あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

ほんとうのラグジュアリーを体現する「百名伽藍」

沖縄本島、南城市にある宿「百名伽藍」。
一度は行きたい宿の筆頭として、その魅力を余すことなくお伝えします。

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那覇空港から車で約35分、沖縄南城市の岬に位置する百名伽藍。

沖縄本島のリゾートホテルといえば中部から北部に集中していますが、ここは南部。自然の地形に調和した建物は海に面し、神の住む島・久高島を望むことができます。建物は和琉様式の沖縄らしい造りで、赤瓦や琉球石灰岩、チャーギ(木材)が多用されています。


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客室は15室のみで、バルコニーの付いたエグゼクティブスイートと、特別室が2室という贅沢な造りです。エグゼクティブスイートは68〜85㎡と快適な広さ、窓を開け放てばただ潮騒に包まれるだけ。

心身がゆっくりと沖縄時間を受け入れていきます。落ち着いたインテリアに加え、客室にTVはありますが、しっかりと隠されていて、ここではぜひ不要のものとしたいところです。


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特別室も見せていただきました。洋室の特別室は1階に位置。広々とした洋室とグスクのように石垣に囲まれた庭園の一体感が何とも開放的です。

ダイニングルーム、バスルームももちろん海に面し、陽光が降り注ぎます。和室の特別室は4階です。こちらは広々とした和室の先に広がる景色が圧巻。そして専用の空中テラスがあります。まるで豪華客船の船上にいるかのようなゴージャス感。日がな一日ここで、本を読んでいたい!と思いました。

宿からのは視界は220度といいます。日の出と日の入りが居ながらに楽しめます。


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建物は回廊で結ばれています。回廊を散策するとこの宿の魅力がより深まります。

中庭の大きなガジュマル、枝を広げるアコウの木、巨大な吹き抜けのガマ(洞窟)、そして鎮座する7mあまりの石仏。ライブラリーや禅の間、さらに琉球王国の歴史をひもとく絵巻物や歴史上の主要人物の肖像画が並ぶギャラリー。美術スタッフの手による緻密なアートを堪能することができます。

館内は流れる空気が清々しい...。部屋に籠らずに、ぜひ館内歩きを楽しんでみてください。


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続いて最上階をご案内しましょう。

「方丈庵」と名付けられた貸し切り露天風呂が6か所。独特の煉瓦と漆喰の屋根が連なり、ひとつの村のようです。

庵の中は畳の部屋とテラス・露天風呂。目の前はもちろん海、背後は緑豊かな山。宿泊客は好きな時間に好きなだけここで湯浴みの時を過ごせます。

どこにいても気持ちがいい、言葉では言い尽くせないほどの心地よさがあります。


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 さて、お楽しみのディナーです。

沖縄の地の食材、旬の味覚を盛り込んだ創作料理は和琉会席と名付けられています。『龍潭』の豆腐ように始まり、ミヌダル(豚肉の黒胡麻たれ蒸し)、ンムクジ(甘藷でつくったでんぷん)、グルクン(沖縄の県魚であっさり白身)の若狭焼きなどが盛り付けられる前菜、活海老の洗いや沖縄県産の黒毛和牛のステーキ、シャコ貝などの酢の物など、ひと皿ひと皿が印象深い味わいです。なかでも一番気に入ったのがジーマミーのポタージュ仕立て・海老真丈。

ジーマミーは落花生の事。やさしい風合いで、これまでいただいたことがない逸品でした。

沖縄の食材の豊かさを実感し、目にも美しい彩りに、和食とも洋食とも異なる、この宿オリジナルの沖縄らしさを存分に楽しめます。

朝食ももちろん豊かな沖縄の味覚が揃い、ご飯は白飯かボロボロジューシーを選ぶことができます。ボロボロジューシーは沖縄風雑炊。朝からほっこりする味覚です。


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ほんとうのラグジュアリーとは何でしょうか。それは心から寛げる時間を持てることではないでしょうか。

この宿は、その豊かな時を与えてくれます。できれば連泊で滞在し、リセットされていく自分を悦びたい。憧れだけにしておくのはつまらない、ぜひ訪ねて、ラグジュアリーを実感してほしい宿です。

text:関屋淳子



百名伽藍

沖縄県南城市玉城字百名山下原1299-1 ℡098-949-1011


1泊2食付き1室2名利用、ひとり5万円(税別)〜


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