第106回 「琉球」をエッセンスにした目にも美しい食の体験! 「星のや沖縄」で春の贅沢を存分に味わおう(沖縄県・読谷)

近年、沖縄にも星野リゾートの施設が続々とオープンしており、現在6つのホテルとカフェとレストランがひとつずつあります。どんな目的の沖縄旅にもしっくりくる施設があるのが、星野ファンには嬉しいところ。
今回は沖縄中部の読谷村にある沖縄ラグジュアリーの最高峰と称される「星のや沖縄」から、春の沖縄の美食旅をご紹介します。

ラグジュアリーな滞在を演出する多彩なパブリックエリア

読谷村の自然海岸に沿って羽を広げる「星のや沖縄」。 キービジュアルのひとつが、沖縄の史跡である「グスク」からインスピレーションを得たという「グスクウォール」です。


到着するまでは、その堅固で高貴な印象が漠然とあったのですが、リムジンバスを降りて最初に通されたレセプションは、深い海の底のような群青の空間。そしてウォールの中に入ると、四季の彩りがあふれる花の楽園。イメージがくるくると変わり、様々な沖縄の顔を感じさせてくれるドラマティックな導線に、たちまち日常が遠のいていきます。
横に1キロも広がる敷地内の移動は、草花を楽しみながらの徒歩もよし、グスクウォールに点々と設けられたポータル(出入口)にカートを呼んで乗車するもよしです。


主たるイベントやアクティビティが開催される「集いの館」や「道場」には沖縄特有の赤瓦が葺かれ、遠くからでも目印に。自然海岸に出て海辺を楽しむこともできます。


フロント、ラウンジ、ショップ、ライブラリー機能を兼ねた「集いの館」は、24時間利用可能。いつでも宿泊者が集い、交流できる場です。
とくに「集いの館」から海へ向かって突き出すように設けられたインフィニティプールは、高所得者を読者に持つ大手旅行専門誌が行う「Travel+Leisure Luxury Awards Asia Pacific2023」のHotel Pools部門で1位を受賞した、「星のや沖縄」のもうひとつのキービジュアル。加温式で1年中24時間利用でき、足首程度の浅い水深のエリアなら水着でなくても水と戯れ、ビーチチェアで寛ぐことができます。


さて、滞在中、もうひとつよく利用するパブリック施設が「道場」です。朝晩に開催される深呼吸を取り入れたストレッチをはじめ、沖縄発祥の空手や琉球舞踊のアクティビティがおこなわれています。
ちょうどチェックインの時間帯は、ぶくぶく茶の振る舞いがあります。煎り米を沖縄特有の硬水で煮立て泡立てた、沖縄で歴史あるおもてなしのお茶です。フワフワの泡にカフェラテのフォームミルクを連想したのですが、まったく甘くなく、さんぴん茶の爽やな味と煎り米の香ばしい風味が広がります。専門店などもあるようですが、訪沖5回目にして初めて飲むことができた伝統茶。琉球がぐんと心に迫り、この風土を五感で楽しむ準備ができた気がしました。

海岸線1キロにわたる全室オーシャンフロントの客室で、暮らすような滞在を


自然海岸の海の様子を楽しめるように、100室ある客室はすべてオーシャンフロント。2階建ての低層の客室棟が海に沿って並びます。
客室は4タイプあり、私が利用したのは「星」を意味する「フゥシ」のお部屋。どの客室にも「土間ダイニング」があり、大きなテーブルを囲んで団らんしたり食事したり、まるで暮らしているかのように過ごせます。


ミニシンクに冷蔵庫、オーブンレンジが完備されているので、30種以上ものメニューが揃うギャザリングサービスを利用して、お部屋で食事を楽しむこともできます。平均3、4泊、1週間以上も滞在される方もいるとのことですが、こうした食の選択肢の多さも選ばれる理由なのでしょう。


「フゥシ」の特徴は、大きな正方形の掘りごたつ式の「床座リビング」。美しい紫の壁紙と海に開けた大きな窓、ワンコーナーに6つものクッション! 居心地良すぎて動かなくなってしまいそうです。また土間ダイニングからリビングに上がる数段の階段も腰かけるのにちょうどよくて、庶民な私は結局ここがベストポジションに(笑)。


リビングに向かい合うベッドルームには、琉球紅型の壁紙が施されています。デザインは、古典柄からオリジナルデザインまで幅広く手掛ける紅型作家の宮城守男氏によるもの。読谷村に伝わる伝説や風習をストーリーとして加えてあり、私の部屋はブーゲンビリアがテーマ。
やちむんの里や琉球ガラスの制作風景が描かれ、沖縄の工芸が花盛りである様子を表現しています。ネコがいたずらをしたり、鳥がガラスを拭いたりと、微笑ましいシーンがちりばめられ、色彩の豊かさは心まで浮き立たせてくれます。


客室のカップ&ソーサーや調度品をはじめ、館内やダイニングなどでもやちむんや織物などの沖縄の工芸品を実際に使うことで、自然とそのデザインや風合いの良さを知ることができます。

沖縄の海や植物の力を活かした、自然のパワーをいただくスパ体験

三寒四温で気温差が激しいうえに、花粉症もつらいのが春の悩みですが、そんなガチガチの体をほぐしてくれるスパメニュー「月」を体験しました。沖縄の代表的なハーブである月桃と黒米、長命草を練って蒸しあげた「月桃玉」を身体に当てて、全身のトリートメントを行います。


月桃はストレスや緊張を和らげるアロマ効果があり、ポリフェノールを多く含み抗酸化作用もあるそう。私は月桃の香りが大好きなので施術中もずっと香りに癒され、暖かな月桃玉の温熱効果も相まって、心底リラックスできました。背中・足・腕・デコルテ・頭のトリートメントですが、特に頭が最高! 施術後は目がスッキリとし、花粉による頭重感も解消されていました。沖縄のハーブの恵みをたっぷりと享受し、体の内側から整う感覚を実感できるひとときでした。

沖縄の旬と風土を味わう「琉球ガストロノミア~Bellezza~」

夕食はダイニングで、3月1日から提供が始まった新たなディナーコース「琉球ガストロノミア~Bellezza(ベレッツァ)~」をワインペアリングと共に楽しみます。 琉球王国時代の諸外国との交易がもたらした「医食同源」の教え「クスイムン」から着想を得たコースで、イタリア語の「Bellezza」とは美を表します。亜熱帯の気候が育む沖縄特有の食材を用いて、料理を通して健やかな美へと導くという、食と美を融合させた星のや沖縄ならではのコースです。
今回はそこにワインをペアリングしたのですが、1種だけ泡盛もラインナップされていて、沖縄らしさを感じることができます。


総料理長の政井茂氏は2001年から20年間、リゾナーレ八ヶ岳の料理長を務めた方。食材のポテンシャルの活かし方には定評がありますが、2021年に星のや沖縄の総料理長となり、新たに出会う沖縄の食材を相手に日々探求されているとのこと。沖縄食材×クスイムン×イタリア料理はどんな味わい? 興味津々でダイニングに向かいました。

“Kusuimun” 小さな前菜 ペアリングは「Mosnel Franciacorta Brut Nature NV」

畑仕事にも使われるという民具「バーキ」を器にした前菜は、コースの始まりを彩るのにふさわしいワクワクを誘う盛り付け。「バーキ」には収穫した野菜などを載せることがあるそうですが、雑穀や草花と共に、カリフラワーと紅芋のフリット、ヤギ肉のサルシッチャ、ナスとナーベラのカポナータ、グルクンとウイキョウのマリネの4種の前菜が盛られています。いずれも香辛料のピパーチやドラゴンフルーツなどが使われていて、一口ごとに沖縄が顔をのぞかせます。


ペアリングはイタリア・ロンバルディア州の辛口スパークリング「Mosnel Franciacorta Brut Nature NV」。華やかなキレが食欲を刺激します。脇に添えられているのはマルサラ酒。これを途中で加えて「味変」できるのですが、特にヤギ肉のサルシッチャの旨味を惹き立ててくれました。マルサラ酒には黒糖のような甘みと深みがあるので、沖縄の料理にはよく合うんだなぁと再発見しました。

“Fiber” 人参と車海老 ペアリングは「Agiorgitiko 14-18H 2021」

メニュー名だけでは、人参と車海老がどう料理されているんだろう?と思っていましたが、素敵なガラスの器が運ばれてきました。甘みの強い人参のピュレと、頭ごと使った車海老のクリアコンソメジュレが二層に重なり、海ブドウの食感と共にいただきます。


口入れた瞬間に広がる深い旨味は、海の恵みそのもの。器の下にある小さな浜辺の理由がよくわかります。人参には消化促進の効果もあるといい「クスイムン」の教えも享受します。 ペアリングは、ギリシャ・ネメアの「Agiorgitiko 14-18H 2021」。酸とタンニンのバランスがとれた辛口のロゼで、フルーティーな軽やかさは海を渡る風のよう。

“Mineral” 田芋のニョッキ キャビア ペアリングは「神村酒造 芳醇浪漫5年古酒」

田芋(ターンム)は、琉球王国時代から縁起物として折々の行事の際に食べられてきました。カリウム・鉄分・ビタミンも豊富で、かつては高級食材でもあったそう。この田芋をニョッキに仕立てて、濃厚なパルミジャーノソースやキャビアとあわせて味わいます。


ペアリングは沖縄・うるま市の神村酒造の泡盛「芳醇浪漫」の5年古酒。お酒の中で一番泡盛が好きな私はこれを楽しみにしていました。44度もあり、また料理との相性を考え水割りでの提供でしたが、ホントはロックでも味わってみたかった! 田芋の甘さ、ソースのコク、キャビアの旨味を、泡盛の香りが引き立てていて、沖縄の風土を感じるひとときでした。

“Lycopene” 鰹とトマトの冷製カッペリーニ ペアリングは「Vinello Tinto 2021」

ビタミンやたんぱく質が豊富な鰹。沖縄は鰹の漁獲量全国1位を誇り、黒潮に乗って訪れる春鰹を堪能する一皿です。酒盗ソースとトマトのジュレをあわせたカッペリーニは、生姜チップの燻製の香りを纏わせてあり、鼻孔も喜ぶ美味しさ。


ペアリングはスペイン・カタルーニャ州のナチュールワイン「Vinello Tinto 2021」。しっかりとした酸味、凝縮した果実味が、鰹の旨味をググっと上げてくれました。ペアリングによって料理の底力が増す様子が楽しくて、お友達と一緒ならおしゃべりのギアも上がりそうです(ひとりではちょっとサミシイ!)。

“Vitamin” 豚肉ラグーのトンナレッリ ペアリングは「Balenaia Bianco 2020」

沖縄の豚肉の塩漬け「スーチカ」を用いたトンレナッリに、ケーパーのチップをアクセントにした一皿。仕上げに目の前でレモンの皮をすりおろしてくれるのですが、その香りが肉の重みを帳消しに。


ペアリングはイタリア・トスカーナ州の重厚な白ワイン「Balenaia Bianco 2020」。料理に負けないしっかりとした旨味があり、コク深い印象を残します。

“Collagen” ミーバイのカルトッチョ ペアリングは「Cage Cape White Blend 2011」

大迫力のカルトッチョはその場で切り開いてサーブしてくれます。ミーバイはエビのすり身を挟んで昆布やわかめと共に蒸しあげてあり、そこに、芽キャベツやソラマメなどの春野菜のスープをあわせます。


ペアリングは、南アフリカ・スワートランドの芳醇な白「Cage Cape White Blend 2021」。南アフリカでワイン造りを行う佐藤圭史氏のスペシャルキュヴェで、エチケットには娘さんが4歳の時に描いた絵が用いられています。魚介の出汁の旨味をクリアにスッキリと昇華してくれる、飲みやすくもふくよかな味わいが特徴です。

“Protein” 牛フィレ肉の月桃包み焼き ペアリングは「Etna Rosso Feudo di Mezzo 2021」

久米島産の味噌でマリネした牛フィレ肉のグリルを、焦げ目をつけた月桃の葉でくるんであります。葉の上で肉を切ることでより月桃の香がたち、月桃好きの私のためのメニューのよう。油味噌をあわせたシェフオリジナルのケッカ-ソースや、付け合わせの島らっきょうのボイルやシマナー(からし菜)のソテーなど、様々な味わいが肉の旨味を惹き立てます。


ペアリングはイタリア・シチリア州の辛口の赤ワイン「Etna Rosso Feudo di Mezzo 2021」。味噌やトマトが、ほのかにスパイシーなワインの風味とよく合い、コースの最後の肉料理もスムーズに胃袋に収まりました。

“Polyphenol” カカオのティラミス
“β-Carotene” タンカンのカッサータ ペアリングは「Orange Vermouth Naturale」

デザート2種のひとつめは「カカオのティラミス」。血行促進効果のあるポリフェノールを含んだカカオが主役です。黒糖リキュールを染み込ませたカカオのグラニテに、カカオソースをかければ、濃厚な旨味と甘みが広がります。 ふたつめのデザートは、美肌を作るベータカロチンが豊富な「タンカンのカッサータ」。人参のアイスクリーム、コクのあるピスタチオのソース、香ばしいナッツのフォームを添えて楽しみます。ポリフェノールとベータカロチンという女性にとって見逃せないキーワードを、デザートに盛り込んでくるところが心憎いですよね。


ペアリングは、イタリア・シチリア州の「Orange Vermouth Naturale」。オレンジピールと様々なハーブを用いたベルモットです。これが、カッサータの下に敷かれたチョコレートチュールと相性抜群で、コースの最後を華やかに飾ってくれました。

沖縄食材をふんだんに使った朝食の後は、
島暮らしと植物のかかわりを学ぶ「ゆんたく庭めぐり」

翌朝は、道場で琉球空手の型を取り入れたストレッチ「朝の鍛錬深呼吸」に参加して、体を目覚めさせます。朝の海辺も散策してみました。美しい海と波の音に心を洗われます。


朝食は、ダイニングでも客室(前日までに予約)でも取ることができますが、私はダイニングで琉球朝食をチョイス。 中央のサラダの真ん中にある大きな葉はオオタニワタリという春の山菜。ジーマーミ豆腐のドレッシングをかけていただきます。クーブイリチーやミミガーの刺身などの小鉢や、麩とアオサたっぷりの味噌汁、具沢山のジューシー、そして南国フルーツのデザートと、琉球らしさ満載です。


器は読谷の作家さんのやちむんを使っていて、なかには金継ぎしたものもあるとか。大切に手入れしながらも使い続けたくなる、土の温かみのある器ばかりでした。

ところで客室とダイニングや集いの館との行き帰りに歩く、植栽豊かな中庭。 「このお花、なんていうんだろう?」なんて疑問が湧いたなら、「ゆんたく庭めぐり」に参加してみましょう。「ゆんたく」とはおしゃべりのこと。庭をそぞろ歩きながら、沖縄特有の草花についての解説を聞きながら30分程散策します。


この日はたまたま女性5名の参加となり、しかも私以外は植物にお詳しい方ばかり。質問も活発に投げかけながら、実や葉や花に実際に触れながら、ゆっくりと進んでいきます。 沖縄の街路樹によくみられるモモタマナの木。「星のや沖縄」の施設内にも植栽されていますが、その実はオオコウモリの大好物なのだそう。その木の下で植物談義する私たちは、まさに「ゆんたく」中。


ハイビスカスの種類は実に様々。形も色もバリエーションに富んでいて、いろいろな色合いで楽しませてくれます。いつの季節もなにかしら咲いているそうで、まさに沖縄を代表する花といえます。


オオベニコウカンの花はパウダーパフとも呼ばれていますが、ほんとうにフワフワ。触ってみないとわからないものです。


潮と湿気に勝つために、葉を毛で覆って肉厚に変化したという、モンパの木。海沿いで生き抜くための知恵ですね。その枝を使って、糸満のうみんちゅが考案した世界的発明があるのだとか。正解は「ゆんたく庭めぐり」に参加したらわかりますよ。


参加者のおひとりが、月桃の葉で編んだ籠に果物を入れておくと傷みにくいと教えてくれました。沖縄土産にうってつけの情報を得て、早速欲しいものリストに追加しました。今はスマートフォンでなんでも調べられる時代ですが、それでもガイド役の方がいると理解が進みます。参加者同士の知識の交換もあり、終わってみればずいぶん詳しくなった気がします。

最後は集いの館で、月桃とシナモンのお茶を楽しんで解散です。
当日の朝9時までに予約は必要ですが、無料で参加できるので、滞在の合間にこうしたアクティビティに参加してみるのもおすすめです。

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時間があるなら、「星のや沖縄」に隣接する「星野リゾート バンタカフェ」に足を延ばしてみてはいかがでしょう?


国内最大級の海カフェをうたい、自然海岸を見下ろす崖上にあります。大パノラマの広がる「大屋根デッキ」、琉球畳をモチーフにした座敷で寛げる「海辺のテラス」、岩場に設けられた秘密基地のような「岩場のテラス」、ソファに寝転んで海を眺められる「ごろごろラウンジ」の4つのエリアがあり、思い思いの場所でドリンクやスイーツなどが楽しめます。


さらに本格的なグリルレストラン「オールーグリル」を併設しており、ランチにはボリューミーなハンバーガー、ディナータイムには豪快なグリル料理を味わえます。「星のや沖縄」の滞在にアクセントを加えてくれるカフェとレストランです。

海を臨むプールサイドで楽しむ春の贅沢「海風(うみかじ)アフタヌーンティー」

昨日に続き、沖縄らしい食のプログラムをご紹介しましょう。屋外で過ごしやすくなったこの時期だからこそ、うららかな日差しと爽やかな風を感じながら楽しむアフタヌーンティーです。本来はプールサイドで開催するものですが、この日は天候が不安定だったため、集いの館内の眺めの良い場所に用意してもらいました。


ヒントを得たのは、琉球王朝時代に客人をもてなすために振る舞われた琉球菓子の「盛菓子(ムィグワーシ)」。11種(ないし13種)が盛り込まれている。奇数であることが約束とされ、これを現代のアフタヌーンティーにアレンジしている。王朝時代から親しまれているお茶などと共に楽しみます。


スタッフの方が、「盛菓子」の写真を見せてくださいました。文字通り、お菓子の上にお菓子を盛った立体的な姿をしていて、初めて見るビジュアルがとても新鮮な学びに。そのひとつひとつの解説を聞きながら、目の前にアレンジされたスイーツと見比べます。

例えば上段の桃色のマカロンは里桃餅(リトウペン)という桃の形のお菓子を、フルーツが盛られた四角いタルトはカラフルな千寿糕(センジュコウ)をモチーフにしています。ちんすこうやサータアンダギーなどおなじみのお菓子をアレンジしたものもあり、見知った沖縄と初めましての琉球に出会う口福のひとときです。


なお、2年目となる今年は、沖縄で親しまれている「花」をテーマにしています。小さなグラスデザート「月桃のブランマンジェ」は、月桃のスパイシーな香りを楽しめるブランマンジェにグアバのソースが重ねてあり、ほのかなピンク色とプルプルの食感が月桃の花を模しています。


特に私が気に入ったのは、中段中央の「あまがし」。いわゆるぜんざいですが、上に乗ったレモンピールがアクセントになり「こんなに合うなんて!」と驚きの一品でした。自宅でもマネできるかな…とちょっと再現を狙っています。
また、中段左端の琉球王朝時代から続く菓子店のものだという「花ぼうる」は細工が見事で、見ているだけでも気持ちが華やぎます。

下段には、一口サイズのポーク卵おにぎりと稲荷寿司が並んでいます。スイーツの後の塩味が絶妙に美味しくて、手が止まりません。ポーク卵おにぎりのご飯にはローゼルが混ぜ込んであり、ここでも「花」を感じられます。

ドリンクはシャンパンのほか、ローゼルをブレンドした県産茶葉の紅茶、半発酵の烏龍茶にジャスミンの香りを移した清明茶(シーミー茶)、ミントやレモングラスなどをブレンドしたハーブティーの3種のお茶をあわせます。特に清明茶がとてもクリアな味わいで、幾度でも味覚をリセットしてくれます。

1日1組限定の特別なアフタヌーンティーは3月1日~5月31日までの開催ですが、早速連日予約が入っているとのこと。体験したい!という方は早めのご予約をおすすめします。

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春の沖縄美食旅、いかがでしたか?
沖縄の健康食材をイタリ料理やスイーツで味わう体験は、定番の沖縄料理とは異なる新鮮な出会いでした。味わいはもちろんのこと、その恵みをたっぷりと身体に取り込んだ2日間、行きより絶対に美しくなったはず! と信じて帰路につきました。家族や恋人とも良いですが、今回のプランなら女子旅がより楽しいのではと思います。

星のや沖縄
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/

(取材・文/多田みのり)

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