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 第5回旅恋交流会in松戸南部市場&柴又

2014年12月6日に開催した第5回旅恋交流会の様子をご報告します。

毎年恒例、冬のお楽しみの旅恋交流会。
5回目は、松戸南部市場&柴又をめぐるお買いものツアーと題し、15名のみなさまにご参加いただきました。財布のひもが緩みっ放しになりそうな予感の今回のツアー! はたしてどんな1日だったのでしょうか。さっそくご紹介します。

●松戸南部市場 
 JR松戸駅に集合し、タクシーに分乗して向かったのは「松戸南部市場」。業者だけでなく、一般客にも開放された市場で、安心・安全・新鮮な魚介類や精肉、野菜、加工品等を買うことができる、人気急上昇中のお買い物スポットです。

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 出迎えてくださったのは松戸南部市場運営会社である、いちごマルシェ株式会社の松永さん。軽快なトークで、浮き立つお買い物心をさらに高めてくださいます。まずは事務所にご案内いただき、松戸南部市場の概略と本日のスケジュールをご説明していただきました。
141205kouryukai-03.JPG 松戸南部市場のオープンは1966年(昭和41年)、首都圏最初の大型民営卸売市場として開場しました。しかし9年前までは業者相手のみの販売しかおこなっておらず、千葉県内ある市場のうち集客率は下位に位置していました。そこで全国に先駆けて市場を日常的に一般開放し、イベントを開催し、その評判がメディアの露出度を高めていき、今では上位にランクする人気の市場へと変貌しました。
 特に、市場という一般客にとって非日常の空間を楽しむにはイベントが一番ということで、工夫を凝らしたイベントが用意されています。第2・4土曜日には当選率約25%というお楽しみ抽選会(500本の景品が40分でなくなるそうです)、第1木曜日は地元の奥様に人気の卵のつかみ取り(なんと参加費10円!)、第3水曜日は700円のご利用券付きの市場見学会(要予約)、毎週土曜日にはマグロの解体実演販売などが開催されています。どれもお得感いっぱいで、楽しそうですよね。
 一方、ゆっくりお買い物したいなら、平日木曜日がオススメだそうです。また翌日が休みに当たる土曜日は、時間をかけてお買い物するのがポイント。すべて売り切ろうと値引きされることがあるそうです。
 市場のうち一般公開されているのは、鮮魚店などが集まった水産棟、精肉・野菜・乾物・包装資材店などの関連食品棟、飲食店が入った食堂棟などがあります。安さと品質が自慢の店が約50店舗ほど揃っており、目移り必至! 冷静にならないとお買物に迷います(笑)。
 今日はこの後、まずマグロの解体実演販売を見学してから、市場特製年末サービスのお汁粉を賞味。さらに市場の商品が収められている巨大冷凍庫でマイナス30℃を体験をして、一旦解散。1時間ほどのショッピングタイムを挟んで、海鮮丼のランチ。さらに30分のフリータイムでだめ押しのお買い物を楽しむスケジュール。 旅恋ツアー参加者には特別に700円のご利用券をプレゼントしていただきました。
 以下、写真とともに、場内散策の様子を振り返ります。

【マグロ解体実演販売の福栄商事さん】
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まずはマグロの解体実演販売を見学しに水産棟へ。マグロ専門店の福栄商事さんの前には、
今朝成田に届いたばかりのメキシコ産本マグロが、俎の上で解体を待っていました。
鐘の音を合図にショーの始まりです。大きな包丁を次々持ち替えて、二人掛かりで捌いて
いきます。
ギャラリーからは「うまそう...」の声が漏れます。この捌きたてのマグロの
お値段は、
中トロ一柵1000円(税込)、赤身一柵500円(税込)と超お買い得!
旅恋ツアーの面々も押し合いへし合いしながら、マグロをゲットしていました。

【お汁粉サービス】
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続いてお汁粉のサービスへ(12月の第1と第3土曜に実施)。
ほどよい甘さと柔らかな白玉が美味で、ホッと一息つけました。

【冷凍庫】
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2階建ての体育館ほどの大きさの冷凍庫へ。マイナス30℃の世界では、
3分で目と鼻の粘膜が凍ってしまい、エスキモーのような服装でも10分が限界だとか。
はぐれたらアウトなので、ツアーメンバー一同、連なって入りますが、あまりの寒さに思わず声が...!
店舗ごとに100ほどのブースに別れており、高々と食材が積み上げられていましたが、
年内にはほとんどがなくなってしまうそうです。これから年の瀬にかけての市場の忙しさが伺えます。

【市場内の風景】
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いよいよフリータイム。何買おうかしら♪ 旅恋ツアーメンバーも笑顔で市場内に消えていきました。
ちなみに私は700円のご利用券で、茹でたての煮豚を買いました。
ネギやショウガなどの香味野菜と共に、寸胴鍋でぐつぐつと煮られていた
豚肉のダイナミックな姿にノックアウトされ、予約して買いました。
柔らかくてジューシーで美味しかったです!

【みどりの都】
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こちらは人気の「みどりの都」さん。水産棟や関連食品棟に入っているお店に比べると
値段はちょっと高いのですが、無農薬野菜や地元農家の朝穫り野菜等が並ぶ地産地消ショップ。
瑞々しさが桁違いの美しい野菜や千葉ならではの加工品などが並び、なおかつちょっとオシャレな内装。
人気なのも頷けます。オープン時から盛況なので、行くなら早い時間をおすすめします。

【元氣morimori】
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 11:30、いったんショッピングを中断して、ランチ会場の「元氣morimori」さんに集合!
市場ならではの新鮮でボリューム満点の特選海鮮丼(1,580円)をいただきました。
小鉢やお味噌汁、デザートにコーヒーまでついてこの値段!驚きです。
ネタも厚くて新鮮そのもので、食べきれないかと思ったのですが完食!美味しかったー!
こちらも12時になると満席なので、早めのランチにしたほうが良いです。

*****
 ランチを挟んでの合計1時間30分のフリータイム。参加者一同、思い思いにショッピングを楽しんだようで、皆さんエコバック片手にニコニコ顔。
 いちごマルシェ株式会社の松永さん、ご協力いただいた市場の皆さま、ありがとうございました。
【データ】
松戸南部市場
住所:千葉県松戸市松戸新田30番地
電話:047−363−2222(代表)
営業時間:物販は6:00〜13:00、飲食店は7:00〜14:00頃まで。但し店舗によっては臨時休業・臨時営業もあるので、詳細は各店舗に要確認。
定休日:日曜、祝日
交通:JR松戸駅から野菊野団地行きまたは三矢小台行きバスで約15分、総合市場前下車。
URL:http://www.matsudo-nanbuichiba.com/

●矢切の渡し
 松戸南部市場を後にして、再びタクシーに分乗して15分ほど。東京スカイツリーを遥かに望む江戸川河川敷に到着。ここからの案内役は、柴又に住んでいたこともあるというカメラマンの諏訪貴洋さんにお願いしました。

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 矢切の渡しは、松戸市下矢切と東京都柴又を結ぶ渡しで、その始まりは江戸時代初期にまで遡ります。当時、江戸への出入りは厳しく規制され、関所破りは磔(はりつけ)の重罪でしたが、両岸に田畑を持つ農民だけは自由に渡船で行き交う特権を持っていました。これが矢切の渡しの始まりで、農民渡船とよばれるものだったそうです。今は観光渡船として親しまれているものの、乗船場はあまり俗化しておらず、素朴で懐かしい風情が残っています。

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 この日は良く晴れた冬日で、絶好の矢切の渡し日和! ギィ、ギィという櫓の音をバックに、船は弧を描くようにゆっくりと川面を進んでいきます。話題はやはり名曲『矢切の渡し』に。実は♪やぎりのぉぉ〜わたぁしぃぃ〜♪は間違いで、本当は「やきり」と読むのが正しいそう。しかし、ちあきなおみさんや細川たかしさんをはじめ28人もの歌手がこの歌を「やぎり」でカバーしており、なかなか正しい読みは浸透しないようです。乗船時間は約10分、小さな船旅を楽しみました。

●葛飾柴又 寅さん記念館
 土手を歩くこと数分で、寅さん記念館に到着。柴又といえば帝釈天と寅さんですよね。日本人のDNAに語りかけるようなエピソードが満載の「男はつらいよ」シリーズは、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。あの寅さんの世界を撮影セットや実物資料、模型、映像などで親しめるのがこの記念館。一歩足を踏み入れれば、寅さんワールドに一気に引き込まれます。

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実際の撮影で使った「くるまや」のセット。大船撮影所から移設したもので、
台所や茶の間も再現。昭和30年代のレトロな雰囲気に、
寅さんの「おーい、さくら」の声が聞こえてきそうです。

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タコ社長が経営する活版印刷工場も。インクの匂いまで
再現されていて、本当に映画の撮影現場に来たみたいです。

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昭和30年代の帝釈天参道をミニチュア模型で体感できるコーナー。
凝った作りで、目を凝らしながら細部まで見入ってしまいます。

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寅さんの仕事道具などを展示。啖呵売や口上も
ちりばめられ、寅さんの名調子がよみがえります。

●山田洋次ミュージアム
 寅さん記念館のすぐ向かいにあり、『男はつらいよ』シリーズ以外の、山田洋次監督が手掛けた作品を紹介しています。1961年のデビュー作『二階の他人』から、2013年の『東京家族』まで、監督の映画作りへのこだわりを知ることができます。名作ばかりなので見たことのある作品も多いようで、「この映画、高校生の時だったんだぁ」などと懐かしむ声なども聞かれました。

●山本亭
 寅さん記念館の裏手にある、歴史的建造物の山本亭。カメラ部品メーカーの合資会社山本工場創立者である山本栄之助氏の自宅を葛飾区が譲り受けたもので、和洋折衷の建物と純和風のすばらしい庭園を見ることができます。

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 建物は、長屋門や土蔵、地下室もそなえた木造瓦葺き2階建て。大正15年から数回の改築を経て、現在の姿になったそうです。洋間のステンドグラスやかわいい装飾のライトなど、細部までこだわりが感じられました。
 また、庭園は270坪あり、典型的な書院庭園のスタイルを残している珍しいもの。英国の日本庭園専門誌が実施している日本庭園ランキングでも常に上位にランクインし続けています。
141205kouryukai-32.JPG 旅恋ツアーもここで休憩。お抹茶とお菓子をいただきながら、諏訪さんによる「知っておきたい寺社詣でのポイント講座」となりました。実は諏訪さん、諏訪高島城城主の19代目ということで諏訪大社とご縁が深く、さらにスピリチュアルスポットの撮影等も多く携わっており、この手のお話にとても詳しいのです。たくさんお話いただいたので、その中からいくつかご紹介します。まずはお正月の初詣に役立つネタを。
 お賽銭は、お寺で仏様に捧げるなら銅貨を、神社で神様に捧げるなら銀貨を、いずれも3枚用意しましょう。穴があいているものの方が良いので、お寺なら5円玉3枚(または5円玉1枚+10円玉2枚など)、神社なら50円3枚(50円+100円+500円の3枚ならベスト)を、必ず1枚ずつ、投げずに優しくお賽銭箱へ。もちろん参拝前には必ず手と口を清めるように。
 それからもうひとつ。何か物事や商売を始めたい時は、まず鹿島大社を詣でて、その後に諏訪大社(下社秋宮、下社春宮、上社本宮、上社前宮の順に)を参拝するとご利益があるそうです。また人生の分岐点などで道に迷っているときは、道しるべの神様・猿田彦大神にお願いすると良いとか。来年、お参りに行くべき神社が定まった方もいるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

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最後に手入れの行き届いた庭園をバックに記念撮影。

●柴又帝釈天
 江戸時代初期に開創された日蓮宗の寺院で、正式名称は経栄山題教寺といいます。ながらく所在不明となっていた帝釈天の板本尊が、1778年の庚申の日に発見されたことから、庚申信仰がさかんになりました。二天門や帝釈堂などの彫刻が見事で、帝釈堂内殿は彫刻ギャラリーとして一般公開されています。

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 60日に1回の庚申の日は、私たちの体の中にいるという「三尸(さんし)の虫」が、就寝後に体から抜け出して我々の罪悪を閻魔様に報告に行く日といわれています。そのため昔は、庚申の日には浅草の浅草寺から帝釈天まで夜通し寝ずに歩き、閻魔様に告げ口されないようにする風習があったそうです。残念ながら今は行われていないそうですが、会う人会う人「おはようございます」と挨拶したなんて、おもしろいですよね。
 ちなみに、寺社詣での前に手を清めたら、お寺は手を拭いて、神社は拭かない方が良いそうです(そのほうが柏手が良く鳴る)。

●参道散策
 帝釈天から柴又駅に向かって延びる、約200mの参道。名物の草餅や川魚料理などのお店が並び、ショッピングを楽しみながらのそぞろ歩きに最適です。庚申の日にはひときわ賑わうそうです。諏訪さんオススメの草餅屋「吉野家」さんも開いていました。不定休で、店主の気の向いた時にだけ営業すると聞いていたので、ラッキーでした。よもぎの苦みが活きた薫り高い餅が絶品! 甘過ぎない自家製アンコが別添えになっていて、お餅だけでも楽しめました。

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 京成線柴又駅前に到着。寅さんの銅像が「おかえり」と出迎えてくれました。ショッピングと美食が満載だった第5回旅恋交流会もこれにて無事終了。ご参加いただいた皆さま、ガイド役の諏訪さん、ありがとうございました。また来年お目にかかれるのを楽しみにしていますね。
(報告/多田みのり)