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 ご当地列伝 vol.4 冬だけど桜を楽しめる!大室山麓 さくらの里でひと足先にお花見をし…

                                          (写真提供:静岡県観光協会)


お椀を伏せたようなこんもりとした形がなんともユニークな大室山は、およそ4000年前の噴火でできた山。
その麓にあるさくらの里は、約40種類1000本もの桜が植えられ、日本さくらの会による「さくら名所
100選」に選ばれています。

桜と聞いて真っ先に思い浮かぶソメイヨシノが春先に咲くことから、桜は春の花のイメージ。
しかし、このさくらの里では、例年9月中旬頃から秋咲きの桜が咲き始め、翌年の5月上旬頃まで次々と
さまざまな桜が花開くため、およそ8ヶ月もの長期間、桜を楽しめる貴重な場所になっています。
さくらの里で真っ先に花開くのが「十月桜」。淡いピンク色の八重桜で、秋と春の2シーズンに咲き、
見頃は例年9月中旬〜12月にかけてと、2月下旬〜4月までです。さらに一重咲きの「三波川冬桜」も
10月〜1月、2月下旬〜4月にかけて楽しめます。1月下旬頃から咲く「寒桜」を皮切りに、「河津桜」
や早咲きの「大島桜」などが咲き、そして満を持して4月上旬頃にソメイヨシノが見頃となります。
このソメイヨシノの満開の時期に合わせ、例年4月上旬には「さくらの里まつり」を開催。
夜桜ライトアップも行われます。


(写真右)楚々と咲く十月桜               (写真左)満開になった大島桜(写真提供:静岡県観光協会)

およそ4万㎡ある敷地内には遊歩道が整備され、桜を愛でる散策を楽しめます。
穏やかに晴れた日は、芝生でピクニックもおすすめです

大室山麓 さくらの里
交通:伊東駅から東海バス「シャボテン公園行」で終点下車、徒歩約10分

 

こちらも立ち寄り!大室山で大パノラマを満喫


桜の花を満喫したあとは、さくらの里から見上げた大室山にもぜひ登ってみましょう。
標高580mある大室山の山頂までは、登山リフトでおよそ6分。麓から見るとこんもりとしているように
見えますが、山頂に登ると直径約300m、深さ約70mのすり鉢状になっています。このすり鉢の縁に
あたる部分がおよそ1kmの遊歩道になっており、ぐるりと周囲を散策可能。きれいに整備された遊歩道は
ほとんど柵がなく、実に開放的!天気に恵まれれば、富士山はもちろん、伊豆七島も見晴るかすことが
できます。


この日は生憎の曇り空でしたが、それでもこの大パノラマ!


 お鉢の途中に安置されている五智如来地蔵尊         山頂から眼下にさくらの里が望めます

これからの季節は、さらなるお楽しみも。元旦に登山リフトを特別営業。山頂からご来光を望めるよう
早朝5:45から運行します。また、2月の第2日曜日には「山焼き行事」(天候により順延の場合あり)も
あります。

                           (写真提供:静岡県観光協会)

これはおよそ700年前から行われる歴史ある行事で、山の保全や良質な「カヤ」をとるために始められた
といわれています。例年山頂の火口部分を焼く「おはち焼き」のあと、正午頃から全山焼きが行われ、
麓から火がつけられます。山頂に向かって赤い炎が上がるさまは迫力満点!
先にご紹介したさくらの里は山焼きのビュースポットになっています。早咲きの桜と山焼きを
同時に楽しんでみませんか。

・大室山登山リフト
交通:伊東駅から東海バス「シャボテン公園行」で終点下車、徒歩すぐ
料金:[往復]中学生以上500円、4歳以上小学生250円
営業:10/1〜3/5 9:00〜16:45、3/6〜15は16:45まで、3/16〜9/30は17:15まで

(取材・文 川崎 久子)