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 第18回 「星のや 竹富島」

西表島、小浜島と巡ってきた八重山諸島の旅も、とうとう最後の竹富島となりました。

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竹富島へは小浜島から高速フェリーで約20分。八重山への旅の拠点となる石垣島からだと高速フェリーで約10分とすぐ近く。竹富島から石垣島を眺めると、ビルのそびえる街並みがすぐそばにあるように感じるほどです。

 

20160514taketomi02.jpg竹富島は外周は約9km、島民は約350人という小さな島。島の中心には、伝統的な赤瓦屋根の家屋、サンゴの石垣、白砂の道といった沖縄の原風景のような集落が広がっています。観光客を乗せた水牛車がゆっくりと進んでいく姿を見ていると、ゆるやかに流れる島時間に自然と浸ってしまいます。

「星のや 竹富島」は、この静かな島の東南のアイアル浜に面して位置しています。「離島の集落」をコンセプトに、プライベートを重視したラグジュアリーな滞在を堪能できる場所です。

 

 

琉球の伝統を受け継ぐ客室

約2万坪の敷地に点在する48棟の客室。白砂と「グック」という石垣の続く小道を歩いていると、宿泊施設内にいることを忘れてしまいそうになります。竹富島の伝統を踏襲して建てられた客室は木造一戸建てで、屋根の上にはひとつひとつ表情の異なる魔除けのシーサーが置かれています。客室はすべて南向き。心地よい南風が吹き抜けるようにと開放的な造りで、南側のリビングはフローリングか、あるいは琉球畳の2タイプとなっています。

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私たちが今回宿泊させていただいたのは、2名様用のフローリングタイプで、「ガジョーニ」と呼ばれる客室。庭に面したリビングには、ゆったりと大きめのソファが置かれ、いつまでもゴロゴロしていたい気分になります。開放的なバスタブも休日の気分を盛り上げてくれるアイテム。月桃などを使ったハーブバスを浮かべて、あたたかなお湯に浸かれば、身も心もほどけてゆくようです。

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島の食材とフレンチが融合した「琉球ヌーヴェル」

さらに島時間を体感させてくれるのが、ダイニングでいただくコース料理です。国際料理コンクールにも出場経験をもつシェフ・中洲達郎氏が豊かな竹富島の恵みを最大限に引き出した数々の料理を味わえます。

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夕闇が迫る頃、ダイニングでディナーがスタート!(夕食は要予約。17:00~20:30ラストオーダー)


島で育てられたハーブや野菜、車海老などの魚介類はもちろんのこと、シソの葉やグアバの茎、アダンの茎、ウイキョウなど、古くから竹富島で薬草として親しまれてきた命草(ヌチグサ)をテーマにした料理も提供されています。

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コースの途中では、お料理に使用された地の食材をスタッフが紹介。
この日はゴーヤや島人参、新玉ネギ、ビーツ、タンカンなど。。。

この日いただいたお料理もいくつかご紹介します。

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シソの香りを纏った車海老とグアバムースのモザイク仕立て
軽く表面に火を通した、プリプリとした食感の車海老と、甘みのあるグアバとトマトのムースが絶妙な組み合わせ。シソとハイビスカスのジュレでモザイク模様に仕立ててあります。

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ミーバイのトランシェと季節の野菜 命草のエミュルション
ヨモギやバジル、長命草を使ったクリーム状のやさしい味わいのスープ。中央には、沖縄でミーバイ(ハタ類)と呼ばれるたんぱくな白身魚とオクラ、人参などの島野菜が彩りよく置かれています。

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黒毛和牛のロースト 命草のサルサヴェルデ
厚みのある黒毛和牛のローストは脂がのって、噛むほどに肉の旨みを感じます。ソースはバジル。エスプレッソチュイルの器には、ツルナやハンダマといった島のサラダが添えられます。

料理を引き立てているのは、陶芸家・大嶺實清氏の手によるやむちん(焼き物)です。八重山の海や空を映し取ったような鮮やかな青い皿をはじめ、大胆かつ繊細、そして土のもつあたたかみを感じさせる作品が、料理に彩りを添え、竹富島での一夜を印象付けていました。

朝食は「畑人(はるさー)の朝ごはん」。畑人とは、畑で働く人をさす島言葉で、旬の地の野菜やフルーツをふんだんに取り入れています。

食事の前には、さんぴん茶や黒糖玄米、トロピカルフルーツティ、数種類の野菜をミックスしたジュースなど多彩に揃ったドリンクバーへ。色とりどりのドリンクから好きなものを好きなだけ。ゴクゴクと味わうと体の中から目覚めてくるようです。

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朝食は琉球朝食、ゆし豆腐粥朝食、海風ブレックファスト(南仏風の洋朝食)、シリアルブレックファストと4種類から選ぶことができます。

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私たちが選んだのは琉球朝食。伝統的な沖縄の御三味(ウサンミ)を朝ごはんに仕立てた和朝食。グルクンの西京焼き、ラフテー、ゴーヤの豆腐よせなど9種の琉球の味わいが重箱に詰められ、目でも舌でも楽しむことができました。

 

客室と同じように寛げるゆんたくラウンジ

ダイニングのある「集いの館」には、パブリックスペースのゆんたくラウンジがあります。ゆったりとしたソファが配置され、ドリンクコーナーや竹富島の工芸品を中心としたセレクトショップも併設しています。

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ドリンクコーナーでは朝や昼、夜の時間帯に合わせて、ジュースや泡盛カクテルなどもふるまわれます。また、夕刻には「夕凪の唄」と題した、島の演者による古謡や三線のライブも日替わりで催されています。

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私たちがきいたのは、三線に合わせた島唄。島のことばはわからなくとも、八重山民謡の「つんだら節」など、思わず聞き入ってしまいました。

 

楕円形のプールと心地よいプールサイド

私たちが訪れた2月はまだ泳ぐには早い季節でしたが、竹富島は3月には海開きをするほど温暖な島。年間の平均気温は約24℃で、11月まで泳ぐことができます。施設内の中央には、楕円をした全長46mのプールが設置され、なんと24時間利用可能です。場所によって0.1~1.4mと水深が違うので子どもから大人まで楽しむことができます。

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ゆんたくラウンジの前にはソファやデッキチェアが置かれ、泳ぐ人も泳がない人も水をたたえたプールを前にリラックス。飲み物をいただいたり、読書したり、まどろんだりとゆったりと過ごせるに違いありません。次回はもう少し温かい季節に再訪して、プールサイドの時間を満喫したいと思いました。


てぃんぬ深呼吸とよんなー深呼吸

夜風に吹かれながら行う「てぃんぬ深呼吸」と爽やかな朝の空気の中で行う「よんなー深呼吸」は、無料のアクティビティです。どちらも指定の時間にゆんたくラウンジに集合したら、スタッフとともにアウトドアへ。朝は海辺、夜はプールサイドの芝生の上で広がってストレッチや深呼吸を行います。


20160514taketomi15.jpg朝のストレッチというのは今まで何度も体験してきましたが、真っ暗な中で行う夜の深呼吸は新鮮な体験でした。それでもだんだん目が暗闇に慣れてきます。大きく息を吸ったり吐いたり、手足を伸ばして、最後はヨガマットの上に寝転んで、空を見上げます。とても気持ちよかったです。


20160514taketomi16.jpg35月開催のプログラム「もずくキレイ滞在」


3~5月のもずくの収穫時期に合わせ、例年定期的に開催されている「もずくキレイ滞在」。本来は2泊3日のプログラムで、もずくスパ、もずくブランチ、もずく収穫体験&もずく麺打ち体験、特別アメニティ、もずくバスソルトなどが含まれています。

 


今回、私たちはこのプログラムの一部分を体験させていただきました。
まずは、「もずくトリートメント」。独立したスパ棟で、もずくの美容成分を使ったスパトリートを受けました。もずくに含まれるフコイダンのローションや美容液を使い、良質のミネラルを吸収させます。ジェルマスクの後には、オールハンドのオイルトリートメント。ゆったりとした島の時間を感じながらのマッサージに、心もお肌も癒されました。

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施術は独立したスパ棟で行われます。敷地内で栽培されているハーブなどを
紹介いただきながら個室へ移動。アロマオイルは好みのものをセレクト。

スパを体験した後は、もずく麺打ち体験へ。小麦粉と刻んだもずく、水、塩、卵などをまんべんなく混ぜ合わせ、ひとつにまとめます。30~60分ほど寝かせたら、打ち粉をして、伸ばしてゆきます。厚さが均一になるように伸ばしたらたたんで、端から切っていきます。麺は茹でて、ランチにいただきました。今回はアーサー(あおさ)、ハイビスカス塩の麺はスタッフの方にご用意いただきました。
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 左上の写真は、材料のあおさ、もずく、ハイビスカス塩。もずくの麺打ちに
挑戦する多田。麺が少し太めに仕上っているのはご愛嬌。

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麺の色がとてもきれいなうえ、もちもちと歯ごたえもよく、また、麺に付けるシークァーサーポン酢がさっぱりしていて、とてもおいしかったです。
体の内外からもずくの恵みをいただき、たっぷりとミネラルをチャージできました。

3~5月のもずく体験のほか、星のや竹富島では、夏には「アセロラキレイ滞在」、秋には「ぐっすりにーぶい滞在」、冬には「フーチバー温め滞在」と、季節ごとにスパ滞在のプログラムが用意されています。ぜひホームページでご確認くださいね。

竹富島の文化に触れる多彩なアクティビティ

星のや竹富島では、竹富島の文化に触れられる多彩なアクティビティが用意されています。その中から今回の旅で私たちが体験したアクティビティを2つご紹介します。

●朝の静けさ 水牛車散歩
竹富島の集落で人気の水牛車観光。日帰りの観光客が押し寄せる前の朝いちばんに、静かな集落を水牛車で巡ります。「星のや 竹富島」のゲスト限定というのもうれしいプランです。

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水牛はガイドのおじさんの声の合図で歩きはじめると、十数人を載せた車を軽々と引いていきます。また驚くことにちゃんと道を覚えていて、曲がったり、止まったりするのです!
おじさんの三線と島唄を聞きながら、集落の風景を眺めているとゆったりとした気分に浸ることができます。

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●ミンサー織り体験
ミンサーは、五つと四つの絣(かすり)模様に「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く」という想いが込められ、古より女性から愛する男性に贈られてきた伝統的な織物。竹富島はミンサー織り発祥の地です。
竹富民芸館で島仲由美子先生の指導のもと、ミニテーブルセンターを作ることができます。好きな色の糸を選び、足踏み機織り機を使って、ギッタン、バッタンと織っていきます。途中で糸の色を変えたりすると、オリジナルの作品が完成。草木染めのやさしい風合いがステキな1枚が完成しました。

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美しい海に囲まれた小さな島に生まれた「星のや 竹富島」。プライバシーを重視したラグジュアリーな空間や上質のおもてなしはもちろんのこと、島の自然に抱かれ、島の恵みを味わい、島の文化に触れることで、時間に追われたいつもの自分をリセットしてみてはいかがでしょうか。自然のリズムを取り戻し、自分の心や体と向き合う時間を持つ・・・これが島からのステキなプレゼントのような気がしました。

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■星のや竹富島
http://hoshinoyataketomijima.com/

 

(取材・文:山本厚子)