シャトルバスでアクセス高山植物咲く雲上の別天地
乗鞍岳・その1
(長野県松本市/岐阜県高山市)
毎日暑い日が続いていますね。こんなときは、高い山に避暑に行きたくなりませんか? そんなわけで、今回紹介するのは、もっとも簡単にアクセスできる3000m級の山…乗鞍岳です(毎度のことながら、強引な展開で申し訳ありません…笑)。
乗鞍岳とは、標高3026mの剣ヶ峰を主峰とし、いくつかの山々からなります。長野側は乗鞍高原から乗鞍エコーライン、岐阜側は平湯温泉から乗鞍スカイラインという山岳道路が通っており、標高2700mの畳平までアクセスすることができます。これらの道路は1年を通じてマイカー規制があり、乗鞍高原(長野側)、平湯温泉(岐阜側)からはシャトルバスを利用することになります。どちらも所要時間は約1時間。車窓からのんびりと山々の景観や豊かな樹林を眺めているうちに、畳平バスターミナルに到着します。バスターミナルの1階、観光案内所でパンフレットなどをもらっておくといいでしょう。
まずはバスターミナルの裏手にあるお花畑を散策してみましょう。窪地をぐるりと一周するように木道が設けられており、周辺は高山植物が咲き乱れています。ハクサンイチゲやミヤマキンバイ、クロユリ、コバイケイソウ、ミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマ、コイワカガミ…。短い夏を謳歌するように咲き誇る小さな花には、感動さえ覚えます。木道はよく整備され、しかもやや広いので歩きやすいです。高低差もないので、心地よく花を楽しみながら歩けることでしょう。所要時間は1周約30分ですが、景色を楽しみ、花をゆっくり眺めつつ歩くと、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。8月上旬、お花畑周辺ではこんな花が見られます。
| チングルマ | クロユリ | ミヤマキンポウゲ |
最高峰の剣ヶ峰へは、畳平から約2時間の道のり。3000m級の山としては労せずに歩ける距離ではあるのですが、足場の悪いところもあり、標高が高いだけに天気も変わりやすく、本格的な登山装備のない人にはあまり(いや全く)おすすめできません。しかし、畳平周辺には、ハイキング感覚で楽しめる小ピークがいくつかありますから、時間が許せば歩いてみるのもいいでしょう。
もっとも手軽に楽しめるのは、標高2763mの魔王岳。バスターミナルの北側から登山道が続いています。ずうっと石の階段が続いているので、ひたすら登っていきます。さほど長い階段ではないのですが、少しの登りでもかなり息があがります。ちょっとしか歩いていないのに、どうしてこんなに疲れるの?と思うかもしれませんが、標高が高く空気が薄いので、ある意味正常です(笑)。意識してゆっくりと歩くとよいでしょう。階段を上りきると、小さな広場(魔王園地)があります。ここからは高低差はほとんどないのですが、山頂付近は大きな石がごろごろとしていて、少し歩きづらいかも。バランスが取りづらければ手も使いながら、慎重に登りましょう。山頂や魔王園地からは穂高連峰や槍ヶ岳など、北アルプスの山々の眺めがすばらしいです。バスターミナルから山頂までは約20分程度の道のり。こんなに短時間で、すばらしい山岳景観を楽しめてしまうことに、ちょっと感激してしまいます。…ちなみに私が訪れたときは、近くの山々は見えたものの穂高や槍の姿は雲に隠れて見えず、美しい山岳パノラマを心の目で楽しんだのでした(涙)。
(乗鞍岳その2に続く)
