心と体によく効く、大人の山歩き by 西野淑子

第55回 関東平野の展望と梅林を楽しむ大高取山と越生梅林(埼玉県・越生町)

早春を彩る花といえば、梅。関東平野の眺望が楽しめる低山と、関東屈指の梅林の散策を組み合わせて、山散歩を楽しんでみませんか。

2ヘクタールの園内に約1000本の梅が咲き誇る越生梅林

埼玉県越生町は関東三大梅林のひとつである越生梅林で知られていますが、心地よく歩くことができる低山が多い「ハイキングのまち」でもあります。今回ご案内するのは、越生町の市街地の西側にそびえる大高取山。関東平野の展望が楽しめる山です。

スタートはJR八高線と東武越生線の越生駅から。めざす大高取山の山頂へは、歩行時間で1時間30分ほどの道のりです。道中にいくつかの展望ポイントがあり、休憩がてら景色を楽しみながら歩くことができます。

天平年間に創建されたと伝わる古刹・報恩寺

天平年間創建の古刹、報恩寺でお参りをしたらまずは「さくらの山公園」方面に進みます。舗装路をゆるやかに登っていくと、さくらの山公園があり、その頂上に真っ白い建物の世界無名戦士の墓が立っています。建物に上ることができ、頂上からは関東平野が一望のもと。空気の澄んだ日ならスカイツリーも確認できます。見えている景色を解説する写真のパノラマ板があるのが嬉しいところです。

白く堂々とした建物が目を引く世界無名戦士の墓

建物の頂上からは関東平野が一望

世界無名戦士の墓から本格的な山道が始まります。ゆるやかに山道を登っていくと、20分ほどで西山高取の山頂に到着。山頂じたいは木々に覆われていますが、少し進んだところが開けていて、ベンチもあります。東側の眺望がよく、関東平野が目の前に広がります。スカイツリーやベルーナドーム、筑波山の特徴的な山容もよく分かります。西山高取の展望地はこのルート随一の展望ポイント。日当たりもよいので、ゆっくり景色を楽しんでいきましょう。

西山高取の展望地は東側の眺めがよい

西山高取からは小さなアップダウンをしながら山道を登っていきます。山頂直下が少し急な傾斜でがんばりどころ。幕岩展望台へ分岐する広場を右に進むと、大高取山の山頂に到着します。

大高取山は東側と西側が開けています。東側は木々の間から関東平野が眺められ、天気に恵まれれば目の前に筑波山も確認できるでしょう。山名の看板は東側に付けられています。西側は木々が伐採されていて、目の前には「越生アルプス」と呼ばれる山々が連なっています。

大高取山山頂には、梅をかたどった山名板が立つ

西側には越生アルプスの山並みが連なる

帰りは来た道を戻り、越生駅を目指します。登山に慣れている方ならば、大高取山から桂木山を経由して桂木観音まで縦走し、越生駅に向かう周回ルートもおすすめです。歩行時間は3時間程度、山麓の集落には小さな梅林が点在しています。

越生駅からすぐのところには越生観光案内所「オーティック」があります。越生町の特産品を展示販売しており、地元産の梅やゆずの製品が人気。帰りに立ち寄って、お土産を求めるのがおすすめです。

地元特産品の展示販売も行う越生町観光案内所

下山後は越生梅林に立ち寄っていきましょう。駅から梅林へは徒歩1時間程度ですが、路線バスを利用すれば約10分でアクセスできます。

1000本、35種類の梅が植栽されており、紅白の梅がよい匂いを漂わせているなかをゆっくりと散策できます。見頃の時期に合わせて「越生梅林梅まつり」が開催されています。期間中の土・日曜、祝日には郷土芸能の披露などの催しものもあります。

例年の花の見頃は2月中旬から3月中旬にかけて。地元のサイトなどで開花状況を確認してお出かけください。

見頃の時期には多くの観光客で賑わう越生梅林

【大高取山:山歩きデータ】
アクセス:東武越生線またはJR八高線越生駅下車
コース:越生駅…世界無名戦士の墓…西山高取…大高取山…往路を戻る…越生駅
※越生梅林へは越生駅からバス12
歩行時間:約2時間30
体力度★★☆ 技術度★☆☆

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