけに、眺望も自慢です。
特に夕暮れ時が格別で、テラス席からは沈む夕陽、マジックアワーの幻想的なグラデーション、そして、輝きを増す夜景と、刻々と変わる景色とともにクラフトビールを味わえます。 
ラストオーダーが22:30までのため、遅い時間のチェックインでも夜景を眺めながら一杯を味わえる“非日常”を堪能できます。
長旅の終わりに、あるいは旅の始まりに。
OMO関西空港の「よなよなムーンウォーク」は、旅の気分をふわりと盛り上げてくれる、“小さなご褒美”のような場所です。


テラス席。テーブルはグラスに注いだビールをイメージ


テラスなら眺望とビールを同時に楽しめる。テラスに面した席もある


 

自動チェックイン・アウトやバゲージルームでスマートサポート

広々とした大浴場でくつろぎ、クラフトビールを味わう……。
プチリゾート気分で滞在できるOMO関西空港ですが、エアポートホテルとしての機能も充実しています。
チェックイン・チェックアウトは、OMOベース2階にずらりと並ぶ12台の自動端末機でスムーズに。早朝出発の場合は、客室に置かれた二次元コードからチェックアウトの手続きができるため、時間を有効活用できます。


自動端末でチェックイン・アウト。客室には二次元コードによるチェックアウトの案内が

 

また、旅の前後の荷物の管理に便利な、 24時間利用できる「バゲージルーム」も完備しています。
ロッカーなどに荷物を預けられるのはもちろん、パッキング用のテーブルや荷物の重さを測るスケールが備わり、大きなスーツケースを広げやすい機能的な空間です。 
床には飛行機の誘導灯のようなラインが描かれ、ロッカーの扉には整備工具をモチーフにしたイラスト、入口には“全国のOMOを旅したスーツケース”のディスプレイなど、デザイン面での遊び心もたっぷりです。 

→こちらの記事もご覧ください
【今、ここに注目!その2】 開業後に見えてきた、旅人の本当のニーズ
OMO関西空港 by 星野リゾートにバゲージルームが生まれた理由

 

旅の“はじまり”と“おわり”を豊かにする、プチリゾート空間

OMO関西空港 by 星野リゾート」 は、便利なエアポートホテルにとどまらず、旅のワクワクを高めてくれる場所。
ベイエリアの眺めに癒され、街の情報を探す楽しみにふれ、夜景とビールのマリアージュを味わうひと時……。旅の “前” と “後” を豊かにしてくれる、まさに プチリゾート空間です。


(写真提供:星野リゾート)

次の関西旅では、OMO関西空港を拠点に、ちょっと特別なスタート/フィニッシュを迎えてみてはいかがでしょうか。

 

OMO関西空港 by 星野リゾート
所在地:大阪府泉佐野市りんくう往来北1-833
電話:050-3134-8095(OMO予約センター)
宿泊料金:1泊1万6000円〜(1室あたり、税込、食事なし)


取材・文:川崎久子

 

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