茨城というとどんなイメージがあるでしょうか?
北関東に位置する茨城県は山や海などの豊かな自然に恵まれ、歴史的な伝統を受け継ぐ祭りや工芸が数多く存在します。その一方で世界に誇る開発研究施設を保有するバラエティに富んだ魅力があります。
「茨城といったら水戸納豆しか思いつかない...」そんなイメージを払拭すべく、知られざる茨城県の魅力を今回は県北中心にフォトグラファーのyOUが3回に渡ってご紹介します。
歴史ある美しい滝でパワーチャージはいかが?
茨城県の北部JR常陸大子駅から車で10分ほどのところに、「月待の滝」と言われる美しい滝があります。
高さ17m、幅12mの滝は普段は二筋の夫婦滝ですが、水量が増えるともう一筋増え、それが子滝となって3筋の親子滝になるのです。その形状から安産や子育てを祈る女性達が二十三夜講中(二十三夜の月の出を待って拝む)に訪れる滝として「月待の滝」と呼ばれるようになりました。現在「日本のパワースポット88選」にも選ばれています。
また水に濡れずに滝の裏側に足を踏み入れることができ、なかなか見ることのできない景色に出会えることから別名で「裏見の滝」とも言われています。この滝を囲むようにして広がる庭園と茶屋は30年前に造られ、辺りにはマイナスイオンが広がっていい気が漂っていました。
二筋の親子滝/滝の周りに植わる紅葉。四季折々の様子が楽しめる
この滝を訪れたら是非体験して欲しいのが、珍しいパワーチャージ(滝行)。
神道の修行方法として始まった滝行は、武道においては根性試しとして用いられることも多い中、最近では女性にも人気のアクティビとして全国で体験できる滝も増えてきました。レンタルの空手用道着とタオルが用意されているので、手ぶらで訪れて気軽に体験することができます。
見た目に清らかな滝の流れも実際に打たれるとかなりの強さがあるようですが、身も心もリフレッシュできそうですね。
滝行は予約制で初回体験コースは道着レンタルとタオル、更衣室の利用が込みで5000円、体験後は修了証が贈られます。
問い合わせ:月待の滝「もみじ苑」 電話:0295-72-3993
日本最大級のスリルはいかが?
続いてご紹介するのはスリル満点のバンジージャンプ。
茨城県常陸太田市にある全長375mの竜神大吊橋から体験できるこのバンジージャンプは日本最大級の高さ100mというから驚きです。ビルでいうと33階ほどになるそう。この大吊橋は久慈県立自然公園内にかかっていて、竜神峡の美しい大自然を楽しむことができ、日本全国から毎年1万人以上のジャンパーが訪れているそうです。
今回カメラを持った私も一緒にハーネスをつけて橋の上からその様子を撮影、ジャンプほどではなくてもその高さにギリギリのスリルを味わってきました。
橋の中腹から橋桁に降りると、鉄骨に囲まれた専用スペースで両脚をしっかりと固定され、飛び方のレクチャーを受けます。心の準備ができた人から順にジャンプ台へ。後は何も考えず、スタッフのカウントダウンに合わせて、両手を広げて思い切り飛び降りれば、新しい自分に出会えそうな気がしますね。一般的にバンジージャンプは飛び終えた後は下に着地するのですが、ここでは足元が竜神湖ということもあって、飛び終えた後は電動ウィンチで引き上げられ、橋の上で待つ仲間達とその感動を分かち合うことができます。
童心に返って忘れられない思い出を作りに、是非とも訪れてみてはいかがでしょう。
バンジージャパン(年中無休)
https://www.bungyjapan.com
スリルは不要!なあなたに優雅なカヌー体験はいかが?
竜神峡の入り口とされる竜神ダム。その水門は竜神大吊橋の下に位置します。
頭上のバンジージャンプの絶叫が響き渡るこのダム湖では、カヌーツーリングも用意されています。ダム湖のため、流れは緩やか。静かな水面をゆっくりと進みながら、深山幽谷の絶景を見上げて非日常を思い切り堪能することができます。初心者でも気軽に参加できるアクティビティ、バンジージャンプはちょっと...という方には是非おすすめです。
(今回はバンジーに同行してしまったためカヌーは橋の上からの撮影です)
竜神カヌーツーリングは今年は11月末まで体験が可能です。
http://www.kanko-hitachiota.com/page/page001003.html
茨城の大自然を体感できるアクティビティの数々。
東京からドライブで日帰りの忘れられない旅はいかがですか?
写真/文 yOU(河崎夕子)