1年後、山田りつ子さんからのメッセージ

 

2012.3.12(月)晴れ

 

今日は晴れ渡る空。希望の光を感じたいです。

福島県三春町に住む山田りつ子さんから、東日本大震災1年後

のメッセージが届きました。私たちにできること、まだまだたくさんあります。


この一年、あっという間だったというのが被災した人たちの気持ちではないかと思います。

一年前を思い出すと、毎日毎日テレビ画面に映し出される被害状況に心を痛め、

なにか自分にもできるのではと、ボランティアを申し出たものの、

避難所に行くと、広い体育館に男女も年齢も関係なく雑魚寝している避難者の方たちの

疲れきった顔。顔。身震いするほどでした。

それが何ヶ月も続いているという、まさに地獄でしたね。

国政に関わる人たちに、一度でいいから避難所で生活してみてほしいと思いました。

 

一年経った今の最大の課題は被災者の暮らしをどう守っていくかということだと思います。

以前書いた、教員採用試験がなくなった話ですが、講師の数は足りないそうで、

沿岸部の学校からあちこちの学校に移った講師の方は、来年度も仕事を続けられるようです。

 

しかし、津波や原発事故の影響で操業停止になった工場や、作物が作れなくなったり、

家畜を育てられなくなった農家の方たち、また、子供のために県外に避難した方たちなど、

仕事を失った人たちは大半が未だに生活の目処が立たずにいます。

 

「福島」というだけでネットショップやオークションも敬遠されるという現実です。

食べ物ならしょうがないかとも思いますが、全然関係ない物までかと正直言って悲しくなりますよね。

できることで収入を得ようと思っても、こんなことにも「フクシマ」がついて回るんですね。

 

せっかく生き残っても生きようとする気持ちが萎えそうになります。

復興というのは、被災した人たちが再び自分らしい生活を取り戻すことですよね。

何もなくても、朝小鳥の声で目が覚め、家族みんなでとる食事は、

畑の新鮮な野菜であり、海の恵みであるという。

そんななんでもない日常をもう一度取り戻したいのです。

 

福島県内でも放射線量はかなりの差があります。

大半は普通に生活できる土地です。

農作物は厳重に検査して市場に出されているのでかえって安心だと思います。

被災地を応援したいと心かけてくださる方は、福島産の農作物を嫌がらないでください。

流通しているものは心配ありません。

 

そしてこのことをお友達や知り合いの方にも伝えていただきたいと思います。

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