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 第9回旅恋交流会 in 神奈川県鎌倉

去る11月11日(日)、第9回旅恋交流会「紅葉の鎌倉で写真講座&鎌倉武士体験!」を開催いたしました。
今年はプロのフォトグラファー yOU(河崎夕子)さんを講師にお招きし、街の散策やグルメを楽しむだけでなく、ツアーを通じて写真講座を行ってもらいました。撮影機材は一眼レフでもコンパクトカメラでも、はたまたスマートフォンでもOK! 秋の鎌倉を散策しながら思い思いの写真を撮って、思い出に残していただきましたよ。そして、午後はツアーのハイライト“鎌倉もののふ” での武将や姫の装束体験! 盛りだくさんのツアーの様子を山本がレポートいたします。

秋を探して鎌倉散策 ~極楽寺周辺から長谷へ~

晴天に恵まれた朝10時、観光客でごった返すJR鎌倉駅西口改札外に参加人数14名が集合。レトロな風情の江ノ電に乗って、まずは極楽寺駅を目指しました。
早速、混み合う車内で、yOUさんの講義がスタート。
いつもカメラの機能にまかせてオート撮影している人に向けて「撮影モードを『A(絞り優先)』にして撮ってみると楽しいですよ」とアドバイスがありました。例えば人や石碑などを撮影する場合は、F値を小さく(絞りを開放)します。ピントの合う範囲が狭くなるので、被写体がくっきりとし、背景はぼかされます。そうすることによって、撮影者が何を撮りたい、表現したいと思っているのかがはっきりとします。
反対に風景を撮影したい場合はF値を大きくします。ピントの合う範囲が広がり、奥行きのある風景を表現できます。ただし、シャッタースピードが遅くなり、ぶれやすくなるので若干注意が必要です。

そうこうしている内に鎌倉駅から4つ目となる極楽寺駅に到着です。

極楽寺駅は古い木造の駅舎で、関東の駅百選のひとつ

参加者のみなさんも駅を撮影し始めます。お互いの写真を見せ合ったりして、会話も弾みます。
旅恋の関屋からも「赤いポストを入れて撮るといいですよ」と撮影の構図についてのアドバイスが飛びます。

駅舎の前には昔ながらの円筒状の赤いポストがあります

確かにポストを入れて撮ると、赤い色がアクセントになりますし、古い駅舎と古いポストがお互いにいい味を出しあっていますね。

しばらく駅周辺を各自撮影します。線路が伸び、すぐそばには「鎌倉市景観重要建築物」や「土木學會選奨土木遺産」にも選定されている「極楽洞(ごくらくどう)」があります。極楽洞とは、明治40年(1907年)に竣工された江ノ電唯一のトンネルで、今も建設当時の煉瓦張りがそのまま残されています。

 

駅名の由来となっている極楽寺

極楽寺駅周辺を撮影した後は、本格的に鎌倉散策のスタートです。歩いて移動しながら、皆さん、心に留まった風景を写真に収めていきます。
yOUさんから「秋」をテーマに撮影するようにとお題が発表されました。一番よく撮れた人にはプレゼントもあるということでしたが、実はこの秋というテーマ、あとからとても難しいことが判明。この時期、鎌倉の街はまだキレイに紅葉してなかったのです。皆さん、秋らしい風景を探すのに必死となりました。

秋を探して歩きます

 

少し歩いて成就院へ到着です。ここは、鎌倉時代に執権を務めた北条一族の繁栄を願って建立された寺院です。

境内でも木々や水盤、像をyOUさんにアドバイスをもらいながら、撮影しました。


こちらは私、山本が撮影したものですが、やはり撮影モードを「A」にして、背景に枯れた木々をぼかして配し、低い位置から煽って構図を作るように教えていたものです。少し秋らしくなりましたでしょうか。

また、新緑や紅葉の時期には、山門を額縁のようにして、撮影するといいだとか、参道の階段と鎌倉の海を一緒に撮る場合は、風景だけより少し人が入った方がいいとか、 いろいろアドバイスいただきました。

yOUさんのアドバイスに従い、
山門を額にして撮影を始める参加者の皆さん

海をのぞむ成就院の参道は鎌倉らしい景色です

成就院は参道を彩る紫陽花の名所としても知られています。また季節をかえて訪れたいと思いました。

成就院を後にした一行は、路地を歩いたりしながら海の方へ。

路地を歩くのは楽しいものです

路地を歩いていると、軒先にサーフボードを見つけたりして、とても鎌倉らしくてシャッターチャンスとばかりに皆さん、写真を撮るのですが、なかなか秋らしい写真にならないようでした。

海へ出ました!

鎌倉の秋の海。
サーファーの方の背中をお借りしました

 

途中、鎌倉で有名な老舗「力餅家」の「権五郎力餅」でエネルギー補給です。

佇まいから老舗の風格が漂ってきます

権五郎力餅」は、餅とたっぷりのあんこだけ。素朴な味わいにほっこりします。

 

江ノ電の踏切を渡り、御霊(ごりょう)神社に到着です。ここは平安時代に鎌倉や湘南地域一帯を領地とした鎌倉権五郎景政を祭神としています。

御霊神社の鳥居。
鎌倉江の島七福神のひとつで、福禄寿を祀ります

足元に仔犬のいる珍しい狛犬

神社の総代の方(左)にたまたまお会いし、神社について
いろいろ説明をいただきました。ありがとうございました!

 

鎌倉駅でランチタイムを!

御霊神社での参拝を終えた後は、再び江ノ電で長谷駅から鎌倉に戻り、お待ちかねのランチタイムです。
鎌倉駅の真上に位置する食事処「鎌倉こまち市場 風凛(ふうりん)」で、相模湾の新鮮な魚などを使った「鎌倉季節御膳」をいただきます。もちろん旅恋交流会恒例の飲み放題プランをご用意しています!
ただし、今回は乾杯の前にyOUさんから写真撮影のポイントを伺う時間がありました。

お料理は出されたものをそのまま撮影するのではなく、メインのお料理を手前に並び変えます。器の高さによっても並べ方を調整します。
自然光に対して逆光気味にレフ板(光を反射させる板のこと)で立てて、料理に光を返して撮ります。また湯気を撮りたいときには三脚を立てて、シャッタースピードを遅くするとよいそうです。

料理撮影をするyOUさん

カンバーイ! 本日の講師yOUさん(右)と旅恋代表の関屋

まずは刺身、天ぷら、焼き物、小鉢から

後半はお寿司とお吸い物、デザートが用意されました

さすが刺身や寿司のネタは新鮮で、とても美味しかったです。美味しい料理に会話もお酒も進みます。

 

深沢で鎌倉武士になりきる!!

ランチを終えた後は、お店の目の前にあるバス停から藤沢方面行きの江ノ島バスで移動です。

降車したのは、深沢というところ。この場所に何があるのかというと・・・鎌倉時代の装束体験ができる「鎌倉もののふ」さんです!
「鎌倉もののふ」とは鎌倉市認定事業や神奈川県認定事業で、武家の古都・鎌倉ならではの体験を通じて鎌倉の魅力を知ってもらうこと、未来の子どもたちに鎌倉の歴史を伝え残すことなどを目的として、鎌倉もののふ隊の皆さんが運営されています。

今回、私たちが体験させていただいた「鎌倉もののふ装束体験・撮影会」のほか、鎌倉を観光案内してくれる「鎌倉もののふガイド」や、鎌倉時代の史実に基づいたお芝居を上演する「鎌倉もののふ一座」など、さまざまなイベントを開催されています。

鎌倉もののふ隊の隊長は、その名も鎌倉智士さん。本名だそうで、坂東平家の末裔なのだとか。武将の装束とたくわえた髭で、まるでほんものの“もののふ”のようです。

隊長の鎌倉さん(撮影:yOUさん)

さて、「鎌倉もののふ」に到着した私たちが最初にしたことは、何の装束を着るか争奪戦のジャンケンです。

ここで体験できるのは、大将、姫、白拍子、僧兵、副将、侍大将、近習、下卒の装束。ジャンケンで勝った人から好きな装束を選んで、決まった人から鎌倉もののふ隊の皆さんの指示に従ってそれぞれの衣装を身につけていきます。
早く着替えられた人から、早速、撮影大会に!

こちらは大将の衣装。装束も鎌倉もののふ隊の皆さんの手作りなのです。

(撮影:yOUさん)

全員、装束を身につけたら、撮影にぴったりの近所の切通しへ出かけます。

隊長の鎌倉さんの法螺貝の音色に合わせ、いざ出陣です。「エイ エイ オー」の掛け声で、その気になります。

住宅街で法螺貝が響き渡ります(撮影:yOUさん)

最初は手の挙げ方も遠慮がちです(笑)

最初は普通の道路を歩くので、少し気恥ずかしいものの、だんだん慣れてきます。走る車から視線を浴びたり、写真を撮られたり、ちょっとした俳優・女優気分を楽しみます。

住宅街を抜けて、撮影スポットの大塚山古戦場に到着しました! ここは戦道峰(たたかいどうみね)とも呼ばれる場所で、元弘3年(1333年)、鎌倉幕府打倒の兵を挙げた新田義貞軍が攻め込み、激戦のあったといわれる山道です。

山といってもそんなに高さはないのですが、慣れない草履での坂道は滑る、滑る! 皆さん、槍や刀も持っているので、普通に歩くより時間がかかります。

でも、山の中は電線など、現代的な建造物が写り込まないので、武将の格好がとても様になるのです。

先頭を行くのは近習です(撮影:yOUさん)

こちらは山道の途中です。どうですか? 敵を目指して進軍しているように見えますでしょうか。

最後尾を歩くのは姫。こちらは壺装束というそうです(撮影:yOUさん)

皆さん、着替えた時も写真を撮りまくっていたのですが、やはり山や竹林の中で撮影すると雰囲気が出て盛り上がります。

あっ、敵だ! とポーズをつけて

旅恋の関屋、山本、塩見もノリノリです
(関屋と塩見は侍大将、山本は白拍子の衣装)

 

最後は全員揃っての記念撮影です。

 

戻って衣装を解いた後で、yOUさんから秋をテーマにした本日のベストな写真が発表されて、ちょっとしたプレゼントの授与式。

おめでとうございました!

こちらが作品。鎌倉の秋をとらえた一枚です。
水面に映る木々と雲が美しい

 

旅恋恒例の交流会はいかがでしたでしょうか? 前半はカメラを片手に秋の鎌倉を散策し、後半は武家の古都、鎌倉の歴史にどっぷり浸る装束体験と撮影会を存分に楽しみました。

また次回、みなさまにお目にかかるのを楽しみにしています。

 

 

報告/山本厚子