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体験もの 記事
 列車で行く Vol.17 福島・羽鳥湖高原 ー体験編ー
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イギリスに行きたい!でも、長期の休みがなかなか取れない...。そう嘆いている方(わたしです!)におすすめの場所が、福島県にあります。その名もブリティッシュヒルズ。
「パスポートのいらない英国」がキャッチコピーのホテルへ、エアチケットならぬ、新幹線のきっぷを片手に出かけてきました。


ブリティッシュヒルズとは
ブリティッシュヒルズがあるのは、福島県岩瀬郡天栄村。新白河駅から送迎バスで約40分の地、標高およそ1000メートルの羽鳥湖高原に、約7万3000坪もの広大な敷地を有します。なぜ、ここで英国?と思う方もいるかもしれません。ブリティッシュヒルズを設立したのは、神田外語大学などを運営する佐野学園。経済的に海外留学が難しい学生たちに、日本で本格的な英国体験ができる場所を提供したいという思いから、語学研修施設建設の計画が持ち上がった際、夏は冷涼、冬は一面雪景色に包まれる羽鳥湖高原の気候が、スコットランドのハイランド地方に近いことから、この場所が選ばれたのだそうです。
私が訪れたのは、紅葉がまだ残る10月末で、雨がしのつくあいにくの天気。それがむしろ、辺りに霧が立ちこめ、さながら英国の風情に!旅先で天気が悪いと普通はがっかりするものですが、「パスポートなしで英国にきちゃった!」とむしろ気持ちが高ぶりました。

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マナーハウスを正面から望むとこんな感じ。ここで数々のドラマやCMが撮影されたそう

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マナーハウスのエントランスで振り返るとこんな感じ。霧がけぶって幻想的軽トラックは見なかったことに

ブリティッシュヒルズで通常のホテルのいわゆる本館の役割を果たすのが「マナーハウス」と呼ばれる建物。英国貴族の荘園にある邸宅をイメージして建てられています。このマナーハウスを中心に、英国の中世の建物の工法を忠実に再現して建てられたゲストハウスが点在し、さらにパブやティールーム、土産物を並べたショップもあり、小さな街のような様相を呈しています。
ブリティッシュヒルズは「パスポートのいらない英国」ですから、施設内での会話は英語と日本語から選べます。例えば、チェックインや夕食のサーブの際なども、英語での対応を選択することが可能です。私はせっかくなので、英語での対応をお願いしました。マナーハウスのレセプションには、ペッパーくんがいましたが、彼とももちろん英会話を楽しめますよ。

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暖炉のあるレセプション

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レセプションで待機するペッパーくん。
うなだれている姿が、立たされているみたい
で愛おしい


マナーハウスツアーに参加しよう
ブリティッシュヒルズでは、マナーハウス内をスタッフが解説しながら案内してくれるツアーがあります。1階にレセプションのほか、高い吹き抜けが開放感あふれるメインダイニングルーム、宿泊客専用のエグゼクティブラウンジなどがあり、2階には貴重な古書も並ぶライブラリーや、クイーン&キングのベッドルームがあります。家具や調度品はすべて英国から輸入したもの。壁にあしらわれた彫刻類や、漆喰の天井の細やかな意匠など、どこを切り取っても絵になります。レセプションの暖炉には、冬になると実際に薪を焚くのだそう。冬の滞在の楽しみのひとつになりそうです。
このツアーも英語で案内を頼むことが可能。私のガイドは、スコットランド出身のスタッフが担当してくれました。イングリッシュに慣れている耳には、スコットランドの英語は若干発音が異なるので、新鮮でした。
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オックスフォード大学の食堂を模したというメインダイニングルーム

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マナーハウス2階の階段を上がってすぐのホール。天井や壁にみごとな彫刻が施されています

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階段の手すりにちょこんと載っているドラゴン

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クイーンズルーム(写真上)とキングズルームはコネクティングルームに。ただし、クイーンの側からしか鍵は開かないそう



英語のレッスンを受けてみよう
ただのホテルではないブリティッシュヒルズ。英語レッスンのプログラムも充実しています。スタンダードな英会話レッスンのほかに、英語で学ぶカルチャークラスも。クッキングやカリグラフィー、アロマセラピー、ブリティッシュクラフト、ジュエリー作り、スヌーカーと多岐にわたります。
金曜の午後の時間だったので、開講スケジュールからクッキングのコースを選んでみました。

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英国伝統のアフタヌーンティーで必ず供されるスコーン作りに英語でチャレンジ。担当してくれたのは、オーストラリア出身の先生で、口頭で素材や分量を説明し、手本を示してくれます。レシピがないので、メモをとってもいいかと質問したら、レシピはあとでわたすから大丈夫、とのこと。この場では、先生の発する言葉に集中することにしました。
スコーンは何度か作ったことがありましたが、先生の作り方はちょっとユニーク。円筒形に形を整えてから、生地の側面の中央部分に指を添えてくるくると生地を回し、少しくぼませます。こうすることで、寸胴な生地にくびれができ、焼き上がった時に生地を二等分しやすくなるのです(おお、すばらしい!)。先生はさすが、慣れているだけあって、ちょちょっと手を添えるだけでくびれがキレイにできるのですが、私のスコーンは不格好。焼き上がりも形は不揃いでしたが、それはそれで味わいになりました。
焼き立てのスコーンを紅茶と一緒にいただく、至福の午後のひと時が過ごせました。

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素材類はあらかじめ用意されているので、すぐにレッスンがはじまります

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焼き上がったスコーン。余った生地を細くのばして、三つ編みにしてみました

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最後に配られたレシピ。これで自宅でも再現可能

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その場ではもっともキレイに焼き上がったスコーンを味わい、あとはお土産に

約1時間のマナーハウスツアーもそうですが、クッキングレッスンも、作り方だけでなく、ちょっとした雑談も英語なので、英語脳がかなり刺激されますよ!

つづく。


ブリティッシュヒルズについて詳しくは
http://www.british-hills.co.jp

(文・川崎 久子)