仮名手本忠臣蔵鑑賞

 

2012年11月25日(日)晴れ

 

先日、大阪の文楽劇場で通し狂言『仮名手本忠臣蔵』を鑑賞してきました。朝10時30分〜夜9時まで、丸一日がかりの鑑賞です。長かったけれど面白くて、あっという間というのが率直な感想でした。仮名手本忠臣蔵は、もちろん赤穂浪士の討ち入りを題材にしていますが、その舞台は室町幕府・足利尊氏の時代に移しています。事件から47年目に大阪・竹本座で人形浄瑠璃として初演されたといいます。

メインストーリーに伏線がからみ、忠義やら恋模様やらがさまざまに展開します。人の財布は勝手に盗むは、夫の武士道のために身を売るわ、自分の父親を殺した相手とすぐに一夜の契りへ向かうわなどなど、相変わらず突っ込みどころが満載で、人間の喜怒哀楽、弱さも強さも、あれもこれも全て含めて、やっぱり文楽はすごいと思ってしまいます。それにしても演者さん総出の演目。ふだん東京の公演では出演されない太夫さんや三味線さん、人形遣いさんを知ることができて得した気分。それと同時に、舞台裏は大変なことになっているんだろうなあ〜と、そのご苦労も感じてしまいます。これからもせっせと、文楽観るぞ〜!

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