ひとり旅にアート心も入れて by 塩見有紀子

【旬旅】福島県金山町でカヌーに初チャレンジ

行ってきました! カヌーを漕ぎに福島県金山町へ。

今回わたしが参加したのは、「第1回ViaSpa マーケティングツアー"カヌーと温泉 in 福島県金山町"」。ツアーといっても、約10名の参加者は雑誌の編集者や新聞記者、カメラマン、デザイナー、宿のご主人、スポーツインストラクターなど参加者のジャンルはさまざま。共通するのは、ただひとつ。「旅」と「温泉」が好きということ。ほとんど初対面同士の集まりです。

福島県南西部の奥会津地域にある金山町(かねやま)は、新潟県と接する場所に位置します。東京からなら新幹線を使って約3時間40分。車なら約4時間半。緑と水の美しい、静かな山あいの町です。

TadamiLine.jpg←鉄道好きならご存じの只見線が走ってます

カヌーを教えて下さったのは、金山町の「奥会津カヌークラブ」の方々。メンバーは20代〜60代と幅広く、男女いるほとんどのメンバーは勤め人ですが、休日ともなると一緒にカヌーツーリングを楽しんだり、体験カヌーやカヌーツアーなどを通してカヌーの魅力を多くの人に伝える活動をしています。金山町の自然とカヌー、そして金山町の人々の人柄に惹かれて他県から移住された方もいるそうです。

numazawa.jpg今回、私たちがカヌーを漕がせてもらった場所は、普段からカヌークラブの皆さんが活動している沼沢湖。沼沢湖は約5600年前ににできたといわれるカルデラ湖。深い緑に囲まれた湖で、一番深いところは深度96mにもなるそうです。金山町は雪が多い地域ですが、秋には燃えるような紅葉が楽しめるそうです。湖のまわりはキャンプ場になっているので、夏休みには家族連れの観光客も多くなるとか。

 

↓こちらがカナディアンカヌー。黒い網が張ってある場所が座席
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舟は、以前、説明したカナディアンカヌーです。ライフジャケットをしっかりと装着し、まずは陸上でパドル(オール)の使い方、舟の乗り込み方、座る場所などを教えてもらいます。カヌーは安定感抜群の舟ですが、乗り込み方を一歩間違えると、ひっくり返ってしまうこともあるので、必ず正しい乗り込み方を覚えましょう。

 そして、いよいよ乗船! 今回は2名もしくは3名が乗り込めるタイプの舟でしたので、ペアになって1名ずつ順番に乗り込みます。座席は前と後ろにあり、舵取り役は後ろの座席の人が行います。どちらの座席を選ぶかは能力次第!? いえいえ、今回のツアー参加者みんなカヌー初チャレンジでしたので、途中で前後で席替えして全員が舵取り役にも挑戦しました。

水系アウトドア担当のわたし塩見は、カヤックの経験はありますが、実はカヌーを漕ぐのはまったくの初めて。カヤックよりもカヌーの方が舟の横幅がある分、安定感があるのですが、パドル自体がカヤックのパドルと違うので漕ぎ方も当然違ってきます。なんだか違和感あり?

今回乗ったカヌーは2人乗りだったので、後ろに座る舵取り役の人の利き手(漕ぎやすい方の手)が右だったら、舵取り役は舵を取りつつ右側だけを漕ぎます。そして前に座る人は、舵取り役とは逆側の左側をひたすら漕ぐことになります。舵取り役と漕ぎ役。2人の息を合わせることによって、向かいたい方向へ前進させたり、バックしたりすることができます。

でも、見るのと実際にやってみるのとでは大違い! まっすぐ進みたいのに、前後の人で漕ぐ力のバランスが異なるので、すんなりとまっすぐに進むことは"まれ"。右へ行ったり、いつの間にか左へ行ってしまったり、はたまた舟ごと一回転してしまう! どうして!?

でもそれでいいと思います! カヌー初体験の私が言うのはおこがましいですが、まっすぐに漕ぐことよりも、まずはカヌーに慣れること。そして何よりも水に親しむことが大切だと思います。右に左にジグザグしてもいいじゃないですか(笑) ジグザグあちこち進むのを楽しめばいいのですから。漕いでいるうちに、2人の呼吸が合って左右のバランスが取れるようになり、舵取り役がパドルの方向を調整することでまっすぐに進むコツをつかんでいけるようになるはずです。もちろん、経験豊富なカヌークラブの皆さんが丁寧に漕ぎ方をおしえて下さいますしね。

 
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漕ぎ手と舵取り役の息が合うとさらに楽しい!

沼沢湖は透明度が高く、水がとても美しい湖です。漕ぐのを止めておだやかな湖面を覗きこんでみれば、魚が泳ぐ様子を見られます。水ぎわまで樹木がびっしりと続き、ところどころカヌーを揚げられるようなこぢんまりとした浜もあります。小エビがたくさん泳ぐ様子が見られる浅い浜では泳ぐこともできます。ライフジャケットを着けているので、プッカプカと自然と体が浮かぶので安心。

カヌーからは湖面ギリギリに飛ぶ野鳥や、水面をジャンプする魚の元気な姿も見られました。そして見上げれば、さえぎるもののない高くて広い空。一艇のカヌーを2人で一緒に漕いでいるのに、あまりにも静かで、まるで空と湖を一人占めしているような感覚に。
「気持ちいい・・・」という言葉が自然と口をついて出てきます。

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 ↑小さな魚が泳ぐ様子が見られます

今回参加したメンバーはアウトドア未経験者がほとんど。でも、心配するのははじめだけでした。最初は漕ぐことに必死だったり、カヌーがまっすぐ進まないことに私自身の頭の中も「???」でいっぱい。でも、いつしかカヌーを無心に漕ぐこと、沼沢湖のおだやかな景色を楽しめるようになっていました。カヌーをガシガシと漕がなくても水の上にいること自体が楽しいのです。

このように、カヌークラブの皆さんとともに沼沢湖で2時間ほどのカヌー体験をのんびり楽しみました。翌日は、同じく金山町を流れる只見川でのカヌー下りも体験させていただきました。ただし、只見川でのカヌーは今回だけの特別プログラム(笑) 通常、体験カヌーをする場合は初心者でも気軽に漕げる沼沢湖がフィールドです。地元の方からも「神秘の湖」とよばれる沼沢湖で、自然と一体になれるカヌーを体験してみましょう!!

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 只見川は奥会津カヌークラブの皆さんのフィールドのひとつです

また、金山町の温泉は初めてのカヌー体験でこわばった私の身体は金山町の温泉に十分に癒してもらいました。「アウトドア+温泉」。初めて訪れた金山町は、アウトドア大好きな私にとって、また訪れたくなる場所のひとつになりました。

【体験申し込み・問い合わせ先】
奥会津カヌークラブ
電話:080-1679-1361(9:00〜17:00)
体験料金:2時間(10:00〜12:00/14:00〜16:00)1人3000円(ライフジャケット込み)
※4名以上で1週間前までに要予約

服装:濡れてもOKな上下ウェアと水着などのアンダーウェア。靴はスニーカーなど濡れてもOKな踵のあるもの (着替える場所もあります)

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