あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

記念日に行きたい店③ ANAインターコンチネンタルホテル東京 中国料理「花梨」

日本が誇る海鮮の数々を贅沢に味わう

赤坂と六本木を結ぶアークヒルズにある「ANAインターコンチネンタルホテル東京」。
国際水準のサービスと、心がこもるあたたかいホスピタリティが自慢のホテルです。
ホテルの35階にある宿泊者専用ラウンジ「クラブインターコンチネンタルラウンジ」は、
ラウンジとしては国内最大級の広さで、広々とした窓からは東京の街を一望し、
富士山の眺めも楽しめます。朝食、ティータイム、カクテルタイムが充実。
利用料は1室、1日あたり1万円(同室2名まで)なので、
朝食をいただいて、お茶をしながら無料無線LANを使って仕事、
夕方はシャンパンやワインと軽食でアペリティフ代わりと、
プライベートでもビジネスでも利用価値の高いラウンジになっています。

ホテル3階にある「花梨」は2011年のミシュランガイドで一つ星に輝いた店。
全体の中でも中国料理部門は店数が少ないので、高評価といえます。
その「花梨」で、今年おすすめのメニューをいただきました。
極上の活海鮮料理をラインナップにそろえるディナーコース「黄河」(1万5000円)です。

まず、目の前に現われるのは活きた本日の食材。
神奈川県三浦半島の松輪産の伊勢海老、ミル貝、黒鮑、
そして三崎港直送の大ぶりな金目鯛。なんて贅沢、皆元気に飛び跳ねております。
新鮮な食材を見せるというプレゼンテーションにまずは圧倒され、
これらの食材が名料理長・大久保武志さんの力でどのような一品になるのか、
期待が高まります。

前菜は、小籠包と、白子などの3種の冷菜、
広東式本格釜焼きのチャーシュー、焼き鴨、豚トロ。
少しずつひと口ずつ。懐石料理の八寸のように目で楽しみ、
どれも味わい深く、もっといただきたくなるお味。

次の一皿は、沖縄産スジアラと活ミル貝の炒め物です。
スジアラはハタ科の大型魚で、漁獲量が少なく
沖縄では三大高級魚のひとつとされているそうです。
私は今回初めてのお魚。ぷりっとした身の締まりと淡白ながら、
じわりとにじみ出る旨み、これにミル貝の独特の甘みと黄ニラなどが調和し、
全体が塩味でまとまっています。

貝IMG_0253

次はたらば蟹と燕の巣がたっぷりと使われた頂湯スープ。
目の前でスープが注がれるため、豊かな香りが鼻腔から体中に広がります。
いわずと知れた琥珀色の最上級スープ。
なんと上品な香りと奥深い味!そして燕の巣の量がハンパじゃない。
顔が解ける幸せのスープです。

スープIMG_0255

次は黒鮑と白鮑のオイスターソース煮込み。
白鮑から先に食すことによって、松輪産の黒鮑のおいしさが際立つという、
ちょっと実験的な一品です。

そして、スペシャリティが活伊勢海老のミックススパイス風味。
伊勢海老の美味しさを中国料理で表現するとこうなる!という、
自信のほどがにじみ出る料理です。
12種類のスパイスを調合し、伊勢海老の甘みに複雑な味わいを加えています。
伊勢海老料理の可能性を見せつけてくれる一品で、
こっそり、殻までしゃぶりたい感じでした(笑)。

伊勢海老IMG_0260

さらに駄目押しのように登場するのが金目鯛。
通常の「黄河」のコースでは北京ダックになりますが、
海鮮尽くしのこのコース(選択可)は、
金目鯛がそのときの最上の料理となって登場します。
今回は金華ハム、干し椎茸と一緒に蒸した香港蒸しで、
ネギ油が香ばしく、濃厚で脂ののった金目鯛の旨みが口いっぱいに広がります。

金目IMG_0261

このコースには炭水化物がないのに、
もう後半あたりからはだいぶお腹がふくれ、最後はギブアップ状態。
にもかかわらず中華風白玉ぜんざいという、デザートもしっかりあり、
こんなに高級食材をたっぷり使って、
こんなにお値打ちでよろしいのでしょうか?という気分。
食材の入手ルートを独自に開拓するなどの努力をされているとのことで、
本当に脱帽です。
広東料理をベースとした日本人の口に合う料理、
満腹感とお得感が得られること間違いなしです。

「花梨」ではランチメニューも充実し、
平日のランチセット2400円や、飲茶ランチ3100円なども用意。
まずはランチで足を運ばれてみるのもいいですね。詳しくはコチラ
店内IMG_0269

 

(取材・執筆 関屋 淳子)

 

 

 

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