あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

『温泉ソムリエ』って何?

 あなたも温泉ソムリエに!

7人の旅恋レンジャーのうち、3人が認定を受けている温泉ソムリエ。これは新潟県赤倉温泉(現在の運営は温泉ソムリエ協会)ですすめている制度です。「いろいろな温泉を飲んで当てるのですか?」とよく聞かれますが、いえいえそうではありません。

↓認定ツアーの様子です。けっこう真面目。

認定ツアー講座(足湯にて).jpg 認定ツアー講座(赤倉ホテル).jpg

平成14年に発足した温泉ソムリエは、当初は温泉の知識や入浴法を身につけてお客様に正しく伝えようという趣旨で、温泉に携わる側から始まったもの。提唱者は赤倉温泉「遠間旅館」の主人、遠間和広さん。そして平成17年からは一般の温泉ファンも取得することができる「温泉の民間資格」となり、広く知れ渡るようになりました。現在、温泉ソムリエは1312人(2009年6月4日現在)。その内訳は80パーセントが一般の温泉ファン、残り20パーセントが温泉関係者やマスコミとのこと。取得には、赤倉温泉での1泊2日の認定ツアーと、東京で行なわれる認定セミナー(通常1日の受講)で資格を取ることができます。認定ツアーは6月〜11月に4、5回開催されます。

1泊2日の温泉ソムリエ認定ツアーの内容をみてみましょう。1日目は基礎講座を受け、足湯に入りながら、さらに赤倉温泉の野天風呂に入りながら、「ああ、正しい入浴法で入ると、ますますいい湯だなあ〜」と実感します。2日目は関温泉(赤い湯)、燕温泉(白濁湯)に入り、「ああ、温泉っていろいろあって奥が深いなあ〜」と実感します。そして温泉三昧するうちに、もう貴方は温泉ソムリエ! ねえ、楽しいでしょう。温泉が好きだからもっと温泉を知りたいという人でも、なんとなく資格を取ってみたいという人でもだれでも気軽に参加でき、難しい試験もなく、遊び心をもって温泉を深く知ることができるのがこの制度のいいところなのです。

↓旅恋レンジャー3人と遠間さん。 混浴しなくても資格取れます!

roten.jpg 燕温泉「河原の湯」01.JPG

さて、温泉好きと自称される方で、このような方はいないでしょうか。まず体を石鹸でごしごし洗ってから温泉に入るという方、長湯が好きで30分は湯船に浸かっているという方、湯上りの肌はそのまま放置しているという方、その入浴法では温泉の恵みを得るどころか、体に負担をかけるだけになってしまっています。該当される方はぜひ、温泉ソムリエの資格を取って、有効な温泉入浴をしてくださいね。

また、温泉ソムリエではステップアップライセンスも作られています。さらに深い知識を持ちたいという方のための温泉ソムリエマスター、メディアなどで温泉ソムリエの名や温泉の魅力、正しい入浴法を広めたいという方のための温泉ソムリエアンバサダー、そして温泉ソムリエの講師を育成するための温泉ソムリエインストラクター。また、「温泉ビューティソムリエ」や「ダイエット温泉ソムリエ」のセミナー企画もあるそうです。詳しくは温泉ソムリエ協会公式サイトへ コチラ

日本の旅といえばまずは温泉。「ああ、気持ちいい〜」をさらに深めるためにちょっとだけ知識を得てみませんか。温泉ソムリエのほかに、スパリエ(山形県)、バルネオセラピスト(福島県)、温泉指南役(岡山県)という、同様の活動もあります。日本のよき温泉文化を極め、守っていきたいですね。

 

(取材・執筆 関屋 淳子)

 

 

Tag

このページをSHAREする

最新記事一覧へ