第11回 「星野リゾート リゾナーレ 熱海」

2011年12月にオープンした「星野リゾート リゾナーレ 熱海」。温泉街や相模湾を一望する高台に位置するホテルにチェックインすると、熱海駅前の喧騒や日常といった時間から切り離されたような気分に浸れます。

旅恋でも一度「星野リゾート リゾナーレ 熱海」をご紹介していますが、今回は2014年3月に誕生した「森の空中基地 くすくす」や、館内にあるスパ「Hoshino Resort RISONARE ATAMI SPA」の新メニューのご紹介を中心にお届けしたいと思います。


海と空の青さを映すラグジュアリーな
吹き抜けの空間が広がる


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ホテルのロビーは最上階の10階にあり、9階のラウンジから吹き抜けとなった開放的な空間が広がります。大きなガラス越しに見下ろす青い海と空。熱海の町並みも小さく見えます。館内のインテリアには、熱海名物の「花火」と海の「青さ」を取り入れられています。ラウンジの一面にはまさに花火をイメージしたクライミングウォール「親子の北壁」があり、ガイドブックや絵本、小説、写真集など600種もの本を揃えたBooks&Caféでは、海を眺めながらティータイムも過ごせます。チェックイン後には、Books&Caféにてプラン特典のホットオレンジレモネードをいただきました。
 

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特典のホットオレンジレモネード(左上)/Books&Caféで好きな本を探すのも贅沢な時間(右上)
ラウンジから見下ろす熱海の海はまるで海外のリゾートのよう(左下)
「リゾナーレ 熱海」の代名詞のようなクライミングウォール(右下)

 

全室オーシャンビューの客室で
リゾートライフを満喫する



スーペリアビューやデラックス、テラススイートなど8タイプある客室はすべてオーシャンビュー。熱海の花火も部屋に居ながらにして楽しめます。そして翌朝は相模湾から昇る朝日を眺めることも。青を基調にした室内は、65〜120㎡という余裕のある広さで、ラグジュアリーなリゾートステイを約束してくれます。

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今回滞在したビューバススイートの客室は107㎡の広さ

今回、私たちが滞在したのは、ビューバススイートの客室。ベッドルームとリビングが一体となったスペースを中心に、8畳の和室や海を眺められるバスルームも備わります。ファミリーやグループでの旅行にぴったりの広さです。
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 客室から眺める熱海の町並み(左)/ビューバススイートには落ち着いた和室も備わる(右)

 

海原と花火をモチーフにした
ビュッフェレストランで食事を



以前、多田と川崎が取材へ行った際は「和食ダイニング花火」で本格和食をいただきましたが、今回の夕食は3階の「スタジオビュッフェもぐもぐ」です。

ダイニングには、海や山の幸を使った料理からスイーツまで和洋中の50種類以上のメニューがずらりと並びます。時期によってメニューは変わりますが、スモークサーモンマリネ、蛸のトマト煮込み、カニたっぷりのブイヤベース風スープ、アクアパッツァ、点心やエビチリなど、「いろんなものを少しずつ」という、特に女性にうれしいビュッフェです。また、ローストビーフや野菜の天ぷら、パスタなどは、その場でシェフが目の前で作ってくれるので、できたて熱々を楽しめます。サザエのつぼ焼きもありますよ。〆には、なめろうのお茶漬けはいかがですか? ビュッフェでお腹いっぱいになっても体がホッとするやさしい味です。

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50種類以上のメニューがずらり(左上)/さまざまな料理を食べられます(右上)
サザエのつぼ焼き(左下)/なめろうのお茶漬けで体がポカポカ(右下)

館内浴衣禁止のリゾートホテルは多いですが、レストランも浴衣OK。取材日もサイズ別に用意された小さな浴衣を着たお子さまがたくさんいらして、かわいらしかったですよ。乳幼児には安全な材料を使った離乳食の提供もあります。

また、ファミリー層にやさしいリゾナーレ熱海ならではなのが、体験型キッチンを併設していること。コックコートに着替えたお子さまが家族のために季節のオリジナルスイーツを作るパティシエ体験ができるのです。オリジナルピザ作りのシェフ体験もあります。お子さまの初めての料理デビューにいかがですか? 

翌日の朝食も「スタジオビュッフェもぐもぐ」で。和食派には自分で作る鯛だし茶漬けを、洋食派にはシェフが目の前で作るオムレツをどうぞ。体によさそうなスムージーも用意されています。

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朝食もビュッフェにて(左)/卵料理を目の前で作ってくれます(右)

●キッズスタジオ「パティシエに挑戦!」
毎日/夕食営業時間中に開催/約20分/1名1100円(4歳〜小学生低学年対象)/当日先着順にて受付
●キッズスタジオ「ピザ編」
〜3/15までの土日祝、12/20〜1/4の毎日/12時〜13時半/親子1組2名4000円(4歳以上の親子対象)/前日18時まで先着順で受付


眺望自慢の温泉で
熱海の名湯にじっくりつかる

 


伊豆石とヒバで作られた大浴場からは相模湾を一望でき、夜には熱海市街の美しい夜景も眺められます。大浴場は2階にありますが、ホテル自体が高台にあるので、天気がよければ千葉県の房総半島や横浜まで見られるそう。半露天タイプの露天風呂は外側に向かって大きく窓が開いているので、自然の風がほてった体に心地よいですよ。ナトリウム成分を多く含む温泉は思わず長湯をしてしまうほど、湯加減もちょうどよかったです。サウナも併設されています。

20141216atami08.jpg眺めのいい半露天タイプの露天風呂

脱衣室にはベビーサークル、大浴場内にはベビーバスタブ、ベビーシャンプー、ベビーチェアがあるのも安心。脱衣室から浴場へ向かう自動ドアはボタンタッチして開く自動ドアなので、小さなお子さんがいつの間にか浴場へ行ってしまう心配も低いかもしれませんね。


睡眠時間をさらに快適に
あたためた石でトリートメント


温泉でカラダをあたためた後は、さらにカラダをあたためてリラックスしたまま睡眠に入れるスパトリートメント「ウォームストーンリラクゼーション」がおすすめ。12月から始まったばかりのメニューで、熱海の温泉であたためた石を使ったトリートメントで身体の芯まであたためてくれます。

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ウォームストーンでやさしくトリートメント

トリートメントに使う石は、バリ島から約50km離れた楽園"ロンボク島"から採取したミネラル分たっぷりの土をセラミック加工したもの。石の表面に目では見えないほどの小さな穴がたくさん開いているので、そこから温泉の成分が浸透していくのです。
70度ほどの熱い源泉に入れてあたためた石をオイルとともに、石に圧をかけながらあたためた手でやさしくもみほぐしながらトリートメントします。石の熱で全身を包むことで血液の流れがよくなり、さらに内臓の動きが抑えられるので血圧が下がりリラックス効果を得られます。

石といっても、表面がなめらかでつるつるの丸めの石なので痛さはまったくありません。施術されているうちに、石なのかハンドマッサージなのかわからなくなり、いつの間にか至福の時間へと誘われます。ちょっと熱いかな?というくらいのウォームストーンですが、石の熱がじわじわと身体の芯まで届いて全身に効いてくるのがよくわかります。私は特に足の裏と首周りのトリートメントが気に入りました。脚の表面→腕→脚の裏面→首・背中とたっぷり80分、カウンセリングやハーブティーをいただく時間などを含めてトータル120分の内容です。特にお休み前におすすめのメニューです。

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2人同時に施術できる部屋もあります(上)
まるみを帯びた石(左下)/トリートメント後にはハーブティー(右下)

ほかにもフェイシャルや全身オイルトリートメント、マタニティメニュー、スパトリートメントがセットになった宿泊プランもありますので、予約時に相談してみてくださいね。全てのメニューを男性でも受けられます。

●ウォームストーンリラクゼーション トータル120分1万8500円/3時間前までに要予約/男性OK

 


樹齢300年のクスノキの上の
ツリーハウスで癒しのひととき


2014年3月、ホテルの裏に広がるクスノキの森を活かした「森の空中基地 くすくす」がオープンし、「星野リゾート リゾナーレ熱海」に新たな魅力が加わりました。樹齢300年のクスノキと一体化したツリーハウスや、斜面となった森に広がる全長84.7mの樹上アスレチック「森の空中散歩」は、子どもだけでなく、大人も童心に返ってワクワクすること間違いなしです。

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森林浴を楽しめるツリーハウス。想像以上に大きい

私たちが滞在中に体験したのは、「ツリーハウスの森時間」というアクティビティ。樹齢300年のクスノキのツリーハウスでゆったりとした森時間を楽しみます。このツリーハウスはツリーハウス第一人者の小林崇さんが手がけたもの。想像していたものよりとても広々として、最大6名まで同時に利用できます。ツリーハウスの中心にはもちろんクスノキが天を衝くように伸び、木のテーブルやベンチ、そして薪のストーブまで備えられています。ドリンクも付いていて、入口にある受付でコーヒーやココア、レモンソーダなどからオーダーしたら、後からスタッフが届けてくれますよ。貸切利用なので誰にも邪魔されず、森の中でゆるゆるとした心地よい時間を過ごしました。今回はあいにくの雨で叶いませんでしたが、天気の良い日ならデッキに出て、森の空気や匂いを体いっぱい吸い込んでリラックスするのもオススメです。

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受付でドリンクをオーダー(左上)/籠に入れて届けられるドリンク(右上)
冬には薪のストーブが焚かれる(左下)/ツリーハウスの中央には樹齢300年のクスノキが(右下)

また、この冬、ツリーハウスを中心にライトアップも実施されます。ランタンで照らされる幻想的な森を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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ライトアップされる夜のツリーハウスは幻想的な雰囲気に包まれる

他にもランチが味わえる「樹上ピクニック」や幻想的な森でお酒や料理を楽しむ「プライベートランタンBar」などの多彩なプログラムが用意されていますので、公式サイトをチェックしてみてくださいね。

●ツリーハウスの森時間
毎日/30分貸切/1名1000円(ワンドリンク、ポストカード付)/1回につき6名まで入場可能/当日予約制
●KUSUKUSU LIGHT UP
12/6〜2/28の土・日曜、祝日、12/20〜1/4の毎日/18〜20時※ツリーハウス内にはご入場いただけません。
●森の空中散歩(樹上アスレチック)
毎日/所要時間1時間※詳しくはHPをご確認下さい。/1名3000円/小学生以上かつ身長108cm以上/事前予約制

森の空中基地 くすくす
http://risonare-atami.com/kusukusu/index.html

(DATA)
星野リゾート リゾナーレ 熱海
静岡県熱海市水口町2-13-1
050-3786-0055
http://risonare-atami.com/
1泊2食付き1名様19000円〜(税・サ込)
チェックイン15時
チェックアウト12時
※熱海駅からホテルへは無料シャトルバスあり

 

(取材・文:塩見有紀子・山本厚子)

 

 

 

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