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 旅心を貯金しよう!~Keep on traveling, Stay safe~ 第23回…

都道府県をまたいでの旅が解禁されました。さあ、どこへ行こうと盛り上がり気持ちと、もう少し自粛しようかしらと迷う気持ちがいったりきたり。わくわくする次の旅への想いを心に貯めて、あたためておく「旅心貯金」。もう少し貯金してもいいし、パッと使ってしまってもいい。旅恋厳選、旅心を誘う記事をお届けします!#旅心貯金 #旅恋

第23回 夏だ!鰻だ!柳川のせいろ蒸し!(福岡県)

2020年721日と82日は土用丑の日。鰻の旬は夏ではありませんが、平賀源内さんの宣伝文句にのせられて、現代でも夏の土用に鰻を求めるのはどうだろう、と思いつつ、鰻のとりこになっているのは私だけではないはず。

漁獲高が激減し、絶滅危惧種になるなか、整った設備やしっかりした飼育方法を実践する養鰻業者のもとで育つ養殖鰻をいただきたいものです。まっとうな養殖鰻はそれなりにお値段は高いですが、養殖種苗のシラスウナギの乱獲を防ぐひとつの方法なのです。鰻の未来を考えると浮かれて土用丑の日を喜べませんが、旅先でぜひ楽しんでいただきたい鰻もあり!なのです。

水郷のまち、柳川の川下り

 

水郷のまちとして知られる福岡県柳川市。ここに名物鰻のせいろ蒸しがあります。その製法は柳川独特のもので、硬めに炊いた飯に鰻のたれを混ぜてせいろで20分ほど蒸します。そこに地焼きで仕上げた蒲焼きと錦糸卵を乗せてさらに数分蒸します。焼いてから蒸すことで、鰻は関西風の弾力と関東風の風味をまといます。飯にまぶしたたれと芳醇な鰻が絡み合い、箸が止まりません。

江戸時代創業の『元祖 本吉屋』でいただいた味は、甘みを抑えたさっぱりした味付けで私好み。ほかの地域ではいただけない、柳川ならではの味覚です。

名物、鰻のせいろ蒸し

お腹が膨れたら、ぜひお堀巡りの川下りを。市内に張り巡らされた堀はもともと貯水池として生活用水や農業用水などに利用され、人々の生活を支えていました。船頭さんの解説に耳を傾けながら、約1時間、川面を渡る風を受けてゆっくり進む舟。憂いを忘れるひとときです。

赤レンガの倉庫も見えます


柳川藩主別邸「御花」

土用丑の日に合わせて記事を書いてみましたが、できればこの日は避けてのんびりゆっくり鰻を食べに出かけたいものです。

このたび、九州を襲った7月の豪雨で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。

取材・文/関屋淳子